Wordには行頭に記号が入る「箇条書き」と数字が入る「段落番号」という書式があります。
箇条書きは物事を整理して伝えるのに役立ち、段落番号は流れを表すのに役立つ便利な書式です。ただ、箇条書きも段落番号も扱いづらいと聞くことがあります。
そこで、この記事では料理レシピを作りながら箇条書きと段落番号の使い方について紹介していきます。
Wordの箇条書きと段落番号を使って料理レシピを作ってみよう
箇条書きと段落番号を使う場面を考えると出てくるのが料理のレシピです。料理レシピといえばその料理に使う材料と、調理する順番が必要になりますね。
今回は、下の画像のようなレシピを作成していきます。
※レシピはキッコーマン「肉じゃがのレシピ・作り方」を参考にしました。
箇条書きと段落番号は入力する前に設定する?入力した後に設定する?
Wordの箇条書きや段落番号についてよく質問いただくのが「箇条書きと段落番号は入力する前に設定したほうがいいのか、それとも入力した後に設定したほうがいいのか」。
ここからは箇条書きや段落番号を設定してから内容を入力する手順と、入力した後に箇条書きや段落番号を設定する手順をそれぞれ書いていきます。
箇条書きや段落番号を設定してから内容を入力する方法
まずは材料の部分には箇条書きを設定します。箇条書きを設定したい行にカーソルを置いた状態で「ホーム」タブにある「箇条書き」ボタンをクリックします。

箇条書きの記号(●)が入りました。

そのまま材料を入力していきます。Enterキーで改行すると次の行にも書式が引き継がれるので、続けて入力していきます。

材料がすべて入力できたので、作り方を入力しようとEnterキーを押すと、箇条書きの記号が入力されてしまいました。これは上の書式を引き継いでいるためです。

箇条書きを解除するには、不要な箇条書きの記号がある行にカーソルがある状態で「ホーム」タブにある「箇条書き」ボタンをクリックすれば箇条書きが解除されますが、もう一度、Enterキーを押しても箇条書きを解除することができます。
文字を入力してから箇条書き・段落番号を設定する方法
次は段落番号を用いて作り方を入力していきます。
今度は先に作り方を入力しておき、段落番号を反映させる方法をご紹介します。
入力した作り方の文章を選択し、【ホーム】タブにある「段落番号」ボタンをクリックします。

作り方の部分に段落番号が適用されました。

Wordで箇条書き・段落番号を設定する際、先に設定しても後から設定しても結果は同じになるのでどちらでも大丈夫なので、ご自身が操作しやすいほうでやってみてくださいね。
箇条書き・段落番号がついているところで改行するとどうなる?
ではここで、作り方の「1」の文章で「玉ねぎはくし形切り~」の前にカーソルを置いてEnterキーで改行してみましょう。

改行したところに箇条書きは記号が、段落番号は更新される
「玉ねぎはくし形切り~」以降の文字が次の行になり、頭に丸付き数字の「2」が入り、改行する前まで丸付き数字の「2」と「3」が付いていた行が「3」「4」とずれましたね。

箇条書き・段落番号を設定している行の途中で改行すると、カーソル以降の文字が次の段となり箇条書きの記号や段落番号が自動的につくようになっています。
後から材料や手順を追加したいなら、改行するだけで新しく段落が追加されたり段落番号がずれてくれたりするのは手間が省けていいですね。
箇条書き・段落番号の記号や数字を変えたい
箇条書き・段落番号の記号や数字を変えたいときは、箇条書き・段落番号が設定されているところを範囲選択し、箇条書きまたは段落番号のボタン横にある▼をクリックすると変更できる記号や数字が出てくるので、使いたい記号や数字をクリックすれば変更できます。

箇条書き・段落番号が設定されているところで記号を追加したり番号を更新したくないときはどうする?
箇条書き・段落番号が設定されている行内でEnterキーで改行すると、記号が追加されたり番号が更新されたりしますが、改行したいけれど記号を追加したり番号を更新したりしたくない時もあります。
Shiftキーを押しながらEnterキーで改行すると記号が追加されたり番号が更新されたりしない
箇条書き・段落番号が設定されているところで改行したいけれど記号を追加したり番号を更新したくないときは、Shiftキーを押しながらEnterキーで改行してみてください。

下の画像のように、カーソル以降、次の段に移りましたが、箇条書きの記号も入らず、段落番号も変更されなくなります。
この記事では、料理レシピを作りながらWordの箇条書きと段落番号の使い方について紹介してきました。
今回、材料のところで箇条書きを設定していますが、Wordのタブとリーダーを使えば材料と分量の間に点線を設定することもできます。
ただし、箇条書き・段落番号を設定しているところでタブとリーダーを使うと位置揃えがうまくいかないことがあります。