Wordで文字入力の練習をしているときのこと。生徒さんから

先生、文字の下に赤い線(波線)が出てるんやけど、そんな線引いた覚えがないんやけどどうなってるん?
と質問が上がりました。
Word2016で文章を入力しているときに赤い波線や青い二重線が表示される理由と対処法についてまとめていきます。
Word2016で文章を入力しているときに赤い波線や青い二重線が表示されるのはなぜ?
Wordで文章を入力しているときに赤い波線や青い二重線が表示されたとしても、印刷されるわけではありませんので、そのままにしておいても大丈夫なのですが、気になりますよね。
Wordで文字を入力中、自分で波線や下線を引いた覚えがないのに線が引かれてしまうのは、Wordの文章校正の機能が働いているから
Wordで文字を入力中、自分で波線や下線を引いた覚えがないのに線が引かれてしまうのは、Wordの文章校正の機能が働いているからです。
赤い二重線は「スペルミス」、青い二重線は「文章(単語)の使い方が合っていないのでは?」という確認のために表示されます。
Wordの文章校正機能の赤い波線や青い二重線は印刷されない
Wordの文章校正機能をオンにしていると、赤い波線や青い二重線が出るというのは分かりましたが、印刷するときにこの赤い波線や青い二重線は印刷されてしまうのでしょうか。
Wordの文章校正機能で表示されている波線や二重線は印刷されることはありません。
印刷されることはないのですが、文字を入力中、勝手に赤い波線や青い二重線などが引かれると気になりますね。次からはWordの文章校正機能で赤い波線や青い二重線を消す、もしくは出ないようにする方法をご紹介しますね。
Wordの文章校正機能の赤い波線や青い二重線を消す方法
Wordで赤い波線が表示されたときは「スペルミス」。正しいスペルに修正すれば赤い波線は消える
赤い波線は「スペルミス」を指摘しています。たとえば、こんな感じ。
上の画像はわざと「Japan」と入力したいのに「japae」と入力してしまったという状況です。
赤い波線が引かれている、「Japae」にマウスポインタを合わせて右クリックすると、一番上に「スペル」とあります。この「スペル」にマウスポインタを合わせると、これじゃない?と修正候補を示してくれています。
入力したかった「Japan」も修正候補として表示されていますね。こちらにマウスポインタを合わせてクリックすると、スペルミスしたものが正しいものに置き換わります。
青い二重線または緑の波線は「言葉の使い方が間違っていないか」という指摘。どんなときに表示されるのかと修正する方法
続いて日本語で文章を入力しているときに文字下に青い二重線がひかれることがあります。文字下に引かれる青い二重線は、その部分を推敲した結果、言葉の使い方が間違っていたり表記に揺らぎがあったりしたときに引かれます。
青い二重線が表示される代表的な例としては、「い抜き」「ら抜き」です。
赤い波線が表示されたときと同じようにマウスポインタを合わせて右クリックすると、青い二重線が表示された理由が分かります。
他にも、文章全体の中に「プリンタ」と「プリンター」というように、同じものを表しているのに入力した文字が違っている(これを「表記の揺らぎ」といいます)ときにも青い二重線が表示されます。
最後に、青い二重線が表示される例としてもうひとつご紹介すると、言い回しがおかしなときにも推敲してくれます。
Wordの文章校正や推敲が行われないようにするには
Wordの文章校正などの機能は、間違った表記や言い回しを避けることができるので、オンにしておいたほうがいいのですが、赤い波線や青い二重線などが勝手に表示されるのが気になるので表示されないようにしたいという人もいらっしゃるかと思います。
もし、文章校正などの機能が不要な場合は、無効にすることができます。
Word2016で文章入力中に赤い波線や青い二重線が引かれないようにする(自動的に文章校正や推敲を行わないようにする)
Word2016で文章入力中に赤い波線や青い二重線が引かれないようにする(文章校正や推敲を自動的に行わないようにするには、
「ファイル」タブをクリック→「オプション」をクリック
Wordのオプション画面で左側の一覧から「文章校正」をクリック→Wordのスペルチェックと文章校正の欄にある
- 入力時にスペルチェックを行う
- 自動文章校正
- 文章校正とスペルチェックを一緒に行う
チェックを外してOKボタンをクリックします。
Word2016で文章入力中、赤い波線や青い二重線が表示されるのは自動で文章校正が行われているから
Word2016で文章を入力しているときに赤い波線や青い二重線が表示されるのは、入力した文章に誤字脱字があったりスペルミスがあったりしたときや、い抜き言葉やら抜き言葉、表記の揺らぎがあったり、言葉の言い回しがおかしかったりするとき、でした。
赤い波線や青い二重線が表示されても印刷されることはありませんので、基本的には放置してもいいのですが、なぜ赤い波線や青い二重線が表示されたのかはその部分で右クリックすれば理由が分かりますし、修正候補も表示されるので修正するのは選択(クリック)すればいいです。
もちろん、その線を非表示にすることもできますが、人に読んでもらう、見せるために入力している文書であるなら、赤い波線や青い二重線が表示されたときはその理由を把握して修正したほうがいいと個人的には思います。