年内最後のパソコン教室で年賀状づくりをしていたところ、「見たことがない画面が出ている」と生徒さんが口々におっしゃいました。
見せていただくと、いつも年賀状づくりに使わせていただいているキヤノンクリエイティブパークのホームページにログインしようとすると「Canon IDでログイン」という画面が出ていました。
Canon IDでログインの画面にはメールアドレスでログインするというボタン以外に、Google、Facebook、Twitter、Apple、LINEで続けると出ています。
どれをクリックすればいいの?という声に「昨年、皆さんはメールアドレスでCanon IDを取得しているので「メールアドレスでログインする」をクリックしてメールアドレスとパスワードを入力してもらえればいいですよ」とお伝えしました。
ソーシャルログインとは?
普段利用しているSNSやGoogleアカウントやYahoo!アカウントなどのログイン情報を使って別のサービスに登録すること
ところで、最近、ホームページにこのようなボタンが表示されることが増えてきました。
これは、「ソーシャルログイン」といって、普段利用しているSNSなどのログイン情報を使って別のサービスを利用することができる仕組みのことをいいます。
ソーシャルログインを使うメリットは?
利用するサービスごとにアカウント情報を登録しなくてもよくなる
「ソーシャルログイン」が登場する前は利用するサービスごとにアカウントの登録が必要でしたが、普段利用しているサービスのログイン情報を使うことでそのサービスを利用するためのアカウントの登録が不要になります。
たとえば、キヤノンクリエイティブパークの場合、従来どおりメールアドレスとパスワードでアカウントの登録ができますが、GoogleやFacebook、Twitter、Apple、LINEを利用しているなら、そのログイン情報を使ってアカウントの登録、マイページへのログインが可能になります。
試しに、「Twitterで続ける」ボタンをクリックすると、下の図のように「Canon IDにアカウントへのアクセスを許可しますか?」という画面が開きます。
Twitterのアカウント情報を使ってキヤノンクリエイティブパークを利用するなら、「連携アプリを認証」ボタンをクリックし、Twitterのアカウントとパスワードを入力することでキヤノンクリエイティブパークを利用できるようになります。
ソーシャルログインを使えば2回目以降のログインが簡単にできるようになる
ソーシャルログインを使って利用登録をしたサービスを利用する場合とメールアドレスとパスワードで利用登録をした場合とを比べると、ソーシャルログインを利用すると2回目以降のログインが簡単にできるようになりますが、メールアドレスとパスワードで利用登録した場合は毎回メールアドレスとパスワードを入力することになるので少し手間がかかります。
ソーシャルログインのデメリットは?
サービス利用に関係のない情報を取得される可能性がある
ソーシャルログインは利用者にとってログインの手間を省くことができるのでメリットが大きいのですが、その反面、そのサービスを利用する上で必要のない情報まで取得されるかもしれないというリスクがあります。
たとえば、SNSでつながりのある人(友だちや友達、フォロワー、フォロー)の情報は、サービスを利用する上では必要のない情報なのに、それを取得される可能性があります。
連携確認の画面で、どんな情報がやり取りされるのかを必ず確認してから連携するかしないかを決めるようにしましょう。
SNS側の仕様変更でログインできなくなる可能性がある
TwitterやFacebookなどSNSではよく仕様変更が行われます。SNSが仕様変更したことによって連携していたサービスにログインできなくなることがあります。
普段から利用の多いサービスならSNSの仕様変更に応じた対応を求めるメッセージなどが表示されますが、たまにしか利用しないサービスだと仕様変更に気づきづらく、いきなりログインできないということもあるようです。
ソーシャルログインとはSNSやGoogle、Yahoo!JAPAN、楽天市場などのログイン情報を使って、他のサービスへの登録を簡素化することができる仕組みのことです。
ソーシャルログインを使えば、サービスごとにメールアドレスやパスワードを使って登録しなくてもいいので、会員登録にかかる時間や手間を省くことができます。
ただし、ソーシャルログインで連携したSNSやGoogle、Yahoo!JAPAN、楽天市場などのアカウント情報からどんな情報を取得されるのかは正しく理解しておかないと、そのサービスを利用する上で不要な情報まで取得される可能性があります。
くれぐれも連携ボタンをクリックする前に、どんな情報が取得されるのか、しっかり理解するようにしましょう。