高齢者のパソコン選びのポイントをインストラクター視点で書いてみた

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パソコンは数十年前、Windows97の登場あたりから家庭に大きく普及しました。そのころに比べれば使い勝手も価格も手ごろになりました。とはいえ、日常的に使うかというとそうとも言い切れないのも実際のところ。できれば価格も手ごろで使い勝手がいいパソコンを手に入れたいと相談されることが多いので、少しまとめてみることにしました。

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パソコンの「買い替え」or「追加購入」なら

第一に、同じパソコンメーカーのパソコンを選ばれることをおすすめしています。OSが同じなら一緒でしょ?と言われるのですが、高齢者からは「同じ会社のもの(パソコン)じゃないと使えない」という声がよく挙がってきますし、OSが同じでもパソコンメーカーが違うと入っているソフト(アプリ)に違いがあったりパソコンメーカー独自のソフトがインストールされていることがあります。

パソコンメーカーが違う=新しい別のものと認識される人のほうが多いです。できれば同じパソコンメーカーのパソコンを選ぶことで、新しい別のものという認識を避けることもひとつ苦手意識を減らすことになるのではと思います。

新しくパソコンを購入するなら

どのパソコンメーカーのものでもいいと思います。チェックしてもらいたいことと言えばサポート体制でしょうか。売れ筋のものであればパソコンを使う高齢者の周りにも同じパソコンメーカーのパソコンを持っている人がいるかもしれません。そうすればその周りの人に相談することもできるので、同じパソコンメーカーのパソコンを選ぶといいのではないかと思います。

高齢者が使うパソコンに入っているといいソフト

後で追加購入の必要が無いように、最低限以下のようなソフトが入っていることを確認しましょう。

  • Microsoft Office(365ではない。毎月もしくは毎年支払いが発生するから)
  • 年賀状作成ソフト(買い替えもしくは追加購入の場合は使用しているソフト名で確認)

他にセキュリティソフトがインストールされている場合もありますが、多くの場合1年未満の使用期限がついていますので、できればパソコンの購入時に併せて製品版(1年~3年など)を購入してもらったほうがいいと思います。

周辺機器やインターフェースの確認

たとえばプリンタですが、自宅にプリンタがある場合はその型番を控えて新しく購入するパソコンで使えるかを店員さんに確認してもらいましょう。

インターフェースの代表格といえばUSBですが、このUSBの差込口は最低でも3つあるかを確認してください。タブレット型パソコンなどの薄型のタイプにはこの差込口が1つあるいは2つしかない場合があります。1つはマウス用、プリンタがWi-Fi対応なら問題ないですが、USBケーブルで接続するタイプならそれ用に1つ。あとはUSBメモリやデジタルカメラ用という感じです。とはいってもUSBハブを使えば差込口は増やすことができますが、できればパソコンに直接挿すことができたほうがいいと思いますのでチェックしておきましょう。

あとは、DVDやBlu-rayの再生ができるかも確認しておきましょう。機器はついていてもDVDやBlu-rayを再生するためのソフトが入っていない場合があります。

それからインターネット接続。薄型のパソコンの場合、有線LANに接続できないものがあります。わが家は無線だから有線は使っていないという人もいますが、いつ何時有線LANに接続しなくてはいけなくなるかもわからないので、有線LANポートはあったほうがいいと個人的には思います。

スペックは必要以上に高過ぎるものでなくてもいい。けれど最低限のスペックは必要

Windows10の場合、バージョンアップをしていくことを考えるとできればスペック(あとで変更ができないものや追加に手間がかかるもの)のチェックはしておきましょう。

ちなみに、Windows10の動作環境を確認すると以下のとおりです。

プロセッサ:1 ギガヘルツ (GHz) 以上のプロセッサまたは SoC
メモリ:新しいデバイス: 32 ビット版または 64 ビット版で 2 GB、アップデート: 32 ビット版では 1 GB、64 ビット版では 2 GB
ハード ディスクの空き領域:32 ビット版 OS では 16 GB、64 ビット版 OS では 20 GB
グラフィックス カード:DirectX 9 以上 (WDDM 1.0 ドライバー)
ディスプレイ (画面解像度):800×600

Windowsの仕様とシステム要件 Microsoftより引用

プロセッサ(CPU)

チラシなどで見たことがあるかもしれませんが、PentiumとかCore i5とか。これがプロセッサ(別名:CPU)と呼ばれるもので簡単に言えば頭脳の回転速度のようなものです。これは交換することが容易くないので、初めからある程度の能力があるものを選んだほうがいいと思います。

ちなみにIntelとかAMDというのがよく見受けられると思いますが、これはメーカーさんです。その後に記述してある英数字をチェックしてもらって、予算があるかとおもいますが、希望からすればCore i5あたりを選んでもらえればいいのかなと思います。

メモリ

これは推奨が2GBとあるので最低でも4GB、希望からすれば8GBがおすすめです。

ただし、これに関しては、メモリの増設というのが可能な場合もあるので、購入の際に増設が可能かどうかを確認しておかれるとよいと思います。
※モバイルパソコンと呼ばれるものは増設が出来ない場合が多いので気を付けましょう。

ハードディスク

記憶領域、保存領域のことを指しています。

数値が大きければたくさん保存ができる、ということになるので、写真の取り込みを頻繁に行うとなれば大きな容量であるに越したことはありませんね。

画面解像度

これは、モニターのことですね。モニターの中に細かい目があって、ある枠サイズの中でどれくらい目が詰まっているかということを解像度というのですが、高い数字であればあるほど、目が細かいということになるので、きれいに表示できるということになります。

この数値以上ならOKということなのですが、画像や映像を扱うソフトを使用する場合、この解像度が足りないとモニターを追加する必要性が生じますので、画像や映像を扱う可能性がある場合はこの数値も確認しておきましょう。

高齢者におすすめしたいパソコン、まとめ。

新しくパソコンを購入しようとお考えのときは、店頭であれやこれやと触れていくうちによく分からなくなり、もうどれでもいいやと選択すること自体に疲れてしまう、とお話を聞くことがあります。けれど、ここを妥協してしまうと、後で後悔することになります。

面倒かもしれませんが、以下の内容を一度よくお考えいただき、店頭に行かれることをお勧めします。

  • 自分がパソコンを使いたい目的は何?
    • ワードやエクセルを使って文書を作りたい
    • 年賀状を作りたい、住所録を作りたい
    • 写真をパソコンに取り込んで加工したい
    • 動画を見たい
    • DVDやBlu-rayを見たい
    • 音楽を取り込んで持ち運びたい
    • インターネットや電子メールを使いたい
  • パソコンを購入して他に契約することはないか
    • インターネット回線の契約
    • ウイルス対策ソフトの契約・更新
  • 今使っているパソコンがあるなら…
    • ウイルス対策ソフトの契約状況
    • メール設定、パスワードなどが確認できるか
    • プリンタやデジカメが対応しているか
    • インターネット契約の契約状況
    • 各種ソフトで作成したデータを引き継げるか

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パソコン教室の先生
パソコン教室の先生

市内の60歳以上の方を対象としたパソコン教室でインストラクターをしています。授業の中でお話している内容やパソコン相談会でお受けするご相談などについて書いています。

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