セキュリティ対策ソフトが入っていれば安心!とは言い切れない。

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先日の授業中、ネットのセキュリティ対策についての話題になりました。皆さん、それぞれにネットのセキュリティ対策についていろいろ勉強されているのですが、その中でひとつ気になったことがありました。

それは、セキュリティ対策ソフトを入れておけば安全!という発言。確かに、セキュリティ対策ソフトをパソコンに入れておかないよりは入れておいたほうが安全といえばそうなのですが、絶対に安全かというとそうとはいいきれない部分も…。

そこで、相談事例をもとにセキュリティ対策について少しまとめておきます。

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セキュリティ対策ソフトが入っていれば安心!とは言い切れない。こんな事例があった

そのセキュリティ対策ソフト、体験版かも

今はどうか分からないのですが、市販のパソコンを購入するとセキュリティ対策ソフトがインストールできるようになっているものがありました。

その多くが期間が3ヶ月程度のいわゆるセキュリティ対策ソフトの「体験版」。3ヶ月を迎えようとする頃に更新してねという画面が表示されるようになるのですが、これが詐欺じゃないかと相談に来られる方が非常に多くいらっしゃいました。

体験版の使用期限を過ぎそうなので、製品版を使いませんか?それには更新費用がかかりますというお知らせになるのですが、この話を聞いていないとか聞いたかもしれないが忘れたという人、いらっしゃいました。

体験版というのは有料版の機能をすべて期限付きで利用でき、気に入れば製品版を購入(更新料金を払って使用を継続させること)、気に入らなければ削除することになります。

年に数千円の更新料金を払うのは…という人もいらっしゃると思いますが、インターネットで検索することが多い、パソコンでのメールのやり取りが多いなら、更新されたほうがいいと個人的には思います。

セキュリティ対策ソフトの「更新」には2つの更新がある

更新と聞くと、セキュリティ対策ソフトの契約を更新することがひとつ挙げられますが、もうひとつ、セキュリティ対策ソフトが持つ、ウイルス情報などを最新の状態にすることも「更新」と言われています。

契約の更新に関しては、セキュリティ対策ソフトの契約年数、だいたい1年~3年に一度。ウイルス情報などを最新の状態にする更新はほぼ毎日、パソコンを起動し、インターネットに接続している間にバックグラウンドで行われています。Windowsの更新などとは違い、更新するかといった確認の画面のようなものはありません。

セキュリティ対策ソフトの契約を更新しないとどうなる?

セキュリティ対策ソフトには無料と有料のものがあるというのはご存じの方が多いと思いますが、有料のもののなかには購入時のみ代金を支払えばずっと契約更新をすることなく使用できるものもあります。

ご自身がパソコンにインストールしているセキュリティ対策ソフトの契約期間を迎える数ヶ月前には登録しているメールアドレスに契約更新月が近付いてきたというメールが届きます。

メールが届いたら、そのソフトを使い続けるなら更新料金を支払い、ソフトを使うのをやめるなら契約を終了させる必要があります。

時々、料金を払わなければ自動的に解約されると思われている人もいるようですが、契約内容によってはこんなことが起きてしまいます。

以前、使っていたセキュリティ対策ソフトから別のソフトに乗り換えた方がいたのですが、以前使っていたソフトの契約を解約していない上、契約が自動更新になっていたため、使っていないのに請求が発生したということがありました。

別のソフトに乗り換える場合は、現在使っているソフトの契約内容を確認・解約してから、新しいソフトを使い始めるようにしてくださいね。

あと、契約を更新せず、別のソフトを入れることもしなかった場合、セキュリティ対策ソフトは動作してはいますが、最新のウイルス情報は配信されませんので、新手のウイルスには対処できません。

Windows10の場合、Defenderというアプリがインストールされていますが、セキュリティ対策ソフトがインストールされているとこのソフトのほうが優先されますので、更新しなかったセキュリティ対策ソフトは削除(アンインストール)し、Defenderが有効になるようにしておきましょう。

外部サイト Windows 10でWindows Defenderが有効かを確認する方法|NEC LAVIE公式サイト

無料で入れたセキュリティ対策ソフトがウイルスを検知。駆除するなら料金を支払えという画面が消えなくなった

無料で使用できるとホームページにあったセキュリティ対策ソフトをインストールしたらウイルスを検知した、駆除するなら料金を払うようにという画面が開いて、何度閉じても消えないというご相談が多く寄せられます。

これらの多くはウイルス感染を装った広告詐欺の一種。画面上に電話番号が掲載され、電話するように促されたりもするようです。つい騙されてしまうのは有名な会社がやっているように見せかけているという点。ウイルスに感染したというだけでも平常心ではいられないうえ、さも有名な会社がやっているように見せかけることで不安を煽っているような画面です。

外部サイト インターネット使用中に突然表示される偽セキュリティ警告画面にご注意!(PDF形式)|独立行政法人国民生活センター

で、ここでよく聞かれるのがセキュリティ対策をしていたのに、なぜこのような詐欺まがいの画面が出るようになったのか。それは、この画面はあくまでも広告であって、プログラムでもなければウイルスでもないからなんですね。

こんな読み物があったのでシェアしておきますね。

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ネット上の危険はウイルスだけじゃありません。悪意のあるプログラムを用いてあなたの情報を盗み取ろうとしたり、偽物の画面を表示し金銭を要求したり、大手の企業のホームページと見分けがつかないそっくりなホームページへ誘導されたりすることだってあります。

セキュリティ対策ソフトを入れておくのはあくまでも機械的な部分に対する対策であって、普段使っている中で危険かも…、変だなという感覚を持つことができるよう、ご自身のセキュリティ意識を高めておく必要もあります。

自分は大丈夫だと思う、それ自体が危険なときもあるということを知っておいていただけたらと思います。過信は禁物、戒めを込めて最後に書き加えておきます。

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