会員名簿を作成していた人から携帯電話番号を入力したら最初の0が消えてしまうと質問いただきました。Excelでは、0で始まる数値を入力し、セルを確定すると先頭の0が消えてしまいます。


入力していた0で始まる数字は携帯電話番号だったので、数字の間にハイフンを入力してみると、先頭の0は消えません。


Excelでは、数字だけを入力したセルは計算対象となるため、先頭の0は表示されません。ハイフンや文字などを数字の間に入力すると、計算対象とはならないため先頭の0は消えずに表示されます。
Excelで会員名簿などを作成する際、携帯電話番号など0で始まる数字を入力しても先頭の0が消えないようにするには、数字の間にハイフンや文字を入力すれば先頭の0は消えない、とお話ししたのですが、キーボードでハイフンを入力するのが手間だから数字だけを入力したいとおっしゃいます。
この記事では、Excelで携帯電話番号など0で始まる数字を入力しても先頭の0が消えないようにする方法をご紹介しています。
Excelで携帯電話番号など0で始まる数字を入力しても先頭の0が消えないようにするにはどうする?
携帯電話番号なら桁数が決まっているので表示形式のユーザー定義を使うと先頭の0が消えないようにすることができる
携帯電話番号は11桁と桁数が決まっているので、表示形式のユーザー定義を使えば先頭の0が消えないようにすることができます。
携帯電話番号を入力した、先頭の0が消えてしまったセルを選択し、「ホーム」タブにある「標準」横の▼をクリック、「その他の表示形式」をクリックします。

セルの書式設定画面が開いたら、「表示形式」タブが開いているのを確認し、分類にある「ユーザー定義」をクリック、種類にある「G/標準」を削除します。

携帯電話番号は11桁なので、サンプルを見ながら先頭に0がつくまでキーボードの0を11回押してからOKボタンをクリックすると、

携帯電話番号を入力したセルの先頭の0が表示されました。

数字だけで入力した携帯電話番号に後からハイフンを追加することってできる?
今回は携帯電話番号にハイフンを入れたくないとのことでしたので上の操作で表示形式を変更することで0を表示させましたが、ハイフンなしで入力した携帯電話番号に後からハイフンを追加したくなるかもしれません。
この場合、携帯電話番号をひとつずつハイフンを追加しなければいけないのかと思われるかもしれませんが、表示形式の「ユーザー定義」を使えば後からでも数字だけ入れた携帯電話番号にハイフンを追加することができます。
ユーザー定義を使えば数字だけの携帯電話番号にも後からハイフンを入れられる
ハイフンを追加したい携帯電話番号の数字だけが入っているセルを選択し、「その他」横の▼をクリック、「その他の表示形式」をクリックし、セルの書式設定画面を開きます。
「表示形式」タブが開いていることを確認し、分類から「ユーザー定義」を選択すると、種類には0が11桁入力されています。種類に入っている00000000000→000-0000-0000としてOKボタンをクリックすると

数字だけで入力していた携帯電話番号をハイフンで区切ることができます。

Excelでは、携帯電話番号など0から始まる数字を記号や文字などを入れずに数字だけで入力すると、先頭の0が消えてしまいます。
携帯電話番号などはハイフンを入れて入力すれば、計算対象とはならなくなり、先頭の0が消えないようにすることができますが、記号を入れたくないという場合は、セルの書式設定にある「表示形式」を使うことで先頭の0が消えないようにすることができます。
ただし、これには条件があって、携帯電話番号のように11桁など桁数が決まっているものであれば上の操作で先頭の0が消えないようすることができますが、桁数がバラバラだと先頭の0が消えないようにするのが難しくなります。
0で始まる数値で桁数がバラバラな場合は、数値を入力する前に「標準」横の▼をクリック、「文字列」を選択してから数値を入力すると先頭の0が消えなくなります。
