パソコン操作を「覚える」のをやめて「慣れる」に変えよう

geralt / Pixabay

パソコン操作をお話するインストラクターをしていると、生徒さんの中から「若い人と違ってパソコン操作を覚えられない」という声をよく聞きます。そこでいつも生徒さんにお話することを今日は書いていこうと思います。

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一番大切なのは「好奇心」

わたし自身はパソコン関連の講座やスクールに通ったことがありません。ではなぜこのような場に立っているのかというと、「好奇心」これしかありません。

パソコン使ってやりたいことがあったからというのが大きな理由ですが、その目的を達した後もパソコンとの付き合いをやめなかったのは、もっとできることがあるんじゃないかという好奇心、それしかなかったと思います。

あとはどうしてこうなるんだろう?知りたいという「探求心」

わたしがパソコンとの付き合いを続けている理由は好奇心ですが、それと同じくらい大きかったのが、「どうしてこうなるんだろう」という探求心だったと思います。

決して覚えるというためにそれを使ったわけではありません。どうして?という疑問を解決したいと操作し続けた結果、今があるという状態。

知らないことを知る楽しさが継続の一番の理由だったと思います。

覚えるのが先じゃなくて、やりたいことが先にあった

ある日、子どもが通う学校から配られたチラシを見て、こんなの作ってみたいと思いました。このチラシを作るためにはどうしたらいいんだろう…、何を使えば作れるのだろう、といろいろ考えて操作して、出来上がった時の満足感。これも自己満足ですよね(笑)

操作を覚えたいと思ったんじゃなくて、作りたいなと思ったものが先にあって。それを作るためにはどんな操作をすればいいのかと考えて実現できたのが楽しかったから、どんどん操作を覚えていきました。

出来上がったものを印刷して、どんな操作をしたのか忘れないようにメモしていました。それを見れば同じものがまた作り出せました。パソコンを使ってやりたいことが先にあって、手段が後だったから覚えられたんだと思います。

覚えるために聞くのではなく、解決したいから聞く

と書きましたが、聞くことができる人が周りにいなかったので、これはあまり覚えた過程に含まれないかなと思います。だけど、やっぱりパソコン操作に慣れるのを苦にしない人たちを見るとこの「人に聞く、教えてもらう」という時の姿勢が違うような気がします。

覚えられないんだと言ってしまう人がいますが、これは相手の教えを導き出す言葉ではないような気がします。相手に「覚えられない」と言われてしまったら教えても…みたいな感情になる人もいるんじゃないかと思うのです。

わたしが担当するパソコン教室の生徒さんには、初めてお会いした時に「覚えようと思わないでほしい。慣れてほしい。そして、分からないから、知らないから習いに来ているんです。分からないことも知らないこともあっていいんです」とお伝えします。

中には覚えるためにここにきているという人がいます。そりゃそうです。当たり前です。その人には覚えるためにご自身ができることを考えてくださいとお伝えします。

人とはペースが違う。パソコン操作に慣れるにはマイペースが一番の近道

そして一番大切なことは、自分と人とはペースが違うということを認めてほしい。自分がそうだからといって他の人がそうであるとは限らない、その人なりのペースでパソコン操作に向き合ってくれたらいい、それを責めたり、自分で卑下したりは絶対にしないでほしいとお伝えします。

パソコン操作がどうしても必要な人とそうではない人が存在するのです。どちらも正しい、その人なりの向き合い方です。わたしはそれでいいと思うんです。

と言いながら、たまには仕事で必要な人にパソコン操作を教える時もあります。その時は、どういうことができればいいかという到達目標を自分で決めてもらいます。

そこへ向かうために必要な技術を見極め、順序だてて話をさせていただきます。その人の感性に合わせて組み立ても変えています(マンツーマン指導のときは、です)。

やみくもにテキストどおりに事を進めても、それがなぜこの操作になるのかという点が理解できないと、身につかないことが多い人もいらっしゃるのです。

卵が先か鶏が先かじゃないですが、結果は同じですけれど、そこへ向かう道はいくつもあっていいとわたしは思っています。

パソコン操作は覚えるものではなくて慣れるもの

パソコン操作というと、四角四面のやり方のような感覚になるのではないでしょうか?生徒さんの中には「こうでなければならない」という発言をされる方がいらっしゃいます。

でもわたしはパソコン操作ほど柔軟なものはないと思っています。道はいくつもあって、人からみたら遠回りでもその人が迷うことなく目的を達するならそれがその人のやり方、それがいいんだとわたしは思っています。

道がたくさんあるからこそ、それを選択するという楽しさがある。いろいろあるけどわたしはこれ「が」いい、そう選択できるのがITという技術なのだと思います。

だからこそ、わたしは講習をするとき、あえて方法を伝えず考える時間を設けます。今までやってきたことを総動員してみてどこまで到達できるかを試す時間を設けます。

考えて試すというのはアウトプットです。インプットばかりをしていては知識も経験も定着することはないのです。

インプットとアウトプットを繰り返すことで、覚えた実感はないかもしれませんが、しっかりと知識や経験は蓄積されていきます。そして、そのことにちゃんと気づくこともできていきます。

過去に作ったデータをたまに見てもらうこともします。すると、手を加えたくなるんですよね。そこでこういいます。「手を加えたくなったでしょ?それってちゃんと覚えてるってことなんですよ」と。




記事下
高齢者対象のパソコン教室の先生

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