Excelで時間を合計したところ、24:00となるはずが0:00となってしまったと問い合わせがありました。再現したのが下の図です。

時間を合計すると24時間になるのですが、0:00と表示されています。
Excelで時間を計算するとき、24時間を超える計算結果になるなら、Excelの表示形式を変更する必要があります。
この記事では、Excelで時間を計算するとき、24時間以上になったときの表示形式の変更方法を紹介します。
Excelで時間を計算するとき、24時間以上になったときの表示形式の変更方法は?
セルの書式設定にある「表示形式」で時の表示形式を変更する
時間は24時間表記になるため、24時間を超えてもそのままの表示形式になっているので、その表示形式を修正すると、24時間であれば24:00と表示させることができます。
24時間を超える値の入ったセルを選択、「ホーム」タブの数値にある「ユーザー定義」横の▼をクリック、

「その他の表示形式」をクリックし、セルの書式設定画面を開きます。

下の図で種類のところを見ると「h:mm」となっています。

「h:mm」の「h」の前に[、「h」の後ろに]と入力すると、サンプルが「24:00」になりました。OKボタンをクリックすると、

24時間を超える時間の計算結果が正しく表示されるようになりました。

時間に時給を掛けると正しく計算できないときはどうする?
上の方法で24時間を超えたときに時間を正しく表示させられたのですが、これに時給を掛けようと、総勤務時間×時給と計算すると下の図のような計算結果になってしまいます。

「ユーザー定義」横の▼をクリック→「標準」をクリックして表示形式を変えてみると、計算結果が「1000」となってしまいました。

Excelでは、時間とお金の計算の仕方が違うため、このような計算結果になってしまいます。
時間と時給を掛けるなら、計算式は「時間×24×時給」
時間を求めて24時間以上を正しく表示することができるようになったセルを選択、数式バーで計算式が確認できる(今回の場合は「=B6*A7」と入っている)ので、

時間のセル番地の後ろに(今回の場合はB6)「*24」と入力してEnterキーでセルを確定します。
=B6*24*A7

時間×24×時給の計算結果の表示形式を「標準」に変更する
時間が計算対象となると、セルの表示形式がユーザー定義になってしまいますので、もう一度、表示形式を「標準」に変更すれば、正しく計算結果を表示させることができます。

この記事では、時間を計算したときに24時間を超えると正しく表示されないときの対処法と、時間に時給(お金)など時間以外のものと計算すると正しく計算できないときの対処法を合わせて紹介しました。
Excelでは時間や日付などを入力するとセルにその表示形式が残ってしまい、正しく入力できなくなります。時間や日付を入力していないのに表示が時間や日付を表すような表示になってしまった時の対処法は別の記事にまとめています。
参考 【Excel】何度数字を入力し直しても日付になってしまう。数字を入力しただけなのに日付になってしまうときの対処法は?