先日のパソコン教室でのできごとなのですが、「Wordで写真を挿入すると文字の上に重なってしまう」と呼ばれました。
通常、Wordの設定を変更していなければ、段落と段落の間にカーソルを置いた状態で写真を挿入すると、

元々入力されていた文字が写真の高さの分だけ下に下がる「行内」という設定になっています。

ところが、生徒さんの場合、段落と段落の間にカーソルを置いた状態で写真を挿入すると、元々入力されていた文字の上に重なって配置されています。

Wordで写真を挿入すると文字の上に重なってしまうのはなぜ?
「文字列の折り返し」が前面になっていた
写真を選択すると出てくるレイアウトオプションをクリックすると「文字列の折り返し」が「前面」になっていました。

文字列の折り返しの前面は用紙内で自由に移動ができる配置方法です。


文字列の折り返しが「前面」になっていますね。「行内」をクリックすれば段落と段落の間に写真が配置できますよ。


と文字列の折り返しを「前面」から「行内」に変更したのですが、この手順を見て、自分はこんな操作していない、初めからこうなっていたとおっしゃいます。
「図を挿入/貼り付ける形式」が「前面」になっていたため、最初から文字列の折り返しが前面になっていた
もしかして…と思い、「ファイル」をクリック、「オプション」(または「その他」をクリックして「オプション」をクリック)してWordのオプション画面を開きます。
左側に並んでいる「詳細設定」をクリック、右側の画面を少しスクロールすると出てくる「切り取り、コピー、貼り付け」にある「図を挿入/貼り付ける形式」を確認すると「前面」が選択されています。


「図を挿入/貼り付ける形式」が「前面」になっていたので、挿入した写真が文字の上に重なって配置されました。
この「図を挿入/貼り付ける形式」横の▼をクリック、「行内」をクリックしてOKボタンをクリックしてWordのオプション画面を閉じます。


再度、写真を挿入してみるとカーソルがあったところに入り、元々入力されていた文字の上に重ならずに配置されました。


Wordの仕様が変わり、用紙の右余白に吹き出し(コメントの挿入)が出るようになりました。
今回は、Wordで写真を挿入すると文字の上に重なって配置される事例をご紹介しました。
この設定が勝手に変更されることは見たことがないので、おそらくご自身またはパソコンを操作した方が変更されたのではないかと思います。
個人的には「前面」でも「行内」でもどちらでもいいと思っていますが、Wordの操作に慣れないうちは、初期設定の「行内」にしておき、必要に応じてレイアウトオプションから変更されたほうが操作が分かりやすいのでは、と思います。
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