今日は高齢者を対象としたパソコン教室の日。
Wordで表の挿入を学習していたのですが、「隣の人のパソコンと表の形が違う」と生徒さんに呼ばれました。
Wordで表を挿入するにはいくつかの方法がありますが、「挿入」タブをクリック、「表」ボタンをクリック、出てきたマス目を作りたい行、列のところにマウスポインタを合わせてクリックする方法が一般的です。
この方法で挿入された表は、下のように用紙の余白内いっぱいに配置されるのですが、

生徒さんのパソコンでは、このように表が挿入されるようになっていました。

これは、文字列の幅に自動調整された表の形です。
どうやら、Wordで表を挿入すると文字列の幅に自動調整される形になるよう規定値として設定されているようです。
Wordで表を文字列の幅に自動調整されないように挿入できるようにするには?
Wordのオプションなどでこの設定を解除できないか探してみましたが、それらしい設定は見つかりませんでした。
自動調整のオプションが「文字列の幅に合わせる」になっていた
表の挿入に関する設定なのでもしかしたら…と「挿入」タブをクリック、「表」ボタンをクリック、「表の挿入」をクリックしてみました。

「表」ボタンをクリック、「表の挿入」をクリックすると表の挿入画面が開きます。
「自動調整のオプション」には3つの選択肢があります。
何も設定を変更していなければ「列の幅を固定する」が選択されているはずなのですが、生徒さんの場合、「文字列の幅に合わせる」が選択されていました。

「文字列の幅に合わせる」が選択されているということは、自動調整のオプションにある「文字列の幅に合わせる」を選択した上に、その下に出ている「サイズと自動調整の設定を規定値として保存する」のチェックを入れてOKボタンをクリックした、ということになります。
自動調整のオプションを「列の幅に固定する」にして「サイズと自動調整の設定を規定値として保存する」にチェックを入れてOKボタンをクリックする
そこで、自動調整のオプションにある「列の幅を固定する」を選択し、その下に出ている「サイズと自動調整の設定を規定値として保存する」にチェックを入れてOKボタンをクリックしました。

※この操作は一度でOKです。毎回する必要はありません。
「表」ボタンをクリックして余白内いっぱいに表が挿入されるか確認してみよう
表が下のように余白の内側いっぱいに挿入されたことを確認できたら、いったん、この表を削除します。

表を削除するには、表の上にマウスポインタを合わせると左上に出てくる上下左右の矢印をクリック、キーボードのBackSpaceキーを押します。

表が削除できたら、改めて「挿入」タブにある「表」ボタンをクリック、マス目にマウスポインタを合わせてみると、余白の内側いっぱいに表が挿入される様子が確認できます。

マス目の上でクリックすれば、その行・列の表が挿入されます。
表を挿入するとき、「挿入」タブにある「表」ボタンをクリック、出てきたマス目に合わせてクリックしても、表が余白内いっぱいに挿入されないときは、自動調整のオプションが「文字列の幅に合わせる」になっています。
この設定を「列の幅に固定する」に変更し、「サイズと自動調整の設定を規定値として保存する」にチェックを入れてOKボタンをクリックすれば、余白内いっぱいに表を挿入することができるようになります。
今回のように「規定値」という言葉があらゆる場面で出てきます。「規定」という言葉を見るとついクリックしてしまいたくなりますが、通常の操作では規定値に設定することはあまりなく、初期設定のまま使ってもらっても問題ありません。
おそらく、表の列幅を調整するより文字の幅に合わせて表の幅が自動的に調整されたほうがいいと思って規定値として保存されたのだと思いますが、こういう挿入方法は見たことがなかったので(というより、表を挿入して文字を入れてから自動調整することはある)、勉強になりました。



