Excelで行事予定表を作成している方から「2月は28日か29日、4月・6月・9月・11月は30日までしかない。年と月を入れ替えれば自動で日付と曜日が更新されるようにしていると、次の月の日付と曜日が出てくる。これは削除するしかないのか」と問い合わせがありました。
送っていただいた写真とお話を聞いて再現したのが下の図。上にある「1月」を「2月」に入れ替えると、日付と曜日が更新されるのですが、2月は28日までなので「3月29日」「3月30日」「3月31日」と出てしまいます。
今までは、この部分を削除していたけれど、翌月には上のセルをコピーしないと31日まで出てこないので何とかできないかというお話です。
表示される日付が指定したセルに入っている日付の「月」と違ったら非表示(正確には文字の色を白にして見えなくする)にする、という書式を設定すればいいのでは…ということで条件付き書式を使ってみることにします。
Excelで行事予定表を作ったら2月・4月・6月・9月・11月の最後が翌月の日付になってしまう
条件付き書式で、日付から月を取り出す「MONTH」という関数を使って毎月1日の日付に入っている「月」とは異なる月が入ったセルの日付を非表示にする(正確には文字の色を白にして見えなくする)という数式を入れてみます。
条件付き書式で新しいルールを作成
行事予定表の日付と行事予定を入れるセルをすべて範囲選択し、「ホーム」タブにある「条件付き書式」ボタンをクリック、「新しいルール」をクリックして条件付き書式の画面を開きます。

「数式を使用して、書式設定するセルを決定」をクリックして数式を入力する
「数式を使用して、書式設定するセルを決定」をクリックし、

次の数式を満たす場合に値に書式設定の枠に以下のように入力します。
=month($A$3)<>month($A3)

条件に当てはまったら設定したい書式を設定していく
数式が入力できたら、「書式」ボタンをクリック、

「フォント」タブをクリック、色の横にある▼をクリックして「白」を選択し、OKボタンをクリックします。

条件付き書式の画面に戻るので、OKボタンをクリックします。

月を入れ替えて末日の日付が非表示になるか確認してみよう
これで、条件付き書式が設定できましたが、画面に変化がありません。行事予定表の「1月」と表示されているセルをクリックして「2」と入力、Enterキーで確定してみます。

行事予定表が2月の日付と曜日に更新され、3月1日、2日、3日と出ていたセルが非表示になったのが確認できたらOKです。

行事予定表で、年と月を入力すると日付と曜日が自動更新されるようになっている場合、2月・4月・6月・9月・11月は31日までないので、翌月の1日・2日・3日が表示されてしまいます。
上の方法で毎月1日の日付に入っている月とは違う日付が入っていたら非表示にしてという数式を使って条件付き書式を設定することで末日の日付を削除する手間が省けます。
数式に含まれている<>とは、「等しくない」という意味になります。ひとつめのMONTHでは基準となる毎月1日の入ったセルを、ふたつめのMONTHではそれ以外のセルとを比較しているという計算式になります。