ネット閲覧中、カメラのシャッター音が聞こえて「写真を撮影した。端末情報も登録した。削除してほしかったら…」と画面に出てきた!

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ホームページを見ていたらカメラのシャッター音が聞こえて、情報を登録したと表示された?! 高齢者とインターネット
高齢者とインターネット
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慌てた様子でパソコン相談会に来場された男性から「ネットを見ていたらボタンをクリックすれば次のページにと出たのでクリックしたら、カメラの(シャッター)音がして「写真を撮影した、端末の情報も登録した」と出て、フリーダイヤルの番号が出た。撮られた写真が悪用されるのではないか」と相談がありました。

実はこの手の相談は珍しい話ではありません。最近では、パソコンだけではなくスマホやタブレットでも、カメラのシャッター音のような音が聞こえ、画面に写真を撮影した、電話番号が表示されることがあります。

この記事では、ホームページを閲覧中、ボタンか何かをクリックした際、カメラのシャッター音が聞こえ、写真を撮影した、削除してほしかったら連絡するよう表示されたときに知っておいてほしいことを書いていきます。

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ホームページを見ているとカメラのシャッター音が聞こえて「写真を撮影した」と表示されたときの対処法

ホームページのボタンをクリックすると音が鳴る仕組みを利用した詐欺

ホームページを閲覧中、ボタンか何かをクリックした途端、カメラのシャッター音が鳴り、写真を撮影した、消してほしければ連絡しろと表示されるのは、ボタンをクリックするとカメラのシャッター音が音声として流れる仕組みを利用した詐欺です。

最近のノートパソコンにはWebカメラ機能がついているものが多くなりましたね。Webカメラはモニターのちょうど真ん中あたりについているので、自分の顔がちょうど映るところになるんですよね。スマホやタブレットには「インカメラ」がついているので余計に心配になります。

自分のノートパソコンにWebカメラが付いている=カメラのシャッター音が鳴る=Webカメラで撮影された、と思い込む

こんな図式が成立してしまうようで、撮影された、端末の情報も取られたとなると慌ててしまいますよね。でも、大丈夫です。カメラのシャッター音が鳴っただけで撮影されたわけではありません。

請求画面が表示されても絶対に連絡を取ったりお金を支払ったりしてはいけない

ホームページを見ているときにカメラのシャッター音が聞こえて情報を登録したと表示されたとしても、そこに掲載されている連絡先(フリーダイヤルや携帯電話番号など)には絶対に連絡しないで、無視してください。

どうしても気になるという人は、最寄りの警察や国民生活センターに相談してもらってもいいかもしれません。相談するときはその画面を印刷するなり写真を撮るなりして見てもらうと伝わりやすいと思います。参考 全国の消費生活センター等 国民生活センター

スマホやタブレットで請求画面が消えないことがある

パソコンの場合はあまりないようですが、スマホやタブレットだと請求画面が消えないことがあるようです。

スマホやタブレットでカメラのシャッター音が聞こえて請求画面が消えなくなってしまった場合は、閲覧履歴の削除を試してみてください。

Androidの場合は、「Chrome」アプリの右上にある「…」アイコンをタップ→「履歴」をタップ→「閲覧データを削除」をタップ→「期間」の「全期間」をタップ→「閲覧履歴」のチェックボックスをオン(他の項目はすべてチェックをオフにしておくのを忘れずに)→「データを削除」をタップします。

iPhoneの場合は、「設定」アプリをタップ→画面をスクロールして「Safari」をタップ→「履歴とウェブサイトデータを消去」をタップ→「履歴とデータを消去」をタップします。

クリックまたはタップで請求画面が表示されたと打ち明けられても叱らないであげてほしい

以前、パソコン教室に通う生徒さんから「孫がお金を請求されたと泣きながら電話してきた」と電話がかかってきたことがありました。お金を請求されるようなページを見ていたことを親御さんに知られたくない気持ちと請求されたことを打ち明けるのが怖い気持ちから、どうしたらよいか分からずに祖父母に電話をかけてきたのでしょう。

画面を消してしまったため、詳細な状態は分からないのですが、恐らく以下の事例と同じだと思われます。

ユーザーに不安を覚えさせるため、請求画面に携帯端末情報とともに脅迫めいた文言を記載するパターンが多く見受けられます。ユーザーの心理的な弱みにつけ込み、請求に応じさせる悪質な手口と言えます。また被害に遭ったユーザーが、やましさや後ろめたさから誰にも相談しない傾向にあるのもワンクリック詐欺の特徴の1つです。
参考 スマートフォンでのワンクリック詐欺|正しい対処方法と予防

お孫さんに連絡を取っていないかを確認してもらったところ、連絡はしていないとのことでしたので、とりあえずそのまま無視してもらえばいい、もし何かあったらすぐに警察に連絡してとお伝えしました。

今回のこともそうですが、この事例についても、こういう相談を受けても決して叱らないであげてほしいと思います。このような事例は手口が巧妙で、興味をそそるような文言で巧みにそのページへ誘い込みます。大人でもつい誘われてしまうくらいなのでお子さんだと尚そうなってしまうと思います。

もし、こういう手口に引っかかってしまったとしても冷静に対処していただければと思います。決して、叱ったりしないでください。

責めたり叱ったりし過ぎると、万が一、また同じような手口にあってしまったとしても相談できずに一人で抱え込んでしまってはより大きな被害に遭ってしまうかもしれません。

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年々巧妙になる詐欺の手口。「自分は大丈夫」という過信は捨てたほうがいい

今回のように明らかにおかしいと分かる事例もありますが、年々ワンクリック詐欺の手口は巧妙になってきています。また、こういう事例はニュースで報道されやすいのですが、報道されているにも関わらず、被害にあってしまう人が後を絶たないというのも事実です。

それは、「自分は大丈夫」だという気持ち。いろんな事例を耳にしていても被害にあわない確証はありません。現に、わたしの周りにも「そんなバカなことにはひっかからないよ」と言っていた人が被害にあったという事例がたくさんあります。

おかしいなと思ったら家族や友達、知人に相談すること。それが難しいなら公的機関へ相談すること。決して一人で抱え込まないようにしましょうね。

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