ID(アイディー)って何?パスワードって何?

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高齢者とパソコン
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先生、パスワードっていうのはなんとなく分かるんやけど、IDってなんや?

と高齢者を対象としたパソコン教室で聞かれました。

使用する機会が多く意味が分かりやすいのが「パスワード」ですが、IDと聞くとなんのことや?メール(メールアドレス)のことか?と困惑されることがあります。

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サービスや機器などを利用するときに「あなた」だと証明するために使うのが「アカウント」であり「ID」

実は、この「ID」というパソコン用語とよく似た使われ方をするのが「アカウント」です。

【用語】アカウントとは?初めて聞く人に分かりやすいようまとめてみた。
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Windows10が普及し目にする機会が増えた「Microsoftアカウント」

最近、「Microsoftアカウント」というものを目にする機会が増えました。Windows10のパソコンを使用する人ならパソコンを立ち上げるたびに目にしている人もいると思います。

この「Microsoftアカウント」にも「アカウント」という言葉がついていますね。

MicrosoftはWindowsというOSを販売している会社です。そのMicrosoftのサービスを利用するときに登録するのが「Microsoftアカウント」と呼ばれています。

この「Microsoftアカウント」はメールアドレスを利用しており、Windowsのパソコンを使用するときにパスワードを入力する枠の上に必ずその人のメールアドレスが表示されています。

高齢者の中でも利用者が増えたスマホやタブレットにもアカウントやID、パスワードが使われている

そして、高齢者の中にも利用者が多くなったスマホやタブレットにもこの「アカウント」が存在しています。

これもWindows10のパソコンと同じようにメールアドレスを使ってその人をその人だと証明するために使っています。

iPhoneやiPadなどApple社から発売されている機器で使用するのは「Apple ID」、Androidスマホやタブレットは「Googleアカウント」となります。

スマホやタブレットで利用する「アプリ」をダウンロードしたり、有料のアプリを購入するときにもアカウントやID、パスワードは利用されます。

アカウントもIDも「その人がその人だ」と証明するために使用する登録名のようなもの、パスワードは「その人がその人だ」と証明するために使用する「鍵」のようなもの、と覚えてもらえればと思います。

インターネット上にあるもので個人を特定して利用する必要があるときに使われるのがアカウントやID、パスワード

ところで、ネットショッピングを利用するときにもアカウントやID、パスワードを使いますね。アカウントやID、パスワードを使ってネットショッピングをするためのホームページ、たとえば楽天市場やAmazonなどに「ログイン」します。

アカウントやID、パスワードを使ってそのホームページ上にあるあなた専用のページ(マイページと呼ばれることが多いです)に入ることを「ログイン」と言います。

アカウントやID、パスワードを使ってログインすることで、ネットショッピングのホームページでは、今まで買った商品の履歴(購入履歴)を確認できたり、別の商品を購入する手続きが簡素化されたり、中にはポイントが貯められ、そのポイントで買い物ができたりします。

メールの送受信を行うためにもアカウントやパスワードを使っている

他にも、メールを送受信するためにもこのアカウントやID、パスワードが使用されます。これも同じように「その人がその人だ」と証明するためにメールを送受信するために使うソフトに設定をして利用します。

メールアカウントとメールアドレスは完全には一致しません。メールアドレスの「@」の前、左側のみをメールアカウントとして使用するところもあります。これはメールアドレスを取得した「プロバイダ」などの設定方法によって異なります。

アカウントやIDの入力は省略されることが多くなったので忘れやすくなってしまった

最近では、アカウントやIDの入力は省略されることが多く、だいたいパスワードのみ入力することが増えました。

そうなってくると、アカウントやIDを失念してしまうことも増えてくるので、いざアカウントやIDを入力するとなると大変困ってしまうという人が増えてきています。

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アカウントやID、パスワードの組み合わせを使い回してはいけない理由

また、アカウントやIDを使って利用するサービスや機器もどんどん増えてきたので、アカウントやID、パスワードの組み合わせを複数管理しなければならなくなりました。

そんなにたくさん覚えられんから、ひとつだけ作ってそれを使い回してるんや

という人が少なくありませんが、これは一番危険なことです。

万が一、そのアカウントやID、パスワードを使い回していると、どこかのサービスや機器を使っているときにそれらが流出してしまったら、盗んだアカウントやID、パスワードの組み合わせを使って、様々なサービスや機器に「ログイン」しようと試みられ、ログインに成功してしまうとあなたの情報が筒抜けになり、クレジットカードを不正利用されたり、乗っ取られてしまったりします。

クレジットカードなんて使ってないから大丈夫や

という高齢者もいますが、あなたの氏名や住所、電話番号やメールアドレスなどの個人情報を使って、違法なサービスを利用されてしまったり不正請求をされたりしてしまうこともあります。

それだけ個人の情報というのは価値があるものであり、不正を行う人たちにとっては喉から手が出るくらいほしいものでもあるのです。

アカウントやID、パスワードの組み合わせがたくさんあって覚えられないときは

これからの時代は今以上にこのアカウントやID、パスワードを使って利用することになるサービスがどんどん増え、アカウントやID、パスワードの組み合わせもどんどん増えます。

使い回すのは危険だからといっても、アカウントやID、パスワードの組み合わせをすべて覚えておくのは不可能です。

メモするなら持ち歩かないようにしよう

となれば、どこかにメモしておこう!という話になりますが、ちょっと怖いなと思ったのが、普段持ち歩いているメモ帳にメモしていらっしゃること。

できれば持ち歩くことのないようなノートなどにメモしてもらっていたほうがいいかと思います。メモ帳を無くしてしまったり落としてしまったりするかもしれません。

パソコンの中に保存するだけじゃなく、必ず印刷して保証書と一緒に保管しておこう

パソコンの中にアカウントやID、パスワードを入力して保存しておられる人もいますが、パソコンが立ち上がらなくなるとアカウントやID、パスワードが分からなくなりますので避けてもらったほうがいいかと思います。

中には、アカウントやID、パスワードを入力したものをUSBメモリに保存しているという人もいますが、これもメモ帳と同じく持ち歩かないに越したことはありません。

入力したアカウントやID、パスワードは印刷してパソコンの保証書などと一緒に保管しておくといいかもしれません。

ちなみに、USBメモリは永久的に使用できるわけではありませんので、時期を決めてUSBメモリを新しく購入し、ファイルを移動させておくほうがいいと思います。

USBメモリを使う上で知っておいてほしいことを書いてみた
パソコンやスマホなどのファイルを一時的に保存したり別の機器へ移動させたりするときに使う機会が多いのがUSBメモリ。設定不要でUSBスロットに挿すだけでファイルの保存やコピー、移動ができるので便利に使っている方も多いと思います。 ただ手軽に使...

最近では、アカウントやID、パスワードを管理できるセキュリティソフトもあります。

セキュリティ対策ソフトが入っていれば安心!とは言い切れない。
セキュリティ対策ソフトを入れていれば安全。そう思われている人は非常に多いです。確かにセキュリティ対策ソフトを入れていればある程度の不安は解消するかもしれません。が、それだけでいいという考えは危険ではないかと思います。今日は、セキュリティ対策ソフトを入れただけではダメなんですよ、という話を書いていこうと思います。

先生、エンディングノートを書いておこうと思うんだけど、エンディングノートにアカウントやらパスワードを書いて送っていうのはどう?

いいですね、エンディングノートもお勧めですね。アカウントやID、パスワードを使って利用するサービス名(ホームページ名)も必ず一緒に記入しておきましょう。

Wordで使えるエンディングノートのテンプレートがMicrosoft Officeから無料ダウンロードできます。エンディングノート 無料テンプレート公開中 Microsoft Office
テンプレートの操作方法はYouTubeで公開されています。

ID(アイディー)って何?パスワードって何?のまとめ。

アカウントやIDとは、あなたがそのサービスを利用するときにあなたを識別するために使うもの。銀行の口座番号のようにサービス提供側から発行されることもありますが、最近では、メールアドレスをアカウントやID代わりに使用することが増えてきています。

そして、パスワードとは、あなたがあなた本人であるということを証明するために使用する「鍵」のようなものです。銀行のATMで使う「暗証番号」とよく似ています。

そして、アカウントやID、パスワードは利用するサービスや機器ごとに準備しなければなりません。アカウントやID、パスワードの組み合わせを他のサービスで使うこと、使い回しは大変危険です。

あなたがそのサービスや機器を利用する際、登録した個人情報はもちろん、サービスを提供する側に管理する義務が発生しますが、何が起きてその情報が洩れてしまうか分かりません。

相手任せにせず、あなた自身もあなた自身の情報を守るためにできることをやっていただきたいと思います。

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