パソコンを使ってみたいけど不安。高齢者パソコン教室に通う生徒さんに聞いてみた

わたしが担当する高齢者パソコン教室の生徒さんの年齢層は60代前半から80歳の人です。長い人で6年ほど通っていただいているのですが、改めてパソコン教室に通おうと思った動機やその時の気持ちなどについて聞いてみることにしました。

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高齢者がパソコン教室に通おうと思った動機について聞いてみた

何か習い事をしたいと考えた時に今まで縁がなかったパソコンを習ってみたいというのが一番大きい動機だと話される高齢者が一番多くいらっしゃいました。

それから、家に家族が使っていたパソコンがあって家族がスマホに移行していくなかで「使ってみないか」と家族に勧められたというのもありました。

あとは少数ですが、定年退職する前に職場にパソコンが導入されたけれど使いこなせないまま退職してしまったのが心残りだという人もいらっしゃいました。

高齢者がパソコン教室に通おうと決めた時の不安について聞いてみた

ワクワクした気持ちもあったけれど、一番大きかったのは不安だという話になりました。高齢者がパソコン教室に通うと決めたときの不安について聞いてみました。

高齢者パソコン教室の講習内容についていけるかという不安

高齢者の習い事の多くは実地というか実習がメインです。そしてある程度見聞がある内容の場合が多いです。

わたしがパソコン教室を始めたころは約20年ほど前となりますが、そのころと現在とではITという技術は大きく進歩し、Webサービスも増える一方です。そうなれば必然と専門用語がどんどん増えていくわけですから、パソコン教室の講習についていけるかというのは大きな不安であったと思います。

パソコンが壊れてしまったらどうしよう。機器トラブルに対する不安

慣れないパソコンという機器が自分が操作することによって壊れてしまったら…と考える高齢者が多かったです。

確かに形あるもの。いつかは壊れるものです。そう分かってはいても自分がパソコン操作に不慣れなせいでパソコンを壊してしまったら…と思ってしまうのは当然だと思います。

パソコンが壊れるというのは、機械が壊れるというイメージが強くあります。それは物理的に壊れること、例えば高いところから落としたりキーボードの隙間に水分をこぼしてしまったりといった外的なものが起因で起こるものです。

わたしのパソコン教室は自前のパソコンを持ってきてもらうので、教室への行き帰りにパソコンを持ち歩くことになりますから、家にずっと置いてあるパソコンに比べてパソコンが壊れる可能性は高まってしまいます。なので、新しくパソコン教室に入られた人にはパソコンの持ち歩き方、カバンにしまう方法からお話します。

この話は初回に行うのが大切です。特に不安を感じながらパソコン教室に通い始めた初日に。ちなみにノートパソコンは据え置き型のそれより移動使用を考えて作られていますので、これをしちゃいけないよという話をしておけば、パソコンが物理的に壊れることは防げるような気がします。

そしてパソコンが壊れる理由はもうひとつありますね。それはシステム、つまりパソコンの中身が壊れることです。これはどれだけ慎重に扱っても物理的に壊れることより防ぎようがないというのが現状です。そのことについても初日にしっかりお話させていただいています。

インターネット利用についての不安

インターネットにまつわるニュースの中で報道されるものの多くは危険なものに触れた結果、不利益を被るという話です。こんなニュースを耳にすれば高齢者でなくても不安を感じて当然です。

ただ、この危険なものの多くは人間が人間を騙そうとして起こることです。つまり、インターネット自身が悪者というのではなく、インターネットという情報網を使って悪事を働く人間がいるということなのです。これは、技術が悪いんじゃなくて技術を悪用する人がいるということなので、それはインターネットに限らず普段の暮らしの中でも起こりうることではないかと思うのです。

危険なものに触れないようにという考えは大変よく理解できますが、だからといって、触れずにいられるかというと、人はどこかしらでその恩恵を受けてもいます。技術を正しく理解したうえで使うか使わないかという選択ができるようになってほしい、そう思いながら教室を運営しています。

高齢者がパソコンを使いたい気持ちと不安な気持ち、両方を理解し導く力が必要とされている

高齢者が今まで生きてきた60~80年の人生の中で比較的新しく登場したのがパソコンやインターネットです。それに対する不安は当然だと思いました。

わたしのパソコン教室に通う高齢者は、新しいものに対する不安とワクワクした気持ちとが共存した状態の中から、新しいものにチャレンジしようと決めて通い始めた人たちです。

初めはひとつの操作を終えるまで息を止めるくらい、そーっと操作されていましたが、今ではパソコン教室の講習中に笑いが生まれるくらいリラックスした空気が流れています。

不安のドキドキより、新しいことを知ることができるワクワクのほうが大きくなってきたからではないかと個人的には思っています。新しいことを知るというのは脳にも大きな刺激を与えているように思います。現に、パソコン教室に通う生徒さんは通い始めたころより表情が豊かになっています。

不安ならやらないほうがいいと取り上げることは簡単です。だけど、それでは悔いが残ってしまうのではないかと思うのです。あの時諦めたという事実は、次のことがやってきたときに諦める理由になってしまうのではないかと。

わたしはパソコンに限らず、学ぶことに年齢制限はないと考えます。年齢は学びを諦める理由にはならないと思っています。高齢者だから学んではいけない、学んでも理解できないだろうという決めつけがあるのなら、それは間違いだと思います。

それは学びを与える人間、わたしのようなインストラクター側の問題だと思っています。わたしの提供する学びを喜んでくださっている高齢者がいるなら反対に満足できない人もいると思っています。そういう人はパソコン教室を辞められます。それを引き留めたりはしません。わたしの教え方が合わなかったというだけのことですから。

パソコン操作にしてもパソコンの基礎的知識にしても一度で理解できない人だっています。理解できないなら理解できるまで、相手が逃げ出すまでという表現はおかしいですが、付き合い続ける、そんなインストラクターが一人くらいいてもいいんじゃないかと思います。

高齢者がパソコンを使い続けることに必要なことは教える側の待つ力だと考えます。そして諦めない力だと思います。それは自分自身の話す力、聞く力、学び続ける力をも諦めないことだと思います。




記事下
高齢者対象のパソコン教室の先生

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この記事を書いている人に関することは本サイト「高齢者のためのICT教室」についてに書かせていただいております。

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