パソコン教室でWordを使って文字入力の練習をしているときのことです。文字の下に赤い波線や青い二重線が出るのはなぜ?とある生徒さんから質問がありました。
Wordで確定した後に文字の下に赤い波線や青い二重線が出てくることがあります。
これは、Wordの「文章校正」が有効になっているため、入力ミスやスペルミス、表記揺れなどがあると教えてくれる機能です。
この記事では、Wordで文字を確定した後に文字の下に赤い波線や青い二重線が出たとき、線を消す方法について紹介します。
Wordで文字を確定した後に赤い波線や青い二重線が出てくるのはなぜ?
入力ミスやスペルミスなどパソコンが持つ辞書に含まれていない文字列が入力されると赤い波線が表示され、「プリンタ」「プリンター」など同じ文書内に表記の違うものだったり助詞の違いなど文章校正が働いているときに出てくるのが青い二重線です。
赤い波線や青い二重線が出ている文字の上でクリックすれば理由が分かる
Wordで文字の下に赤い波線や青い二重線が出てくるときは、マウスポインタを合わせてクリックすると線が出た理由がわかります。
たとえば、下の図はわざとスペルを間違えて入力し赤い波線を表示させました。
赤い波線が出ている文字列の上で右クリックすると、右側に正しいと思われるスペルがいくつか表示されます。

いくつか出ている候補のうち、入力したかった文字列があればクリックすると、赤い波線は消えます。

Wordで文字の下に出てくる赤い波線や青い二重線を消したい
赤い波線や青い二重線が出ている文字上で右クリックすれば、線が表示された理由と改善案が表示されます。赤い波線は入力ミスやスペルミスなど、青い二重線は文法ミスや表記揺れなどを指摘しています。
青い二重線が出るものには、「い」抜き言葉や「ら」抜き言葉、繰り返して使う「~たり」、表記揺れ、揺らぎがあります。



赤い波線や青い二重線を消すには、右クリックして正しいと思われるものを選択する
提案されたものから正しいものを選択すれば、赤い波線や青い二重線は消すことができます。
ただ、話し言葉や方言にも青い二重線が出ることがあります。

上の場合、「そんなもんしらんがな」の「ん」は「の」ではないかと校正されていますが、このままでいいなら「無視」を選択しましょう。「無視」を選択すると一時的に青い二重線が出なくなります。
Wordは文章校正や推敲が自動で行われるようになっていますが、文章校正や推敲を自動で行われないようにすることもできます。
Wordで文章校正や推敲を自動で実行しないようにする
Wordで赤い波線や青い二重線が勝手に出ないようにしたいなら、Wordの文章校正や推敲などを自動で行わないよう、オプションから設定を変更します。
「ファイル」をクリック→「オプション」をクリックし、Wordのオプション画面を開きます。

Wordのオプション画面で左側の一覧から「文章校正」をクリック→Wordのスペルチェックと文章校正の欄にある、「入力時にスペルチェックを行う」「自動文章校正」「文章校正とスペルチェックを一緒に行う」のチェックを外してOKボタンをクリックします。

Wordで文字の下に青い線や赤い波線が表示されるのは、Wordの文章校正機能が働いているから、でした。
この青い線や赤い波線が出た文字列の上でマウスポインタを合わせて右クリックすれば、なぜ青い線や赤い波線が出ているのか、その理由が分かるようになっています。
Wordで文字の下に青い線や赤い線が出ている理由を確認できたら、その理由を受け入れるなら該当するものにマウスポインタを合わせてクリックすれば反映されますし、その理由を受け入れない、このままでいい場合は「無視」を選択すれば、青い線や赤い波線は消えます。
最初から青い線や赤い波線が出ないようにするには文章校正機能が自動で実行されないようにする設定が必要です。
ただ、この青い線や赤い波線が出るということは、直した方がいいよという提案でもあるので、自動実行するようにしておいた方が無難だと個人的には思います。


