ここ数週間、Windows Defender セキュリティ警告という画面が出て閉じることができない。Windows サポートに電話すると出ている。電話したほうがいいかと問い合わせが多く寄せられています。
見せていただいた画面のほとんどが、独立行政法人情報処理推進機構の偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページに掲載されている画面と同じ画面でした。
Windows Defender セキュリティ警告という画面が出て閉じることができない
表示されている電話番号には絶対に電話してはいけない
結論から書くと、絶対に画面に出てくる電話番号に電話をしてはいけません。
問い合わせいただいた方のほとんどが、Windows サポートに電話するという画面のままで電話することがなかったのが不幸中の幸いでした。
偽セキュリティ警告画面に掲載されている電話番号に電話してしまうと「サポートする」という名目でパソコンを遠隔操作され、サポート料金を請求されるという事例が報告されています。
偽セキュリティ警告画面が表示されても、掲載されている電話番号に絶対に電話してはいけません。
「×」ボタンがなくて画面を閉じることができなくても「OK」や「キャンセル」ボタンは絶対にクリックしない
この画面、どこを見ても画面を閉じる「×」ボタンが見当たらないので、画面内に表示されている「キャンセル」ボタンをクリックしたくなりますが、絶対にOKボタンもキャンセルボタンもクリックしてはいけません。
この画面は「全画面モード」という表示方法になっているため、あるはずの「×」ボタンが見当たらないようになっています。
独立行政法人情報処理推進機構の偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページに記載されている通り、キーボードのEsc(エスケープ)キーを長押し→全画面表示を解除することができれば、右上に「×」ボタンを表示させることができるので、「×」ボタンをクリックして画面を閉じることができれば大丈夫だと思います。
もし、上の操作がうまくいかない場合は、キーボードのCtrl(コントロール)キーとAlt(オルト)キーを押しながらDeleteキーを押し、青い画面が開いたら画面右下に出ている電源マーク(〇に1本縦棒がある)をクリック、「再起動」をクリックし、パソコンを再起動させます。
再起動後、Windows Defender セキュリティ警告の画面が開いてこなければ大丈夫です。
独立行政法人情報処理推進機構の偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページには、偽セキュリティ警告画面の閉じ方を体験できるページがあります。
ページに記載されている内容をよく読んでから試しておくのもよいかもしれません。
なぜ偽セキュリティ警告の画面が開くようになったのか
大半がホームページを見ているとき出てくる「広告」をクリックしている
偽セキュリティ警告画面が表示される前にホームページを見ておられたと聞くので、おそらくですが、「クリックしてください」「ウイルスに感染しています」などと出る「広告」をクリックしたのではないかと思われます。
また、ホームページの中には「開く」「次のページ」といったボタンが出る場合がありますが、それが偽物のページへ誘導するボタン(正確には広告)だったという場合もあるようです。
詳細は、独立行政法人情報処理推進機構のサポート詐欺の偽セキュリティ警告はどんなときに出るのか?ページをご覧ください。
この記事では、偽セキュリティ警告画面が出た時の対処法についてまとめました。
偽セキュリティ警告画面が表示されただけではウイルスに感染したり詐欺にあったりしてはいないので、焦らず記載されている電話番号に電話をかけたり画面に出ているボタンをクリックしたりせず、画面を閉じる操作を行いましょう。