高齢者を対象としたパソコン教室で講師を10年ほど担当していますが、パソコン教室に通いたいと思った動機のひとつとして「インターネットを使って買い物ができるようになりたい」がよく上がります。ところが、

ネットショッピングって楽しそうだし便利そうだけど、なんか不安…
とおっしゃる方は多いです。そこで、ネットショッピングの新しい受け取りの形、「店頭受取」について今日は書いていこうと思います。
ネットショッピングに対して高齢者はどんな不安を感じているのか
そこで、ネットショッピングに対して高齢者はどんな不安を感じているのかを授業で聞いてみると
- たくさん商品が並んでいるけれど実際に商品を見ていないので不安
- 住所や氏名などを入力するが個人情報の漏えいが心配
- 毎回、個人情報を入力するのが手間
- クレジットカード払いしかないところもある
- 不在にしがちなので再配達を依頼するのが面倒
- 注文したものがちゃんと届くのかが心配
というのが多かったです。高齢者に限らず初めてネットショッピングで買い物をするときには感じる不安ですね。
そんな話をしていると、ある生徒さんから

先生はどんな買い方してるの?クレジットカードとか使わないと買い物できないんでしょ?
と質問が。

家の近所のコンビニで商品を受け取って代金を払ってるよ
と言うと、どうやって買えばいいのかやり方を教えてほしいという声が…。
というわけでAmazonという大手ネット通販サービスを使って商品を購入し、コンビニで商品を受け取り、支払いもできる「店頭受取」についてご紹介することにしました。
Amazonで商品を購入、指定したコンビニで購入代金を支払い、商品を受け取る方法
インターネットで商品を購入し代金を支払う方法としては銀行振込や代金前払いまたは後払い、クレジットカード払い、代金引換などがありますが、今回ご紹介するコンビニの店頭で商品代金を支払い、商品を受け取ることができる「店頭受取」を使えば、自分のタイミングでコンビニの店頭に行き、レジで現金支払いができます。
店頭受取なら、現金のやり取りになるのでネットショッピングに対する不安を少しは軽減できるのではないかと思います。
今回は利用者の多いネットショッピングサイト「Amazon」を使った店頭受取の流れをご紹介しますが、書籍に限れば、「e-hon」というサイトは指定した書店の店頭で商品代金を支払い、商品を受け取ることができます。

Amazonのホームページでほしい商品を見つけてカートに入れよう
Amazonのホームページでほしい商品を見つけたら、画面内にある「カートに入れる」ボタンをクリックします。
ほしい商品をカートに追加したら、「レジへ進む」ボタンをクリックします。
商品を受け取るコンビニを指定し、コンビニのレジで支払う設定を行う
ここから、どうやって配達するか、支払い方法はどうするかを設定していきます。
Amazonに会員登録していると、住所や氏名などは入力された状態ですが、「お届け先住所」の下に「店舗受取もご利用いただけます」とあるので「選択」をクリックします。
店舗受取が可能な店舗(コンビニ)が登録している住所を元にリストアップされていますので、その中から受け取るコンビニを選択してもいいし、自分が受け取りたいコンビニがリストになければ住所などを入力して検索することで選択できます。
商品を受け取りたいコンビニの名前の横にある「この店舗に送る」ボタンをクリックします。
お届け先が指定したコンビニになっていることを確認して「次に進む」ボタンをクリックします。
次に、コンビニで購入代金を支払うようにします。
Amazonの支払い方法をコンビニ支払いにするには、「支払い方法」の横にある「変更」をクリックします。
一覧から「コンビニ・ATM・ネットバンキング・電子マネー払い」を選択し、「次に進む」ボタンをクリックします。
お届け先住所が指定したコンビニになっていること、支払い方法が「コンビニ・ATM・ネットバンキング・電子マネー払い」になっているのを確認したら、「注文を確定する」ボタンをクリックします。
これで、Amazonで商品を注文することができました。Amazonに登録しているメールアドレスに注文完了のメールが届きますので確認しておきましょう。
コンビニに商品が到着したら、コンビニの店頭にある端末を操作しレシートを発行してレジへ
数日後、指定したコンビニに購入した商品が到着すると、再びAmazonに登録しているメールアドレスに「店舗到着済:受取方法をご案内します」という内容のメールが届きます。
「店舗到着済:受取方法をご案内します」という内容のメールには「認証キー(お問い合わせ番号と認証番号)」が記載されています。
この「認証キー(お問い合わせ番号と認証番号」を用いて、商品が到着したコンビニの店頭にある端末(ファミリーマートなら「Famiポート」、ローソンは「LOPPI」)を操作し、レシートを発行します。
あとは、そのレシートを発行してから30分以内に商品が到着したコンビニのレジに持っていき、代金を支払い、商品を受け取ります。
ネットショッピングで注文した商品を、コンビニで支払い・受け取るサービス「店頭受取」について
今回、Amazonの店頭受取で商品を購入する流れをご紹介しました。
高齢者に限らず、ネットショッピングの利用には、商品を実際に手にして見ることができないので、思ったような商品なのかと不安に感じることも多いですが、日用品などは実際に店頭に並んでいる商品がネット上で購入できるため、この辺りの不安は少ないのではないかと思います。
ネットショッピングに限らず、通販で商品を注文すると商品を受け取るため家から出づらくなるという話もよく聞きますが、コンビニで受け取る「店頭受取」なら指定された期間中に、コンビニのレジへ行き、商品代金を支払って商品を受け取ることができますので、忙しい高齢者には便利なサービスなのではないかと思います。
また、ネットショッピングの購入代金の支払いをコンビニのレジで行えるので、ネットショッピングの注文時にクレジットカードの番号を入力せずに済みますし、払込票を使って銀行や郵便局などに出向く手間も省けます。