
先生、昨日作ったやつ(ファイル)が今見たらないんや、保存出来てなかったんやろか…
Wordでファイルを保存したはずなのに見つからない。ドキュメントになければ「OneDrive」を開いてみよう
実は、ここのところよくある質問のひとつ。Windows10のパソコンから初めて使うんだという人には少ないように思うこの質問。
Wordで名前を付けて保存するとき、保存場所を確認していますか?
昔からパソコンを使っている人にとって、ファイルの保存先といえば「ドキュメント」や「ピクチャ」なので、Wordで名前を付けて保存とすればドキュメントに保存されると思い込まれていることがあり、保存先を確認せずに保存ボタンをクリックしてしまうことがよくあります。

Word2016だと、新規で作成したファイルを名前を付けて保存とすれば「OneDrive」が保存場所として優先的に選ばれるようになっています。
OneDriveとは、Microsoft社が提供するインターネット上の保管場所です。詳しい説明は別記事にまとめました。
Word2016でOneDriveにファイルを保存する方法
OneDriveはインターネットに接続していないと中身を見ることができない
Wordを開いてみると最近使ったアイテムの中に、保存したというファイルの名前が出ていたのでクリックしてみたのですが、「ファイルが見つかりません」と表示されてしまいました。


「最近使ったアイテム」をクリックすると最近作成したファイルから並んでいる。ファイルごとにどこに保存したかが分かるようにもなっている。
Word2016以降、ドキュメントに保存するのにひと手間かかるようになった


先生、OneDriveなんて使ったことないで
という生徒さんのいうとおり、使ったことがなくてもOneDriveが有効になっていれば保存先として優先されるようになっているので、ご自身はまったく意識せず、いつもの調子で保存を行ったところ、OneDriveに保存されたということです。
Word2016の更新プログラムを適用していると、このような状態になることは少ないのですが…。
Word2016で作成したファイルをパソコンの「ドキュメント」に保存するには、「ファイル」をクリック→「名前を付けて保存」をクリックし、「その他の場所」にある「参照」をクリックします。
名前を付けて保存画面で左端にある「PC」をクリック→「ドキュメント」をクリックして保存先を切り替え、任意のファイル名を付けて保存ボタンをクリックします。


今回はWord2016の場合で書いていますが、この保存方法はExcel2016でも同様に使うことができます。
インターネットに接続していなくてもファイルを操作したい場合は「ドキュメント」に保存しておこう
OneDriveは、オンラインストレージ(インターネット上にある保管庫のようなもの)にファイルを保存することによって、同じアカウントとパスワードを使えばどの端末からでもファイルを見ること(参照)ができる便利な機能です。


ですが、そもそもインターネットに接続していないとファイル自体を見ることもできなくなりますので、インターネットに接続していなくてもファイルを操作したいというのであればOneDriveに保存せずに、パソコン内にあるドキュメントなどに保存するようにしましょう。