月に2回のパソコン相談会の会場に「パソコンがおかしくなった!」とものすごい勢いで男性が飛び込んでこられました。わたしは別の方の対応をしていたので聞き耳を立てていると、「コントロールパネルがない。復元できない!元に戻せ!」と叫んでおられます。
対応していたスタッフに状況を確認すると、「コントロールパネルがなくなったから復元できない」とおっしゃっていることが分かりました。
「もしかして(Windows10に)アップグレードされましたか?」とお聞きしたのですが、そんなもんは知らん!の一点張り。仕方がないのでパソコンを起動してもらってこちらで確認することにしました。
このパソコンはWindows10でした。Windows10以降のパソコンではスタートボタンをクリックしてもコントロールパネルを開くことはできません。
Windows10以降のパソコンでコントロールパネルを開くにはどうする?
Windows8までは、スタートボタンをクリックすればコントロールパネルを開くことができたのですが、Windows10以降のパソコンではスタートボタンをクリックしただけではコントロールパネルを開くことはできません。
スタートメニューにある「Windowsシステムツール」の中に「コントロールパネル」がある
Windows10のパソコンでコントロールパネルを開くには、スタートボタンをクリック、スタートメニューにある「Windowsシステムツール」をクリック、「コントロールパネル」をクリックします。

これでWindows10でもコントロールパネルを開くことができます。
Windows10以降のパソコンでもっと簡単にコントロールパネルを開くことはできない?
コントロールパネルの開き方をお伝えしたところ、「前はこんな面倒なことしなくても開けた!前と同じようにパッと出せるようにせんか!!」とこれまた大きな声…。
Windows10以降のパソコンには「ピン留め」という機能があります。
この「ピン留め」を使えば、スタートメニューにコントロールパネルを表示することができます。
スタートメニューにコントロールパネルを「ピン留め」する
スタートボタンをクリックしてスタートメニューの中からWindowsシステムツールをクリック、「コントロールパネル」の上にマウスポインタを合わせて右クリック、「スタートにピン留めする」をクリックします。

スタートボタンをクリックしたスタートメニューの右側に「コントロールパネル」が追加されました。

すると、何も言わずパソコンの電源を切り、そのまま会場から出て行かれました…。よかったのかな…。
Windows10では、パソコンに関する設定はスタートボタンをクリックし、左側に出ている歯車のアイコンをクリックして開くWindowsの設定画面で行うことができるようになったので、Windows8以下のパソコンでよく使っていたコントロールパネルは使う機会が少なくなりました。
ただ、Windows8よりも前のパソコンを使っていた方からは、コントロールパネルのほうが使いやすいという声もよく聞きますので、Windows10でのコントロールパネルの開き方をご紹介しました。
Windowsの更新プログラムを適用すると操作が変わることはよくありますが、OSのバージョンが変わると大きく操作が変わることがありますので、古いOSのパソコンでできていたことができなくなった、あるいはどこを開けばいいか分からなくなったということはよくあります。
できなくなったりどこを開けばいいか分からなくなったら、OS(Windows10とかWindows11とか)とできなくなったこと、どこを開けばいいか分からなくなったことをGoogleなどで検索するといいと思います。
