Excelで行事予定表を作っているという方から「2月は28日までなので表の最後に3月1~3日の日付が入ってしまう。月替わりに不要な行を削除しているが、削除しなくてもいい方法はないか」と問い合わせがありました。

不要な日付(3月1日から3日)の入った行を削除すると、翌3月は31日まであるので上の行をオートフィルでコピーして追加する作業が発生します。この手間を軽減するために何か方法はないかと調べたところ、月が異なる日付が入ったら非表示(正確には文字の色を白に変えて見えなくする)にする方法が見つかりました。
この記事では、Excelで行事予定表を作成する時、月末に翌月の日付が入ったら非表示にする方法について書いています。
Excelで行事予定表を作ったとき、月末に翌月の日付が入ったら非表示にする方法
条件付き書式で、日付から月を取り出す「MONTH」という関数を使って毎月1日の日付に入っている「月」とは異なる月が入ったセルの日付を非表示にする(正確には文字の色を白にして見えなくする)という数式を入れてみます。
条件付き書式で新しいルールを作成
行事予定表の日付と行事予定を入れるセルをすべて範囲選択し、「ホーム」タブにある「条件付き書式」ボタンをクリック、「新しいルール」をクリックして条件付き書式の画面を開きます。

「数式を使用して、書式設定するセルを決定」をクリックして数式を入力する
「数式を使用して、書式設定するセルを決定」をクリックし、

次の数式を満たす場合に値に書式設定の枠に以下のように入力します。
=month($A$3)<>month($A3)

条件に当てはまったら設定したい書式を設定していく
数式が入力できたら、「書式」ボタンをクリック、

「フォント」タブをクリック、色の横にある▼をクリックして「白」を選択し、OKボタンをクリックします。

条件付き書式の画面に戻るので、OKボタンをクリックします。

行事予定表で、年と月を入力すると日付と曜日が自動更新されるようになっている場合、2月・4月・6月・9月・11月は31日までないので、翌月の1日・2日・3日が表示されてしまいます。
上の方法で毎月1日の日付に入っている月とは違う日付が入っていたら非表示にしてという数式を使って条件付き書式を設定することで末日の日付を削除する手間が省けます。
数式に含まれている<>とは、「等しくない」という意味になります。ひとつめのMONTHでは基準となる毎月1日の入ったセルを、ふたつめのMONTHではそれ以外のセルとを比較しているという計算式になります。