Wordでフォント(文字の形)を変えたり文字の大きさを変えたりすると行間に余分な余白が出て、詰めることができなくなる時があります。
たとえば、よく使われるようになった「メイリオ」というフォント。この「メイリオ」を設定すると、急に行間が広がってしまいます。
また、どんなフォントを使っていても文字のサイズを大きくすると急に行間が広がってしまうこともあります。
Wordでフォントを変更したり文字のサイズを変更したりすると、行と行の間、「行間」が急に広がってしまったときの対処方法についてご紹介していきます。
Wordでいうところの「行間」とは?
ところで、メイリオを使うと文字のサイズを変えていないのに行間が急に広がってしまう理由なのですが、「行間」とは、行と行の間、つまり1行目の文字の下と2行目の上にある隙間のことだと認識している人が多いのではないでしょうか。
実は、Wordの行間とは、下の図のように文字の下にある空間と文字の上にある空間も合わせて「行間」と呼んでいます。
では、ここで、文字の配置を担っている「グリッド線」を表示してみます。
一番上は游明朝(Word2016で最初から設定されているフォント)で文字の大きさは10.5pt、2番目がメイリオです。メイリオに設定したものはグリッド2行分使っていることが分かりますね。
游明朝でも文字のサイズを11ptにすると、グリッド2行分を使っていますね。また、Wordの古いバージョンで使われていたMS明朝だと文字のサイズを14ptにするとグリッド2行分使うようになります。
メイリオだと文字のサイズを20ptにするとグリッド3行分使いますね。
ここから考えると、文字の上下にはそれぞれのフォントによって異なる空間が存在していて、文字本体の大きさを変更すると、文字が入力されている行グリッドの高さに収まることができずに押し出されるような形で下の行グリッドまで使うようになっていると思われます。
Wordでメイリオを使ったときに行間が広がり過ぎてしまうのをどうにかしたい
Wordでフォントの形をメイリオにすると
行と行の間が広がりすぎていますね。
メイリオを使ったときに行間が広がり過ぎてしまったときに行間を詰めるには、行間の設定を変更するか、Wordが持つグリッド線の設定を変更します。
ひとつずつ見ていきます。
Wordでメイリオを使ったときに広がり過ぎてしまった行間の設定を変更する方法
文字の中でメイリオを設定してある文字をすべて選択した状態で、「ホーム」タブにある「行と段落の間隔」ボタンをクリック→「行間のオプション」をクリックします。
段落画面で「インデントと行間隔」タブをクリックし、「行間」横にある▼をクリック→「最小値」をクリックし
間隔横の▼を「0pt」になるまで数回クリックし、OKボタンをクリックします。
Wordでメイリオを使ったときに広がり過ぎてしまった行間を「グリッド線」の設定を変えて詰める方法
もうひとつの方法として、「グリッド線」の設定を変える方法があります。
Wordには見えていませんが、「グリッド」というものがあり、Wordの初期設定では「グリッド」に合わせて文字が配置されるようになっています。文字の配置をグリッドに合わせずに配置できるように設定を変更しても、広がり過ぎてしまった行間を詰めることができます。
Wordで文字をグリッドに合わせずに配置できるようにするには、「ホーム」タブの中にある「行と段落の間隔」ボタンをクリック→「行間のオプション」をクリックします。
段落画面で「インデントと行間隔」タブをクリックし、「1ページの行数を指定時に文字を行グリッド線に合わせる」のチェックを外し、OKボタンをクリックします。
Wordでメイリオを使うと行間が必要以上に広がってしまうときの対処方法、のまとめ
Wordでメイリオを設定すると行間が必要以上に広がってしまうときの対処方法として、行間のオプションを変更する方法とグリッド線に合わせる設定を解除する方法とをご紹介しました。
メイリオ以外のフォントでも同じように必要以上に行間が広がり過ぎてしまったり、文字のサイズを大きくした途端、行間が広がってしまったりします。
上の2つの方法を使えば必要以上に広がり過ぎてしまった行間を詰めることができると思いますので覚えておくといいと思います。