町内会の会長さんから名簿に入力した年齢を元に70歳以上の人に〇をつけたいと問い合わせをいただき、IF関数の使って70歳以上の人に〇をつける方法をお伝えしました。
参考 Excel(エクセル)で70歳以上の人に〇をつけたい。条件を満たしていれば〇、そうでなければ空白にする
今回はその応用編として、IF関数で70歳以上の人は〇、70歳未満65歳以上の人は△、65歳未満の人は空白にするという条件を指定する方法をご紹介します。
ExcelのIF関数の条件が〇以上、〇未満だけのときはこうする
IF関数で70歳以上の人は〇、70歳未満65歳以上の人は△、65歳未満の人は空白にするという条件を指定するには、IF関数にIFを追加します。
70歳以上の会員に〇をつけるIF関数を入れるため、会員名簿のひとりめの方のところを選択し、IF関数を入れていきます。IF関数は、「オートSUM」ボタン横の▼をクリックして「その他の関数」をクリックするか、
数式バーの左にある「関数の挿入」ボタンをクリックするかして関数の挿入画面を開いて探していきます。
関数の挿入画面が開いたら、関数の分類にある▼をクリックして「論理」をクリック、「IF」をクリックしてOKボタンをクリックします。
関数の引数画面が開いたら、論理式の欄をクリックしてカーソルを出し、ひとりめの方の年齢が入っているセル(D5セル)をクリック、「>=70」と入力、値が真の場合の欄をクリックして「”〇”」と入力、値が偽の場合の欄をクリックして「””」と入力してOKボタンをクリックします。
あとは、この計算式を他のセルにコピー(セルの右下の角にある■にマウスポインタを合わせてダブルクリック)すれば、70歳以上の会員に〇をつけることができます。
ExcelのIF関数の条件を〇以上・〇以上〇未満・〇未満と3つ指定するには?
今度は、70歳以上の人は〇、60歳以上70歳未満の人は△、60歳未満の人は空白にするためのIF関数の入れ方を紹介します。条件がひとつ増えましたが、IF関数の条件指定は「値が真の場合」と「値が偽の場合」の2つなので、条件を指定する枠がひとつ足りません。
条件がひとつ増えたので、IF関数の「値が偽の場合」の枠にもうひとつIFを入れて3つの条件を入れられるようにします。
IF関数の関数の引数の画面を開き、論理式に年齢が入ったセルをクリックしてセル番地を入力、続けて「>=70」と入力、「値が真の場合」の枠内をクリックして”○”と入力、「値が偽の場合」の枠内をクリックします。
IF関数を新たに追加します。
関数に別の関数をネストするには数式バー横にある「IF」をクリックします。
ネストしたIF関数の引数画面が開くので、論理式の欄には「D5>=60」、値が真の場合の欄には「”△”」、値が偽の場合の欄には「””」と入力します。
このままOKボタンをクリックせずに、数式バーに入っているひとつめのIFにマウスポインタを合わせてクリックします。
これでサンプルを確認し、エラーが出ていなければこの画面でOKボタンをクリックします。
後は、計算式を他の方のところにコピーすれば、70歳以上の会員には〇、60歳以上の会員には△、60歳未満の会員には何もつかない表が完成します。
ExcelのIF関数を使うことで条件を指定し仕分けることができますが、条件が3つになるとIF関数をもう一つ追加します。これをネストと呼ぶのですが、考え方としては一番初めの条件から順番に指定していくとうまくいきます。
また、新しく追加された「IFS」を使うとネストを使わずに条件指定することができます。