ノートパソコンのテンキーで数字が入力できなくなったと相談がありました。
テンキーとは、ノートパソコンの右手側にある電卓のようなキーのことを言うのですが、このテンキーを使っても数字が入力できなくなったというのです。
ノートパソコンのテンキーで数字が入力できなくなったときは「NumLock」がオンになっているのかも
テンキーで数字が入力できなくなったときに確認してもらいたいのがキーボードにあるNumLock(ナムロック)です。このNumLockがオンになっていればテンキーで数字を入力することができます。
相談者にNumLockキーを押してもらうと、NumLockキーが点灯しました。NumLockキーが点灯している状態を確認してからテンキーを使ってもらうとちゃんと数字が入力できました。
NumLockがオンになってしまった原因は?
相談者のノートパソコンにあるテンキーですが、数字の「7」の上にNumLockキーがあるタイプでした。たぶん、数字の「7」を入力しようとしたときに誤ってNumLockキーを押してしまい、NumLockがオフになったと考えられます。
NumLockがオンになっているとき、オフになっているときは?
NumLockがオンになっていればテンキーで数字入力が可能になりますが、オフになっているとき、このテンキーの役割というのはどうなっているのでしょうか。
実は、NumLockがオフになっているとき、このテンキーのキーは矢印キーと同じ仕事をするようになります。
昔のキーボードには矢印キーがなく、テンキーをNumLockキーで数字入力と矢印キーの仕事を切り替えて使っていたときがあったらしいです。
キーボードにはキーを押すごとにオンとオフが切り替えられるものがある
ところで、キーボードの中にはキーを押すことでオンとオフが切り替えられるものがいくつかあるのですが、その中でもよく使うものとしては
- 半角/全角
- Caps Lock
です。
「半角/全角」キーは日本語入力のオンとオフを切り替える
半角/全角キーは、日本語入力(IME)のオンとオフを切り替えるときに使います。
Wordは初めから日本語入力がオンになっていますが、そのほかのソフト、たとえばExcelやインターネットを見るためのソフト(InternetExplorerやMicrosoft Edgeなど)、メールソフトなどは日本語入力がオフの状態で起動してきますので、日本語(ひらがなやカタカナ、漢字)を入力したいなら切り替えが必要です。
タスクバーにある「A(IMEのこと)」をクリックして切り替える人もいますが、半角/全角キーを押すことでも日本語入力のオンとオフを切り替えることができます。
「Caps Lock」は英字入力のオンとオフを切り替える
Caps Lockはキーボードの「A」の近くにあるため、間違えて押してしまう人も多いのではないでしょうか。
Caps Lockキーを日本語入力がオンになっている状態(IMEが「あ」になっている状態)で押すと、日本語入力がオフになります。
もう一度、Caps Lockキーを押すと日本語入力がオンになります。
日本語入力をオフにした状態(IMEが「A」になっている状態)でCaps LockキーをShiftキーを押しながら押すと、半角の英字が大文字で入力できるようになります。もう一度、Shiftキーを押したままCaps Lockキーを押すと解除できます。
日本語入力をオンにした状態のときに、半角英字の大文字を入力するには、アルファベットキーをShiftキーを押しながら押します。
日本語入力のオンとオフを切り替えずにアルファベットを入力したい
話が逸れてしまいますが、日本語入力中にアルファベットを入力したいときがありますよね。
そのとき、先ほどご紹介したCaps Lockキーを押して切り替えてもいいですし、日本語入力をオフにして入力してもいいのですが、日本語入力をオフにしなくてもアルファベットを入力することはできます。
英単語は読み方を入力して変換する
たとえば、例として「JAPAN」と入力する場合。
読み方としては「じゃぱん」ですので、「じゃぱん」と入力して変換して変換候補の中に出てきた「JAPAN」を選択して確定すれば入力できます。
ただし、これには入力したいアルファベットの読み方が一般的である、つまり英単語のときには有効な入力方法ですが、読み方が一般的ではない、たとえば自分の名前をアルファベットに変換したいときはどうすればいいのでしょうか。
英単語以外は「F10」「F9」キーを使って変換する
例として「YAMADA」と入力したいとすると、「やまだ」と読み方を入力し変換しても変換候補に「YAMADA」は表示されません。
そんなときは、「やまだ」とアルファベットそのままに入力し、キーボードの上の方にある「F10」キーを2回押してみると「YAMADA」と入力することができます。
一度、YAMADAと入力・確定すると次から変換候補に上がってくるようになります。これはIMEがその変換候補を学習したからです。
ちなみに、F10キーを文字が確定していない状態で押すと以下のような変換を行います。
F10キーを2回押す…YAMADA(全部半角英字の大文字)
F10キーを3回押す…Yamada(初めの文字だけ半角英字の大文字で後は小文字)
そして、F10キーの隣にあるF9キーは上のF10キーと同じように変換しますが、半角ではなく全角で変換されます。
ノートパソコンのテンキーで数字が入力できなくなったとき、のまとめ
ノートパソコンのテンキーで数字が入力できなくなったときの対処法と、間違って押してしまいやすいキー、英字入力についてまとめました。
今回のご相談者のパソコンはNumLockキーがテンキーの「7」の近くだったために間違って押してしまいましたが、押し間違いというのは意外と多いものです。
パソコンによってはNumLockキーの場所が違うかもしれませんので、一度確認しておいてもらうといいかもしれません。