パソコン教室で授業中、スクリーンに映したわたしのパソコンの画面と自分のパソコンの画面が違うと言われました。何が違うのか、画面を見せていただくと、わたしのパソコンではファイル名の.(ドット)の後にアルファベットが3~4文字ついているけれど自分のパソコンにはファイル名だけが出ているとのこと。
ファイル名の.(ドット)後についているアルファベット3~4文字のことを「拡張子」というのですが、拡張子とは何か、わたしはなぜ拡張子を表示しているのかと質問されました。
この記事では、拡張子とは何なのか、拡張子を表示している理由についてお話しした内容をまとめています。
拡張子とは?
拡張子とは、ファイルの種類を表す文字列のことをいいます。拡張子はファイルの種類によって異なります。ファイル名の後に.(ドット)で区切って3文字から4文字のアルファベットがついています。
たとえば、Excelで作成したファイルの拡張子はxlsx、Wordで作成したファイルの拡張子はdocx、デジタルカメラやスマホで撮影した写真ファイルは主にjpg(あるいはjpeg)、PDFファイルはpdf…というふうになっています。
最近のパソコンだと拡張子を非表示にしている場合が多いです。拡張子を非表示にしているのは、拡張子を変更するとそのファイルを正しく開くことができなくなるからです。
拡張子を表示する理由は?
拡張子を変更するとファイルを開くことができなくなるなら、非表示のままでいいんじゃないかという意見がありました。確かに、拡張子を間違って変更してしまうリスクがあります。
拡張子を誤って変更してしまうとそのファイルを開くことができなくなるリスクがあるのに、わたしはなぜ拡張子を表示しているのか理由が知りたいという話になりました。
結論から書くと、拡張子を表示するとそのファイルがなんのソフトやアプリで開くのか見当がつくこと、開いてしまうと危険なファイルを拡張子で見分けることができるから、です。
たとえば、メールに添付されたファイルを開きたいとき。拡張子が表示していると添付されたファイルの拡張子を見ることで注意が必要なファイル(exeなど)だと分かります。また、悪意のあるファイルを開かせようとするときも拡張子を表示していれば危険なファイルだと分かります。
パソコンにセキュリティソフトがインストールされているから大丈夫と過信せず、拡張子を表示しておくことでウイルスやマルウェア感染などの危険を未然に防ぐことも必要な知識です。
拡張子の表示/非表示を切り替える方法は?
拡張子を表示する理由をお話ししたところで、自分のパソコンも拡張子が出るようにしたいという話になったので、拡張子の表示/非表示を切り替える方法をお伝えしました。
Windows10のパソコンで拡張子の表示/非表示を切り替えるには、タスクバーにある「エクスプローラー(黄色いアイコン)」をクリックし、エクスプローラー画面を開きます。
「表示」タブをクリックし、表示/非表示にある「ファイル名拡張子」にチェックを入れると拡張子が表示され、チェックを外すと拡張子が非表示になります。
拡張子は、誤って変更してしまったり削除してしまったりすると本来開くべきソフトやアプリで開くことができなくなるので、パソコン購入時には非表示になっています。
パソコン操作に慣れ、メールやインターネットを使う機会が増えてきたら、怪しいファイルや危険なファイルを見極めるために拡張子を表示しておいた方がいいと思います。