地域でお祝いの会を開くという代表の方から「祝という字をA4の紙に大きく印刷したい。文字の大きさが72ptまでしか選べないのか」と質問いただきました。
A4用紙いっぱいに印刷したい1文字を選択し、「ホーム」タブにある「フォントサイズ」横にある▼をクリックすると、72ptまで選ぶことができますが、下の図のように思ったより大きくすることができません。
この記事では、WordでA4用紙いっぱいに1文字だけ印刷したいとき、文字のサイズを72ptより大きくするにはどうすればいいか、文字のサイズを大きくする以外の方法があるのかについて書いています。
Wordでフォントサイズを72ptより大きくするには?
Wordで文字の大きさを変更するには、大きさを変更したい文字を選択した状態で、「ホーム」タブにある「フォントサイズ」横の▼をクリックします。フォントサイズは8pt~72ptまで選択できます。
フォントサイズでは最大72ptまで選択できますが、72ptよりも大きなフォントサイズを設定したいときは、フォントサイズ横にある「フォントサイズの拡大」を使います。
「フォントサイズの拡大」ボタンはクリックするたびに10ptずつ文字が大きくなります。A4用紙いっぱいに文字が大きくなるまで「フォントサイズの拡大」ボタンをクリックしてみましょう。
また、「フォントサイズ」横にある〇ptのところにマウスポインタを合わせてクリック、入っている文字を削除し、適当な数値を入力することでも文字の大きさを72ptより大きくすることができます。
WordでA4用紙いっぱいに1文字大きく印刷したいなら、ワードアートを使うといい
ここまではWordで文字の大きさを72ptより大きくする方法をお伝えしましたが、選択しているフォントによっては線が細かったり文字が左に寄ったりします。
そこで、A4用紙いっぱいに1文字大きく印刷するなら「ワードアート」をご提案したいと思います。
ワードアートは、文字のように見えますが図形と同じ扱いになるので、移動しやすく、マウスで拡大・縮小でき、線の太さなどを調整することができます。
ワードアートでA4用紙いっぱいに1文字大きく印刷するには
まず初めに、拡大・縮小、位置揃えがしやすいよう、Wordの「表示」タブをクリック→「1ページ」をクリックし、用紙1枚分が見える状態にします。
ワードアートを挿入し、任意の文字を入力する(今回は「祝」)
「挿入」タブをクリック→「ワードアート」をクリック、ワードアートの書式一覧の中から任意のもの(今回は左上の「塗りつぶし、黒、文字色 1、影」)をクリックします。
ハンドル(〇)が8つついた点線で囲まれた枠が出ますので、入力したい文字(今回は祝)と入力します。
ワードアート内の文字の大きさをドラッグで調整できるようにする
ワードアートは設定を変更すると、マウスでドラッグするだけで文字の大きさを変えられるようになります。
ワードアートを選択した状態で「図形の書式」タブをクリック→「文字の効果」ボタンをクリック→「変形」→形状にある「四角」をクリックします。
文字が少し間延びしてしまいますが、この操作を行うことでワードアートの周りにある〇にマウスポインタを合わせてドラッグすれば文字の大きさを自由に変更できるようになります。
ワードアートなら文字の太さも調整できる
通常の文字では、文字の太いフォントを使うか、「ホーム」タブにある「太字(B)」を設定するしか文字の線を太くすることはできませんが、ワードアートなら、文字の太さ(文字の線の太さ)を調整することができます。
ワードアートの文字の線の太さを変更するには、ワードアートを選択し、「図形の書式」タブにある「文字の輪郭」ボタンをクリック、「太さ」から任意の線の太さを選択します。
ワードアートの位置を用紙の上下中央に揃える
ワードアートを選択、「図形の書式」タブにある「配置」ボタンをクリック→「上下中央揃え」をクリックします。
この記事では、WordでA4用紙いっぱいに文字を1文字、大きく印刷する方法についてご紹介しました。
フォントサイズでは8pt~72ptまで選択できますが、隣にある「フォントサイズの拡大」ボタンを使えば、クリックするごとに10ptずつ文字を大きくすることができます。
また、ワードアートの設定を変更すれば、ドラッグするだけで文字の大きさを調整することができ、また、文字の太さなども調整しやすく、移動もしやすくなります。