生徒さんのパソコンのデストップ画面の右側に「McAfee 見つかったウイルス」「重大なウイルスアラート」と小さな画面が出ていてなかなか消えないと言われました。
画面を確認するとセキュリティソフトのひとつ「McAfee」のロゴが表示されています。このロゴが見えていることで、一見、セキュリティソフトのMcAfeeがウイルスを感知して警告を出しているように見えます。
ただ、気になるのが下の赤く囲ったところ。重大なウイルスアラートという文字の下に記載されているアドレス(URL)がMcAfeeの公式ホームページのURLとは違っています。
「McAfee 見つかったウイルス」「重大なウイルスアラート」の表示が消えない
McAfee関連のソフトやアプリがインストールされていないのに表示されている
とりあえず、このパソコンにMcAfee関連のソフトがインストールされているか確認したところ、McAfeeおよびMcAfee関連のソフトやアプリはインストールされていませんでした。
ということは、ソフトやアプリが表示している警告ではなさそうです。
ブラウザ(ホームページを見るためのソフト)を起動すると表示される
あと、そのパソコンにはホームページを見るためのソフトがMicrosoft EdgeとGoogle Chromeがインストールされているのですが、Microsoft Edgeを起動しても表示されず、Google Chromeを表示した時だけこの画面が出てきます。
一旦、パソコンを再起動し、Microsoft Edgeを起動。しばらく待っても画面は出てきません。Google Chromeを起動すると画面が出てきました。
ブラウザの通知機能を使った「広告」
どうやらこれはブラウザ(ホームページを見るためのソフト)の「通知」機能を悪用して広告をクリックさせて詐欺サイトに誘導したり悪意のあるソフトをインストールさせようとしたりするもののようです。
調べてみると独立行政法人情報処理推進機構というホームページに詳細と対処法が掲載されていました。
「McAfee 見つかったウイルス」「重大なウイルスアラート」の表示を消すにはどうする?
Google Chromeの設定にある通知に登録されたURLを削除する
生徒さんは日頃、ブラウザはGoogle Chromeを使われており、ウイルスアラートや見つかったウイルスと出てくるのは、Google Chromeが起動しているとき、でした。
そこで、ウイルスアラートという文字の下に出ているURLをメモしておき、Google Chromeの画面右上にある「…」をクリック、「設定」をクリックし、Google Chromeの設定画面を開きます。
「プライバシーとセキュリティ」をクリック、「サイトの設定」をクリック、
権限の「通知」をクリックし、
通知の送信を許可するサイトに並んでいるURLの中に先ほどメモしたURLがないか探し、見つかったら右端に出ている縦に並んだ「…」をクリック、
「削除」をクリックします。
Microsoft Edgeの通知を削除するには?
Microsoft Edgeで同様の通知が出る場合は、URLを控え、Microsoft Edgeの右上にある「…」をクリック、「設定」をクリックしてMicrosoft Edgeの設定画面を開き、「Cookieとサイトのアクセス許可」をクリック、「通知」をクリックし、
「許可」に並んでいるURLの右側に縦に並んだ「…」をクリックして「削除」をクリックします。
ブラウザの通知を削除しても大丈夫?
通知が来なくなるように削除するだけ。ホームページが見られなくなることはない
この作業をしているとき、生徒さんから通知を削除しても問題ないのかと質問されました。ブラウザの通知機能とは、「プッシュ通知」とも呼ばれ、こちらからアクションしなくても何かあれば(ページの更新など)知らせてくれる機能のことをいいます。
Google Chromeの場合、「通知の送信を許可するサイト」に通知を受け取るURLが載っていますが、どれを削除していいか分からないときは、一旦、すべてのURLを削除してもらったほうが安心です。
Google Chromeの「通知の送信を許可するサイト」からURLを削除してもホームページが見られなくなることはありません。
「通知の送信を許可するサイト」からURLを削除しても、改めてよく見ているホームページを表示したときに画面左上(正確にはアドレスバーの左側」に「(URL)が通知の許可を求めています」などといった小さな吹き出しが表示されるので、通知がほしい場合は「許可」をクリック、通知が不要なら無視しても大丈夫です。