Excelである数字以上または数字以下になったら自動で色がつくとわかりやすいとおもったことはないでしょうか。
毎日、朝と晩に血圧を測ってExcelに入力している方がいらっしゃるのですが、最高血圧が135以上、最低血圧が85以上になったところに色をつけると分かりやすくなると思い、「セルの塗りつぶし」を使って色をつけておられました。
それもExcelの勉強になるからとおっしゃるのですが、最高血圧が135以上、最低血圧が85以上になったセルに自動で塗りつぶしてくれるようにすれば、ひとつ手間が省けますし分かりやすくもなります。
そこで、指定した条件を満たしたとき、セルに対して塗りつぶしたりセルに入力されている文字に色を付けたりするのを自動で行うことができる「条件付き書式」についてお話しした内容を紹介します。
Excelの「条件付き書式」を使えば指定した数字以上の時にセルを塗りつぶしたり文字の色を変えたりが自動でできる
Excelの「条件付き書式」を使えば、指定した数字以上または数字以下の時にセルを塗りつぶしたり文字の色を変えたりが自動でできるようになります。
例として、毎日朝晩測っている血圧を元に、最高血圧が135以上、最低血圧が85以上のセルを塗りつぶすよう、条件付き書式を設定していきます。
条件付き書式を設定したいセルを範囲選択し、「条件付き書式」をクリック→「新しいルール」をクリック
上の表で条件(最高血圧135以上)を設定したいセルを範囲選択し、「ホーム」タブにある「条件付き書式」ボタンをクリック、「新しいルール」をクリックします。
離れたセルの選択方法は、別の記事に書いています。
「ルールの種類を選択してください」にある「指定の値を含むセルだけを書式設定」をクリック、「次の値の間」横の▼をクリックし、「次の値以上」をクリックし、
指定する値(今回は135以上なので135)を入力、
「指定した値以上の数値が入ったらセルを赤く塗りつぶす」という書式を設定するので、「書式」ボタンをクリック、
「塗りつぶし」タブをクリック、塗りつぶしたい色(赤)をクリックしてOKボタンをクリック、
指定した書式をプレビューで確認したら、OKボタンをクリックします。
範囲選択したセルに入力されている数字が条件(135以上)に当てはまっているところが赤く塗りつぶしされました。
同じように、もうひとつの条件(最低血圧が85以上)も設定していきましょう。
条件付き書式を修正したり追加したりするには?
条件付き書式を設定することができたのですが、セルを赤く塗りつぶすと文字が見づらくなってしまいました。一度、設定した条件付き書式は後からでも修正・追加することができるので、条件に当てはまったらセルを赤く塗りつぶすのに加えて文字を白くしてみます。
条件付き書式を修正したり追加したりするには、条件を指定したセルを再度選択して操作を進めるのですが、「条件付き書式」にある「ルールの管理」を使えば、セルを再度選択しなくても操作を進めることができます。
条件付き書式を修正したり追加したりするには、「ホーム」タブにある「条件付き書式」ボタンをクリックし、「ルールの管理」をクリックします。
条件付き書式ルールの管理画面が開きましたが、先ほど設定した条件付き書式のルールが入っていません。書式ルールの表示の▼をクリックし、
「このワークシート」をクリックすると、
先ほど設定した条件付き書式のルールを表示することができます。条件に当てはまったらセルを赤く塗りつぶしした上に文字の色を白に変える書式を追加するため、書式をダブルクリックします。
「書式」ボタンをクリックします。
「フォント」タブをクリック、色の▼をクリック、「白」をクリックしてOKボタンをクリックします。
プレビューで追加した書式(文字を白にする)が反映されているのが確認できたらOKボタンをクリックします。
条件付き書式ルールの管理画面に戻るので、「適用」ボタンをクリックして条件付き書式を修正したり追加したりものが表に反映されます。
この記事では、Excelで指定した数字以上が入力されたセルに自動で色をつける「条件付き書式」の基本的な使い方について書いてきました。
条件付き書式は、条件に当てはまれば設定した書式が自動で反映されるようになるので、条件に合うかチェックしつつ、セルを塗りつぶしたり文字の色を変えたりする必要がありません。
条件付き書式を使う上での注意点としては、条件付き書式が設定されているセルの塗りつぶしの色や文字の色は、「ホーム」タブにある「塗りつぶしの色」や「文字の色」では解除することができません。
条件付き書式を解除するには、「ホーム」タブにある「条件付き書式」ボタンをクリックして「ルールの管理」をクリックし、条件付き書式ルールの管理画面が開いたら、削除したいルールを選択、「ルールの削除」ボタンをクリックします。
また、一部のセルに設定されている条件付き書式を解除したいなら、解除したいセルを選択し、「条件付き書式」ボタンをクリック、「ルールのクリア」→「選択したセルからルールをクリア」をクリックして解除します。