パソコン教室の授業中、「印刷してみたら文字の大きさが違っているように見える」と自宅で作成した文書を印刷したものを見せながらこう言われました。
印刷したものを見せていただくと文字の大きさが違っているように見えたのは数字でした。文書内に入力されている数字の幅が広かったり狭かったりしています。これは、数字が全角で入力されたり半角で入力されたりしているからでした。
数字を含んだ単語を入力、変換すると数字が全角になったり半角になったりします。できれば、文書内に入力されている数字は、全角または半角に統一されていたほうが読みやすいです。
ただ、全角または半角に統一するとなると、一度入力したものを削除→再入力が必要なのかという話になります。
Wordには、入力されている数字を全角または半角に変換できる「文字種の変換」という機能があるので、一度入力した数字を削除、再入力することなく、再変換することができます。
Wordで文書内の全角英数字→半角英数字、半角英数字→全角英数字に一度に変換するには
Wordの「文字種の変換」を使えば文書内の半角英数字を全角英数字に、全角英数字を半角英数字に一気に変換できる
文書内すべての文字を選択するため、「ホーム」タブをクリック→「選択」ボタンをクリック、「すべて選択」をクリックします。

文書内すべての文字を選択するには、キーボードのCtrlキーを押しながらAのキーを押しても選択できます。
すべての文字が選択できたら、「ホーム」タブにある「文字種の変換」ボタンをクリック、

文書内の全角英数字を半角英数字に変換するなら「半角」、

半角英数字を全角英数字に変換するなら「全角」をクリックすれば一度に変換することができます。

文章の入力中には気付かないことが多い、全角英数字と半角英数字の混在。文字種の変換を使えば、範囲選択をした部分に入力されている全角英数字と半角英数字をどちらかに統一させることができます。
今回は、Word2016で全角英数字と半角英数字が混在した文書内の文字をどちらかに統一させる方法をご紹介しましたが、Excel2016でも同じことができます。
文書を入力している最中に全角英数字で入力するのか半角英数字で入力するのか、どちらかに統一しておいたほうが読みやすい文書になるのですが、入力に一生懸命になっていると混在してしまうことはよくありますので、文字種の変換というボタンがあることを覚えておくとよいかと思います。