シニアを対象としたパソコン教室の休憩時間のこと。生徒さんからキャッシュレス決済とバーコード決済は同じ意味なのかと質問がありました。
キャッシュレス決済という言葉以外にバーコード決済、QRコード決済、タッチ決済などさまざまな用語を耳にするようになりました。
この記事では、キャッシュレス決済、バーコード決済、QRコード決済の違いについて書いています。
キャッシュレス決済とバーコード決済は違うものなの?
キャッシュレス決済とは現金を使わず決済する方法の総称。バーコード決済はキャッシュレス決済の方法のひとつ
キャッシュレス決済とバーコード決済の他にQRコード決済もありますが、これらはすべて現金を使わずに支払い(決済)する方法になるのですが、区分けすると、現金を使わずにクレジットカード(クレジットカードを端末にタッチする「タッチ決済」も含む)やICカードやスマホを使って決済することを総じて「キャッシュレス決済」と呼んでいます。
質問にあった「バーコード決済」とは、スマホに表示されたバーコードを読み取ってもらって決済します。また、QRコードを読み取ったり読み取ってもらったりして決済するのが「QRコード決済」になります。
キャッシュレス決済ができるお店でも使える決済方法が違うのはなぜ?
キャッシュレス決済の方法はたくさんあるのですが、お店によって同じキャッシュレス決済でもスマホアプリを出して決済できる場合と、クレジットカードで決済できる場合があります。
これは、お店が導入している決済方法に対応した端末の種類によって使えたり使えなかったりするからです。お店がキャッシュレス決済を導入している場合、店頭に必ず利用できる決済方法が提示されていますので、決済に進む前に確認するようにしましょう。
提示された決済方法を利用する場合、レジで「○○で」と決済方法を口頭で伝えると、スムーズに決済が進みます。
スマホの決済アプリにはバーコードとQRコードが一緒に表示されているものがある
パソコン教室に通う生徒さんにスマホで決済するとき、どのアプリを使用していますか?と尋ねたところ、PayPay、au Pay、d払いが挙がりました。なぜ、このアプリを使おうと思ったのですか?と尋ねると、「携帯電話会社で勧められたから」「家族に勧められたから」と答えられました。
PayPayや、au Pay、d払いはそれぞれ専用のアプリを使用しますが、これらのアプリにはバーコードとQRコードが両方表示されるので、バーコード決済・QRコード決済に対応しています。
QRコード決済はレジにあるQRコードをスマホで読み取る場合とスマホで表示したQRコードを端末を使って読み取ってもらう場合がある
バーコード決済は、レジでスタッフの方がT字型の端末(バーコードリーダー)でスマホに表示されたバーコードを読み取ることで決済ができる仕組みなのでスキャナーがなければバーコードを読み取ることができないため、決済を進めることができません。
スマホの決済アプリの中には、上に書いたとおり、バーコードもQRコードも表示されるものが多いので、バーコードを読み取れなくてもQRコードは読み取れる端末があれば、決済を進めることができます。
また、レジにQRコードが設置されている場合は、スマホの決済アプリでそのQRコードを読み取り、会計金額を入力、レジのスタッフの方に金額を確認していただいてから決済します。
店頭に提示してあるスマホ決済の種類を確認し、レジにQRコードが設置されていればスマホ決済のアプリでコードを読み取り、QRコードが設置されていなければスマホ決済のアプリを開いてレジのスタッフの方に読み取ってもらう、ということになります。
スマホ決済を利用する上での注意点
スマホ決済を利用する上での注意点をいくつか挙げておきます。
スマホの充電切れに注意
スマホ決済を利用するならスマホの充電切れに注意しましょう。
スマホの画面ロックを設定しておこう
スマホにはPINと呼ばれる暗証番号のようなものや画面に表示された点を自分で決めた順番になぞることで、スマホの画面ロックを設定することができます。
スマホ決済アプリを使うのであれば、スマホの画面ロックは必ず設定しておきましょう。
スマホ決済アプリのバージョンを最新の状態にしておこう
スマホ決済アプリを使用する上でアプリを最新の状態にしておきましょう。古いアプリを利用すると、正常に動作しなかったり決済できなかったりすることがあります。
通信障害が発生すると決済できない可能性がある
スマホに限らず、決済端末もインターネット回線を利用しているので、通信障害が発生すると決済できないので、通信状態を確認すること、決済できない場合を考え別の決済方法(現金で支払うなど)も準備しておきましょう。
バーコードやQRコードには制限時間がある
スマホ決済アプリでバーコードやQRコードが表示されている画面でタイマーのように時間がカウントされているのをみたことがあるでしょうか。
スマホ決済アプリに表示されているバーコードやQRコードには5分程度の制限時間が設けられています。
この時間を超えてしまうとそのバーコードやQRコードでは決済できない仕組みになっているので、再読み込みして新しいバーコードやQRコードを表示します。
レジ以外でバーコードやQRコードを表示した状態にしない
店頭でバーコードやQRコードが読み取れない場合、通信障害やバーコード・QRコードの時間切れというのが多いのですが、時間切れになる理由のひとつが、レジでスマホ決済アプリを起動するのに時間がかかるからとレジに並ぶ前にスマホ決済アプリを起動しているためというのがあります。
特に、レジが混雑しているときに多いと思うのですが、画面を表示したまま、第三者から見える状態にしていると、バーコードやQRコードを盗み取られる可能性があるのでお勧めしません。
利用履歴はこまめにチェックしよう
スマホ決済アプリを使う上でメリットとなるのが、利用履歴がすぐにスマホの画面上に通知される点です。不正利用された場合、通知で気づくことができますし、スマホ決済アプリ上でも利用履歴をみることができます。
スマホ決済を利用していなくてもスマホ決済アプリを起動し、利用履歴をこまめにチェックすることで、万が一、不正利用されたとしても早く気づくことができます。
また、スマホ決済を利用すると発行されるレシートは必ず残すようにしておきましょう。
自動でチャージするのはよく考えて
スマホ決済アプリを利用するには「チャージ」が必要になります。チャージするには、銀行やコンビニエンスストアに設置されているATMで現金をチャージする他に、クレジットカードや銀行口座を紐づけてチャージする方法、スマホの支払い料金と一緒に引き落としができるチャージ方法があります。
都度、必要な金額をチャージする方法をお勧めしていますが、中には残高が決められた額を下回った場合、設定した方法で自動的にチャージする機能があります。これを有効にすると残高に意識がいかなくなり、使い過ぎてしまう可能性があるので注意しましょう。