インターネットについて授業していた時のこと。検索結果のホームページを見ていた生徒さんからアドレスバーに「保護されていない通信」と出ていると呼ばれました。
これはいい機会だと、「保護されていない通信」と出ているホームページを全員で共有してみたところ、「保護されていない通信」と出たパソコンと「セキュリティ保護なし」と出たパソコンがありました。
そのホームページは通信中のデータが暗号化されていないので安全なやり取りを行うことができないという意味で表示されます。
「保護されていない通信」と表示されたのはホームページを見るソフトが「Google Chrome(グーグルクローム)」で「セキュリティ保護なし」と表示されたのは「Microsoft Edge(マイクロソフトエッジ)」でした。
出ている言葉は違いますが、「通信中のデータが暗号化されていないので安全なやり取りを行うことができない」という意味に違いはありません。
「セキュリティ保護なし」「保護されていない通信」と表示されるホームページは安全ではありませんので、閲覧を中止しましょう。
通信が保護されているかはどうやったらわかる?
アドレスバーにあるURLを見てみよう
今度は、「セキュリティ保護なし」「保護されていない通信」と表示されているページと表示されていないページのアドレスバーに入っているアドレス(URL)を見ていただきました。
「セキュリティ保護なし」「保護されていない通信」と表示されたホームページのURLは「http://」ですが、「セキュリティ保護なし」「保護されていない通信」と表示されていないホームページのURLは「https://」で始まります。
この「http」という文字の後に「s」が入っていないホームページは「セキュリティ保護なし」「保護されていない通信」と表示されます。つまり、httpの後にsがついていなければ安全な通信を行うことができないということになり、閲覧もやめたほうがいいし、ましてや個人情報などを入力してはいけません。入力したものが盗聴される危険性があるからです。
アドレスバーのアイコンでも保護されているかが分かる
「セキュリティ保護なし」「保護されていない通信」と表示されれば保護されていないということがすぐにわかりますが、今見ているホームページが保護されているかを知るにはアドレスバーにあるアイコンをクリックして確認することができます。
暗号化とはどういうものなの?
ホームページを保護するということは、ホームページを見ている私たちユーザーを守り、ホームページを公開している人も守っている、ということになるのです。
どういうことかというと、ホームページを見ている私たちが入力した情報はインターネット通信網を通ってホームページを公開している人に届きます。
その道中、ホームページが保護されていれば入力した情報は暗号化され、通信網を通り、相手に届きます。
通信網を通っている間、入力した情報は暗号化されているので万が一盗まれたとしても読み取れる形にするためには鍵のようなものが必要になるため、そう簡単には解読できません。
受け取った相手は鍵を使って情報を元の形に戻して使用します。
ホームページを見ていたらアドレスバーに「セキュリティ保護なし」「保護されていない通信」と表示されたら、その通信は保護されていない、情報の暗号化が行われていないため、安全な通信を行うことができないので、閲覧を中止しましょう。
ホームページで会員登録など個人情報を入力するページでは、アドレスバーのアドレス(URL)の始まりが「https://」になっているかを必ず確認しましょう。
https://~で始まるページに入力した情報は暗号化されますが、http://で始まる、httpの後にsがついていないページに入力した情報は暗号化されないまま通信網を通っていきます。
通信網を通っている間に盗まれてしまうと情報を悪用されてしまう可能性がありますので、大事な情報を入力するページでは必ずアドレスバーのURLがhttps://で始まるか、Microsoft Edgeなら南京錠のアイコンが出ているか、Google Chromeならスライダーのようなアイコンが出ているかを必ずチェックしてから行うようにしましょう。