最近、スマホ使う人が多くなったやろ?調べ物するのにパソコン立ち上げるよりスマホで調べるほうが早いし便利や。それでな…
と休憩時間に話しかけてこられたのは、ご自身がお住まいの地域で美化活動をされている方。
どんな活動してるんかって知ってもらうために会報作って回覧板に載せるんやけど、それだけじゃなくてスマホでも検索したら見られるようにしたいんやわ。
なるほど、それはいいですね(⌒∇⌒)
でもな、インターネットっていうと個人情報やらが心配やし、何より会費だけでやっとるから費用もかけられんやろ?どうしたらええんやろなって先生に聞いてきてって言われたんや
インターネットを使って情報を発信して自分たちの活動を知ってほしい。でも、個人情報とか炎上とか怖いこともたくさんありそうだし、インターネットに載せるとなると費用もかかりそう。
こういうお話はよく耳に入ります。
インターネットを使った情報発信についてまとめてみた
個人情報が洩れるのを防ぐために最低限できることはある?
結論から書くと、個人情報が「絶対に」洩れないという保障がないのがインターネット。自分がいくら気をつけていてもどこからどう洩れるかというのが分からないのが実情です。
特に、地域の自主活動となると地域の名称を掲載しますので、特定されやすくなる可能性は高まります。ただ、その辺りを踏まえた上でどういう形で発信していくかを一緒に活動する人たちと話し合ってルールを作ることが重要だと思います。
インターネットを使って情報を発信するうえでのルールとは、たとえば、個人が特定されるような情報や顔写真などは掲載しないとか、場所が特定されるような情報が写り込まないように撮影するとか、連絡先(電話番号やメールアドレスなど)を掲載しない、などでしょうか。
そういった危険性が多少なりあるということを念頭に置いて、一緒に活動する人たちとよく話し合っていただくといいと思います。
インターネットを使った情報発信に費用はかかるの?
もうひとつの費用面ですが、今の時代、インターネットを使って情報を発信する方法はたくさんあり、変な言い方になりますが、費用をかけたいならかけたいだけかけられるし、費用をかけたくないならかけないようにすることもできます。
インターネットを使った情報発信の方法としては
- ホームページ
- ブログ
- SNS(ソーシャル ネットワーキング サービス)
などがあります。
一昔前まで、ホームページは費用がかかるものでしたが、無料でホームページを開設できるサービスが登場したことで、費用をかけずに情報を発信することができるようになりました。
なので、必ずしも費用が発生するというものではなくなりました。
では、この3つの情報発信の方法それぞれの特徴をまとめてみたいと思います。
ホームページとブログ、SNS。それぞれの特徴は?
日々、活動しているなかでリアルタイムに情報を発信できるのは「SNS」です。SNSは、アカウントを登録し、スマホにSNSアプリを入れることですぐに始められるというのが利点です。
ただし、その公開設定によってはインターネットを使っているすべての人に見てもらうことはできない、同じSNSに登録している人であなたのアカウントをフォローしてくれている人にだけ見てもらうことができる、という特性もあります。
インターネットを使っている人なら誰でも見ることができるようにしたいとなると、ホームページやブログになるのですが、これらはリアルタイムで発信するというより、日々の活動を「まとめて」発信するといった感じになります。
ホームページもブログもスマホでというよりパソコンで管理するほうがやりやすいと思いますので、「こんな活動をしたよ」とまとめるような使い方で、パソコンの画面で操作したほうがいいかな、と。
ホームページやブログ、SNSはどれくらい操作できれば使えるの?
どれ使うにもどれくらい(操作)できたら使えるんや?
操作するだけなら、ホームページもブログも
- 文字が入力できる
- パソコンに写真を取り込むことができる(写真を掲載したいなら)
- インターネット検索ができる
上に挙げたことが誰にも聞かず、時間がかかっても自分でできる人なら大丈夫だと思います。
ちなみに、SNSはスマホで操作することが多いので、スマホ操作を誰にも聞かずに、時間がかかっても自分でできるよ、という人なら使うこと自体は問題ないかと思います。
ただ、やはりインターネット上に自分が書いた文章や撮影した写真が掲載されますので、先ほど触れた個人情報が洩れないように、個人が特定されないようにするといったことに注意する必要があります。
インターネット上は「文字だけのやり取り」が主。不快な気持ちにさせないような投稿を心がける
また、これだけはお伝えしておきたいのが、インターネット上に情報を発信する手段すべてが「文字だけのやり取り」であることを忘れないでほしいということです。
普段、携帯電話やスマホ、パソコンなどでメールやLINEなどを使ってコミュニケーションを取ると思いますが、これらもすべて「文字だけのやり取り(LINEはスタンプが使えますが)」ですよね。
ただ、これらはすべて特定の人とのやり取りです。相手がどんな人かというのも分かっているうえでのやり取りです。
でも、インターネット上で情報を発信するということは、一対一ではなく一対多、特定の人とのやり取りではなく、不特定多数の人が見ているということです。
あなたがどんな人か、それを知らない人でもあなたの情報(投稿内容)を見ることができます。普段なら冗談として受け取ってもらえた発言(投稿内容)だったとしても、あなたがどんな人か分からない人がそれを見た時、不快な気持ちになるかもしれないのです。
そんなことがあるんやな、嫌な気持ちになる人がおるかもしれんて考えるんも大事なことなんやな。そやけど、そんなこと思いながらやと書きたいことも書けへんようになるかもしれんな
そうですよね、そう思う人がいるかもしれない、と考えて文章を書くのは難しいことですね。ただ、活動内容をインターネットを使って発信するのが目的であるなら、「事実を書く」ことが大事ですので、そこに主観を混ぜずにありのまま、見たままを書いてもらったらいいのではないかと個人的には思います。
インターネットで情報発信。シニア世代にお勧めしたいのはどれ?
今日聞いたこと、会のみんなで話し合ってみるわ。ところで、先生のおすすめはどれや?
そうですよね、怖いことばっかり伝えてしまいました…(反省)。
会の活動内容を記録していきたいならブログを作って、会報などにブログのアドレスを載せておくのがいいのではないでしょうか。ブログの中にはスマホアプリから投稿できるもの(アメブロなど)があるので、スマホで写真を撮ってスマホアプリから投稿する、といったことができます。
SNSにはいろんな種類がありますが、SNSの中ならシニア世代のなかでも利用者が多いとされる「Facebook」がお勧めかなと思います。ただ、Facebookは実名登録なので、インターネット上に自分の名前を公開するというのには抵抗を感じる人がいらっしゃるかもしれませんが。
他のSNS、たとえば「Twitter(ツイッター)」は短文投稿なので写真と活動内容をさらっと書くのには適していますし、写真撮影が好きだという方なら「Instagram(インスタグラム)」もいいかもしれません。
何を使うかも大事ですが、会の皆さんが一緒に楽しめるようなものを選んでもらったほうがいいと思いますので、いろんなものがあるよ、ということをまずは知って、どれを使うと楽しめそうかなというのを考えてもらえたらいいのかなと思います。