Excelで会員名簿を作成されている方から「名簿に連番を入れているが、行を削除すると連番を入れ直さなければいけないのが面倒。自動で連番を振り直してくれるようにはできないか」と問い合わせいただきました。
たとえば、1から10までの連番を入れたい場合、1と2と入力したセルを範囲選択し、下方向へドラッグする方法と、

1を入力したセルの右下にある■にマウスポインタを合わせてドラッグ、オートフィルオプションをクリック、「連続データ」をクリックする方法があります。

しかし、どちらの方法で入力した連番も途中の行を削除すると崩れてしまうため、新たに連番を入れ直す必要があります。


そこで、この記事では、Excelで名簿など連番が入っている表の途中で行を削除したり追加したりしても連番が自動的に更新されるようにする方法をご紹介します。
Excelで行を削除したり追加したりしても連番が自動的に更新されるようにするには?
関数「ROW」を使って行を削除したり追加したりしても連番が自動更新されるようにする
まず、連番を入れたいセルを選択し、数式バーの左にある「関数の挿入」をクリックして関数の画面を開きます。

関数の挿入画面が開いたら、関数の分類にある▼をクリック、検索/行列をクリック、関数名の中から「ROW」をクリックしてOKボタンをクリックします。

関数の引数画面が開きます。参照の枠内にカーソルがありますが、何も入力せずOKボタンをクリックします。

選択していたセルに「2」と入りました。
これは、選択していたセルの行番号を抜き出し「2」と表示しています。

1から連番を振りたいので、ROW関数を入れたセルを選択、数式バーに入っている「=ROW()」の右側にマウスポインタを合わせてクリックしてカーソルを出し、「-1」と入力してEnterキーで確定します。

あとは、連番を振りたい分だけ、オートフィルで計算式をコピーすると、

連番を入れることができました。

連番を振ることができたので、途中の行を削除して連番が自動的に更新されるかを試します。

連番が自動的に更新されました。

次に、表の途中に行を追加し、連番が更新されるかを確認してみます。

挿入した行には連番は反映されませんが、追加した下の行の連番は更新されています。

追加した行に連番を振るには、1つ上のセルの計算式をオートフィルでコピーします。

新しく追加した行にも連番を振ることができました。

この記事では、Excelで行を削除しても連番が自動的に更新されるように関数を使って連番を振る方法をご紹介しました。
ROW関数を使えば、連番が振られている行を削除しても自動的に連番が更新されるようにすることができます。
今回は、縦方向に連番を振る方法をご紹介しましたが、横方向に連番を振り、列を削除しても連番が自動的に更新されるようにするには、検索/行列の中にあるCOLUMN関数を使いましょう。
