ある日、生徒さんから相談を受けた「高齢者にとって格安スマホってどうなの」について調べてみました。
正直言うと、わたしはしっかりと三大キャリアの利用者、格安スマホは持ったことがないのでどこまで理解できるかは謎ですが…。
通話メインでガラケーを使っている人から見た格安スマホは
相談を受けた方は60代後半の男性。docomoのガラケーを利用中です。メールより通話のほうが多い、月々の利用料は多い月でも3000円弱。
そこで、各社の料金シミュレーションを使って、データ通信が3GB使えて、音声通話ができる。スマホを同時購入した場合の月々の支払いがどれくらいになるのかを試してみることにしました。
格安スマホ各社の料金シミュレーションを使って月額料金を算出してみた
音声通話重視でデータ通信が月に3GB使えるプランで、スマホを新規購入(分割購入)という条件で料金をシミュレーションしてみました。
UQモバイルの場合
UQモバイルのシミュレーションを使って算出。AQUOS sense+おしゃべりプランS。1回が5分以内の通話ならかけ放題という内容で、月額3218円でした。
UQモバイルは、クレジットカードまたは口座振替が使えるようです。
マイネオの場合
mineoの料金シミュレーションを使って見た結果、AQUOS sense plus+音声通話あり+データ通信3GB+端末分割1800円×24ヵ月で月額3400円でした。
マイネオはクレジットカードがないと契約ができないようです。※ただし、eo光ネット契約をされていて口座振替を使っている人ならその口座から引き落としできるようです。
楽天モバイルの場合
楽天モバイルの料金シミュレーションを使ってみると、AQUOS sense plus+通話SIM+スーパーホーダイプランS(2GB)で最低利用期間を2年に設定 1回10分以内の国内通話し放題で月額2480円(楽天会員なら1980円)でした。
料金の支払いは、クレジットカードやデビットカード(手数料は無料)、口座振替(手数料100円)で可能です。楽天スーパーポイントも使えるようです。
LINEモバイルの場合
LINEモバイルの料金シミュレーションを使って音声通話SIM+データ通信3GBで月額1690円、端末代金(AQUOS sense lite)の分割代金が月額1577円。計3267円となりました。
LINEモバイルは、クレジットカードまたはLINE Pay(クレジットカードの登録は必要)、LINE Payカードで支払います。
こうやって見てみると確かにお安いですね。普通に三大キャリアでスマホを持つより月額3000円以上はお安くなる計算になります。
格安スマホの最大のメリットは料金の安さ。だけど格安スマホにはデメリットもある
格安スマホ各社の料金シミュレーションを使って月々の料金を見てみましたが、やはり最大のメリットは月々の利用料金の安さですね。
月々のお支払い額が抑えられるというのは、携帯利用料金が高いと言われている今、非常に魅力を感じます。が、世の中そんなに甘くないでしょ、と格安スマホに乗り換えるデメリットについても調べてみました。
今までガラケーで使っていたメールアドレスが使えなくなる
まず、現在ガラケーで使っているメールアドレス(~@docomo.ne.jp)は使えなくなります。
考えてみれば当たり前のことなのですが、携帯電話番号を変えずに携帯電話会社を変更できるようになったことで(NMPといいます)、携帯電話の番号が変わらない=メールアドレスも変わらないと思われる人が多いです。
たとえば、今まで携帯電話を持ったことがないという人であれば、メールアドレスも持っていないので気にすることはありませんが、三大キャリアから乗り換える人は注意してくださいね。
格安スマホの月々の支払い。クレジットカード払いがほとんど
格安スマホの支払い方法ですが、各社それぞれ支払い方法が異なります。格安スマホの支払い方法は主にクレジットカードが使われています。ということは、クレジットカードを持っていない人だと契約ができないこともあります。
上に挙げた格安スマホ会社の場合、口座振替に対応しているのはUQモバイルと楽天モバイルのみです。※格安スマホの代金を口座振替にすると手数料が別途かかります。
格安スマホで手に入れらえる機種が少ない
あとは、格安スマホは使える機種が限定されることでしょうか。
三大キャリアの店頭では数多くの機種が並んでいますが、最新のスマホは選択できないことが多いです。iPhoneが対象となっているところもありますが、それでも限定されてしまいます。
とはいえ、スマホというのは最新でなければならないわけではないと思うので、そこまでこだわりがなければ気にする必要はないかもしれませんね。
ガラケーから格安スマホに変更したい。まとめ。
今回のご相談者は、もう1回考えるわ!ということで再考されるようです。
ガラケーを使っておられる高齢者は多いと思いますが、いま支払っているよりは月々の料金はあがりそうです。が、いまのうちにスマホに変えて操作に慣れてもらうほうがいいかなと思う気持ちもあります。というのも数年後もしくはいま使っているガラケーが使えなくなったら…という高齢者の声をよく聞きますが、ガラケーが使えなくなるのが徐々にならいいけれどある日いきなりガラケーが使えなくなることだってあります。そんなとき、手元にスマホが手元にいきなりやってくるというのは壊れてしまったというショックに合わせて、使いづらいスマホに悪戦苦闘する羽目になってしまうことだって考えられます。
それなら余裕のある、スマホにするぞという前向きな気持ちのうえで手にいれてもらったほうが精神的負担が軽くなりそうな気がするのです。
月々の利用料金やプランの見直しにガラケーを持って一度ショップに行かれるのもいいんじゃないかと個人的には思います。いろいろ考えるより一度スマホというものに触れてみるのもいいんじゃないかと思います。