
Wordで用紙の下ギリギリに表が入ったものを印刷すると、プリンタから白紙が出てくるんだよね…、これ何とかならない?
Wordで用紙の下ギリギリに表を配置したものを印刷するとプリンタから白紙が出てくるとのこと。画面を送ってもらって確認し再現したのがこちらです。

2枚目(2ページ目)に何か見えないものが入っているかも確認してみます。編集画面に戻り、2枚目を確認してみましたが何もありません。あるのは矢印が曲がったような「改行」を表す編集記号だけです。

この記事では、Wordでページの下方に表を挿入すると、プリンタから白紙が出てくることがある事例について紹介しています。ページの下方に表を挿入しても2ページ目としてプリンタから白紙が出てこないようにする方法も合わせてご紹介します。
Wordで用紙の下ギリギリに表を配置したものを印刷するとプリンタから白紙が出てくるのはなぜ?
表の下には必ず編集記号の「改行」が入る。表の下にある「改行」を消すことができない
Wordで用紙の下ギリギリに表を配置したものを印刷するとプリンタから白紙が出てくるのは、この編集記号の「改行」が次のページに送られてしまうからなんです。
Wordで表の下にある編集記号の「改行」は必ず出るようになっています。表の下の改行は、表の下に続けて文章を入力したり画像を挿入したりできるようにするために置かれています。
段落内にある編集記号の「改行」は必要なければ削除することができるのですが、表の下にある「改行」と用紙1枚目の1行目にある「改行」は削除することができません。
今回のように、用紙の下ギリギリにまで表を配置すると、編集記号の「改行」が次のページに移動するため、次のページには何もないけれど印刷の対象となってしまうのでプリンタから白紙が出てくるというわけです。

Wordで用紙の下ギリギリに表を配置したものを印刷したときに白紙が出ないようにするには
では、用紙の下ギリギリに配置した表があるものを印刷したときにプリンタから白紙が出てこないようにするにはどうすればいいのでしょうか。方法は2つあります。
プリンタから出てくる白紙のページは印刷しないように印刷設定する
まずひとつめは印刷するときに1ページ目だけを印刷するという方法です。
印刷したいページのどこでもいいのでクリックしてカーソルを出しておきます。次に、「ファイル」をクリック→「印刷」をクリックし、設定にある「すべてのページを印刷」をクリック→「現在のページを印刷」をクリックします。

あとは、いつもと同じように印刷ボタンをクリックすれば、カーソルがあるページ(印刷したいページ)のみ印刷することができます。
表の下にある編集記号の「改行」がある段落の行間設定を変更する
もうひとつは、表の下にある編集記号の「改行」のある段落の行間設定を変更することで2枚目に移ってしまった「改行」を1枚目に収める方法です。
表の下にある編集記号「改行」をドラッグして選択しておきます。

次に、「ホーム」タブの段落にある「段落の設定」をクリックして、段落の画面を表示します。

段落の画面が開いたら「インデントと行間隔」の画面になっていることを確認し、行間の設定が「1行」になっている右側にある▼をクリックして「固定値」に変更、

間隔にある▼をクリックして「12pt」から「1pt」に変更してOKボタンをクリックします。

2枚目に移動してしまった編集記号の「改行」の行間を変更することで、表の下にあった改行が1枚目に収まり、2ページ目がなくなることで印刷しても2ページ目が白紙で出てくることはなくなります。
この操作で、編集記号の「改行」が消えてしまったように見えますが、行間を1ptと小さくしたことで見えなくなっているだけで改行が消えたわけではありません。
通常の改行だと、不要ならBackSpaceキーやDeleteキーで削除することができますが、用紙の1行目と表の下にある編集記号の「改行」は消すことができません。
今回のように用紙の下ギリギリに表を配置すると、表の下にある編集記号の「改行」が次のページに移動してしまうため、印刷したときにプリンタから白紙が出てきてしまいます。
今回ご紹介した印刷するページを指定して印刷するか、表の下の編集記号の「改行」がある段落の行間設定を変更するか、どちらかの方法を試してみてください。