SDカードをパソコンのSDカードスロットに挿しこんでもパソコンが反応せず、写真が取り込めないと問い合わせがありました。LINEビデオを使ってSDカードを挿しこむところから見せていただいたのですが、パソコンは反応していません。SDカードに不具合があるのか、それともパソコンの自動再生に不具合が起きているのか…。
SDカードに不具合があれば、カメラで写真を再生できないかもしれないので、一旦、SDカードをパソコンから抜き、カメラに戻して写真を再生できるかを試してもらったところ、再生できるとのことでしたのでSDカードの不具合の可能性は低いと考えられます。
もうひとつの可能性である自動再生の設定を見てもらったところ、「何もしない」になっていました。これでは自動再生は動作しません。SDカードの自動再生の設定を「何もしない」以外に変更してもらい、SDカードを再度挿しこんでもらったところ、自動再生で設定した動作が行われました。
この記事では、パソコンに記憶領域のある機器(SDカードやデジタルカメラ、USBメモリなど)を挿しこんだときに設定した動作を実行することができる「自動再生」について書いていきます。
パソコンの「自動再生」が思うように動作しないときは
パソコンの「自動再生」とは
パソコンにはUSBスロットやSDカードスロットなど、機器を接続または挿しこむことでデータのやり取りができる機能があります。以前は、接続または挿しこんだ機器をパソコンのエクスプローラーから直接開いて操作していたのですが、あらかじめ設定した動作を自動的に実行することができる「自動再生」機能が登場したことで操作性は向上しました。
ところが、この「自動再生」がうまく動作しないことがあります。自動再生がうまく動作しないときは、自動再生の設定を確認、必要あれば変更することで思うように再生してくれるようになります。
パソコンの「自動再生」にはどんなものがある?
パソコンの自動再生で選択できる動作は、パソコンの仕様であったりインストールされているソフトやアプリによって違ってきます。
たとえば、写真を取り込むことができるソフトがインストールされていれば、それが選択肢に出てくるようになります。わたしのパソコンの自動再生で設定できる項目は下の図にあるものです。

自動再生で選択できる動作は、パソコンにインストールされているソフトやアプリ、仕様によって異なるので、ご自身が一番使いやすい動作を設定しましょう。
自動再生の設定を確認・変更するには
パソコンの自動再生が動作しないときは、自動再生がオンになっているか確認
パソコンの自動再生の設定を確認・変更するには、スタートボタンをクリック→「設定(歯車のアイコン)」をクリックし、Windowsの設定画面を開き、「デバイス」をクリックします。

次に、画面左にある「自動再生」をクリックすると、そのパソコンに接続したことがあるデバイス(機器)が並んでいます。
「すべてのメディアとデバイスで自動再生を使う」のスライダーが「オン」になっているか確認してください。スライダーがオフになっていると自動再生が無効になります。

今回、問い合わせいただいた方の場合、自動再生はオンになっていましたが、SDカード(メモリカードとなっている)の自動再生の設定が「何もしない」になっていました。
「メモリカード」のところにある▼をクリックし、

「写真とビデオのインポート(フォト)」に変更しましたが、再生方法はご自身が使いやすいものにしてもらって大丈夫です。

今回は、自動再生の設定を「何もしない」から「写真とビデオのインポート(フォト)」に変更することで自動再生するようになりました。ご自身では何も設定を変更した記憶がないとのことでしたが、Windowsの更新プログラムが適用された後にこのような事例が起きることがあるようです。
万が一、自動再生が動作せず写真を取り込めない場合でも、パソコンがSDカードを認識できていれば、エクスプローラーでSDカードを直接開いて写真を取り込む(コピー)ことができます。