Wordで写真を挿入する方法をお話しているときのことです。ある生徒さんが

先生、この写真、ちょっと暗いんやけど明るくすることってできないのか?
と質問されました。見せていただくと、確かに写真の一部が暗く見えます。
写真の明るさを調整するには専門的なソフトのほうが得意ではありますが、Wordでも写真の明るさを調整することができます。
この記事では、Wordに挿入した写真の明るさを調整する方法をご紹介しながら、Wordだけでもできる写真の加工についてご紹介します。
Wordで写真の暗い部分を明るく見えるようにする
Wordで挿入した写真が暗く見えるときに明るさを調整するには、明るさを調整した写真の上にマウスポインタを合わせてクリック、写真が選択された状態で「図の書式」タブをクリック、「修正」ボタンをクリックします。
「明るさ/コントラスト」の下に明るさやコントラストが違うものが並んでいます。並んでいるものの中から一つを選んでマウスポインタを合わせると、選択した写真の明るさ・コントラストが変化します。

写真加工ができるソフトに比べれば劣るかもしれませんが、試していただけるといいかなと思います。
Wordでできる写真の加工にはどんなものがある?
Wordには写真の明るさやコントラストなどを調整できる「修正」があります。専門的なソフトほど高機能ではありませんが、ある程度の調整ならできます。
明るさ、コントラスト、シャープネス
Wordの修正にある「コントラスト」とは写真の明暗の差を調整する機能のことをいいます。
また、「シャープネスト」とは、写真の細部を鮮明にすることができます。たとえば、ぼやけた写真をくっきりさせたり、くっきりしすぎている写真にぼかしを加えて柔らかい印象に変えたりできます。
Wordの調整にある「色」を使えば写真の色味を変えることができる
Wordの調整にある「色」を使えば色の彩度、色のトーン、色の変更ができます。

Wordの調整にある「アート効果」を使えば様々な効果をつけることができる
Wordの調整にある「アート効果」を使えば、写真に様々な効果をつけることができます。

- マーカー
- 鉛筆(モノクロ)
- 鉛筆(スケッチ)
- 線画
- チョーク(スケッチ)
- ペイント(描線)
- ペイント(ブラシ)
- 光彩(デフューズ)
- ぼかし
- パッチワーク
- 水彩(スポンジ)
- フィルム(粒子)
- モザイク(バブル)
- ガラス
- セメント
- テクスチャライザー
- 十字模様(エッチング)
- パステル(滑らか)
- ラップフィルム
- カットアウト
- 白黒コピー
- 光彩(輪郭)
マウスポインタをそれぞれの効果の上に合わせると、写真にその効果が適用された様子が分かります。気に入った効果があればクリックすれば選択した写真に効果が適用されます。
Wordでできる画像の調整「透明度」
最後に「透明度」。右に行くほど透過率が高くなります。

Wordで画像を加工したけれど気に入らなければ「図のリセット」で元に戻せる
Wordで画像を調整する機能を使って、いろいろやってみたけれど元の画像に戻したいときは、「図のリセット」を使いましょう。
画像を選択した状態で、「図の書式」タブをクリック→「図のリセット」ボタン横にある▼をクリック→「図のリセット」をクリックします。

画像加工ソフトよりは機能的に劣るかもしれませんが、画像の明るさなどは図の書式にある調整を使うことである程度修正することができます。
Wordにイラストを挿入したとき、背景色を削除したい(透過したい)時の操作方法については別の記事で書いています。


