パソコンの文字入力。ローマ字入力がいい?かな入力がいい?

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高齢者とパソコン
BerckenGroep / Pixabay
高齢者とパソコン
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高齢者を対象としたパソコン教室で生徒さんをお迎えして授業を始めるとき、必ずお伺いするのが「パソコンを操作する上で不安を感じること」なのですが、マウスの操作と文字が入力できるようになるのかという声が多く聞かれます。

その中でもキーボードを使った文字の入力に関して、キーの配置を覚えられるかという点について不安を感じているという声が特に多いので、今回はパソコンのキーボード入力に着目して記事を書いてみたいと思います。

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パソコンで文字を入力する方法には「ローマ字入力」と「かな入力」がある

パソコンで文字を入力するのに使う装置のことを「キーボード」といいますが、キーボードのキーをひとつずつ見てもらうと、アルファベットや数字、ひらがなが刻印されています。

パソコンで文字を入力するとき、キーのアルファベット(ローマ字)を見て入力するのを「ローマ字入力」、キーのひらがなを見て入力するのを「かな入力」と呼んでいます。

日本語を入力するには「日本語入力モード」をオンにする

パソコンでは、基本的に何も設定を変えていない、または日本語を入力するのが標準であるソフトを使用していない場合は日本語入力ができない、半角英数字のみが入力できるようになっています。

たとえば、インターネットを使ってホームページを見るためのソフトでは日本語入力ができないようになっています。日本語を入力するために必要な「日本語入力モード」を切り替え、日本語を入力できるようにする操作が必要になります。

これを日本語入力モードをオンにするといいますが、日本語入力モードの切り替えにはキーボードの左上のほうにある「半角/全角(半/全)」のキーを押します。

Windows10の場合、「半角/全角」キーを押すたびに画面中央に「A」や「あ」と表示されるようになっているので切り替えができているかが分かるようになっています。

タスクバーの右側、日付や時刻が表示されている近くに「A」または「あ」と表示されてもいますので、日本語入力モードがオフなら「A」、日本語入力モードがオンなら「あ」と表示されているのを確認してください。

日本語入力ができるのは、IMEというソフトが動作しているからです。IMEにはMicrosoft IMEやATOKなどがあります。参考 Microsoft IME。ツールバーはどこにある?Microsoft IMEの使い方もあわせてまとめてみた。
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ローマ字入力とかな入力、どちらがいい?メリット・デメリットから見てみよう

Windows95というOSが登場した頃、国を挙げて行われた施策のひとつに「e-JAPAN」というのがあったのですが、市区町村単位、行政主導で実施されたのが「パソコン講習会」でした。

そのパソコン講習会のカリキュラムでは、ローマ字入力が推奨されていました。その名残か、今でもローマ字入力でなければならないと思っている人もいらっしゃるようですが、個人的にはローマ字入力であろうとかな入力であろうと文字が入力できればいいと考えていますので、ローマ字入力とかな入力のどちらを覚えたほうがいいかと聞かれたら、覚えやすいほうでとお答えしています。

ただ、ローマ字入力とかな入力、どちらにもメリットがあり、デメリットがあります。これは、授業を行う上で一般的にそう捉えられることが多いというだけなので、参考程度に読んでみてもらえたらと思います。

ローマ字入力に比べるとかな入力はたくさんのキー配置を覚えることになる

パソコンのキーボードのキーを見てもらうと、アルファベットとひらがなが刻印されていますね。それぞれのキーの数を数えてみると、アルファベットよりひらがなのほうがキーが多くなっています。

普段の入力が日本語でアルファベットは使わないというのであればどちらの入力方法でも問題ありませんが、最近のパソコンはインターネットに接続しているため、何かしらでアルファベットを入力しなくちゃいけない場面があります。

ローマ字入力なら日本語でもそうじゃなくても打つキーは同じなので、追加して覚える必要はありませんが、かな入力の方はインターネットを使っているときなどアルファベットを探すことになります。

それを考えると、アルファベットを使用する「ローマ字入力」に慣れておいたほうがいいかな、と個人的には思います。

ローマ字入力だと、打ちたい言葉を頭の中でローマ字に変換してキーを打つことになる

たとえば、「あ」と入力するとき、かな入力であれば「あ」のキーを押せばいいのですが、ローマ字入力だと「A」のキーを押すことになります。頭の中でひらがなの「あ」はローマ字にすると「A」になると置き換えが必要です。

ややこしいのが「しゃ」や「きゃ」など小さな「やゆよ」を入力するとき。かな入力であれば、「き」を押したあとShiftキーを押しながら「や」を押せばいいのですが、ローマ字入力だと、「K」「Y」「A」と頭の中でローマ字に置き換えてからキーを押すことになります。

パソコンで小さいつを入力する方法。小さな文字(ぁ、ぃ、ぅ、ぇ、ぉ、ゃ、ゅ、ょ)の入力方法も合わせてご紹介。
パソコンで小さいつを入力するにはどうしたらいいと聞かれることがあります。 キーボードで小さいつを打つ方法はいくつかあって、かな入力とローマ字入力でも打ち方は違いますし、ローマ字入力でも小さいつを単独で打つのと、小さいつの前にある文字を一緒に打つ方法があります。

キーボードで文字を入力するには、ローマ字入力かかな入力、どちらかを使うことになるのですが、どちらがいいというのは個人差があり、向き不向きがあると思います。

キーをたくさん押したくないのであればかな入力のほうが押すキーの数は少なくなります。が、かな入力はShiftキーなどの補助キーを使ったり、日本語入力モードの切り替えを頻繁に行う必要があったりします。

どちらがいいかというよりは、どちらを選ぶかは自分次第ともいえるのかもしれません。

キーボードのキーの配置を覚えるには?

さて、キーボードの配置を覚える方法はあるのかとよく聞かれるのですが、順番に並んでいるわけではなく、規則性がないので覚えづらいですよね。わたしはローマ字入力なのでアルファベットの配置はキーを見なくても入力できますが、かなの配置は覚えていないので今でも一文字一文字探しながら押しています。

どうやって配置を覚えたのかと聞かれるのですが、これはもう「打つのみ!」としか言えず…。ただ、キーボード入力を覚え始めたころによくやっていたことといえば、大好きな歌手が歌う曲の歌詞を歌いながら入力することと、毎日、日記を書いていました。

これはわたしだけかもしれませんが、見本を見てそのとおりに入力する練習をするより、歌詞や日記を入力していたほうが楽しかったんですよね。入力するのが楽しくなればその頻度も多くなり、頻度が多くなればよく使うキーの配置を覚えやすかったような気がします。

他には、【寿司打】インターネットでタイピング練習 イータイピングで遊びながら練習していました。

パソコンで文字を入力する方法は2つ。ローマ字入力でもかな入力でもどちらでもいい

これはもう自由に選んでほしいというのが正直な気持ちです。どちらを選んでもメリットとデメリットがあるからです。どちらのほうが「使いやすいか」というご自分の感覚を大事になさってください。

パソコン操作には1つの目的に対して方法がたくさんあるものです。どれを選ぶかは操作するあなた自身が決めることです。たくさん知っているか知らないかということで優劣が決まるわけではありませんので、ご自身で好きな操作方法を覚えるのではなくて慣れるまで練習してみてくださいね。

ここのところ、「変換確定したのに文字の下線が消えない。もう一度Enterキーを押して確定させようとするとなぜか改行されてしまう」という相談が多くなっています。

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