パソコンやスマホを使っていると、アカウントという言葉をよく目にすると思いますが、このアカウントというのはいったい何なの?という相談がありました。
アカウントとは
アカウントという言葉が身近になった理由のひとつとして考えられるのが、WindowsパソコンがMicrosoftアカウントをパソコン起動時に使用するようになったことと、スマホやタブレットを使うときにあらゆる場所で「アカウント」が必要になったことではないでしょうか。
アカウントとは「あなたがあなただと特定するためのもの」
アカウントとは、あなたが『あなた』だと特定するためのものです。アカウントを登録または取得することで個人情報である氏名や住所などを入力することなく、あなたであることを特定させることができます。
パソコンが出始めたころといえば、ネットショッピングなどの会員登録が必要なホームページを利用する人しか使うことがなかったこの「アカウント」ですが、スマホの登場もあって、アカウントやパスワードという言葉をよく目にするようになったのだと思います。
Windowsパソコンもそうですね。昔はパソコンを起動するときにパスワードを求められることはありませんでしたが、パソコンには個人情報がたくさん入っていることもあって起動時にアカウントやパスワードを求められるような起動方法に変わりました。
これらのことから考えると、アカウントを求められる場面というのはあなたがあなただと特定する必要がある場面です。
つまり、あなたが権限を持っているまたはあなただけが受けることのできるサービスを使うために、あなたがあなたであるということを特定するものが「アカウント」だということになります。
アカウントにメールアドレスが使われるようになった
昔は、アカウント(IDとも言います)は好きな文字列を使ったり、サービスを提供する側であるホームページの管理者側からランダムに発行されたりすることが多くありました。
ところが最近、このアカウントにメールアドレスを使うホームページが増えてきました。そのせいか生徒さんたちの中でも「アカウントはメールアドレスと一緒か」という質問が多く寄せられるようになりました。
現に、Windowsパソコンを起動させるとき、パスワード入力画面に表示されるMicrosoftアカウントはメールアドレスになっています。
ホームページによってはメールアドレスではなく、自分で設定したかサービス側がランダムに発行したアカウントを使っているときもあるので余計に混乱するようです。
アカウントと合わせて使うことになるのが「パスワード」
会員サービスを利用するときにアカウントを入力するだけではなく、合わせて入力する必要があるのが「パスワード」です。
ふたつ合わせて初めてあなたがあなたであることをサービス側に伝えることができるのですね。
このアカウントとパスワードを使ってサービスを利用すること、会員専用のサービスを受けられるようにすることを「ログイン」「サインイン」と呼んでいます。
会員専用のサービスが受けられるホームページから退出することを「ログアウト」または「ログオフ」、「サインアウト」と呼んでいます。
サービスを利用するたびに増えていくのがアカウントやパスワード。覚えられないからと言って同じ組み合わせを使っていると…
ところが、使うサービスが増えていくとアカウントとパスワードがどんどん増えていきます。覚えられないからと同じアカウントとパスワードの組み合わせを複数のサービスで利用されている人はいないでしょうか。
先ほどからお話ししている通り、メールアドレスがアカウントとして使われるサービスに複数登録している場合、メールアドレスはいくつも持つことができるわけではないこともあってか、面倒だからとサービスごとに同じメールアドレスで同じパスワードで登録している人が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
本来、複数のホームページで同じメールアドレスを使ったとしても、ホームページごとにパスワードを変えてもらえればいいのですが、それだと覚えられないからという人もいらっしゃいます。
しかし、それが一番危険なのです。どこかのホームページでアカウントとパスワードの組み合わせが漏えいしたとしたら、他のホームページでもそれを使ってログインを試されてしまいます。
うまくログインできてしまったら、あなたの個人情報が洩れてしまいかねません。
もし、ひとつしかメールアドレスを持っていないとしたら、パスワードはホームページごとに最低限変えるようにしないと危険なのです。
それから、会員専用のサービスを受けられるホームページを利用した後は必ず退出するようにしましょう。万が一、パソコンを起動させられてしまったらその会員専用のサービスを受けられるホームページにも簡単に入られてしまうので必ず退出するようにしましょう。