高齢者にスマホを持たせてもいいのか、というご家族からのご相談

JESHOOTS / Pixabay

「(高齢の)母親にスマホを持たせようか迷っている」とご家族からよく相談されます。

個人的見解から結論を書いてしまうと、スマホが使えるかというのが年齢だけで判断できないと思います。

スポンサーリンク
レクタングル広告大

「高齢者だからスマホは使えない」と思ってしまう理由について考える

パソコン教室でインストラクターをし始めたころ、今から20年ほど前でしょうか。国の施策でIT講習会が行政主体で開講されているころ、どちらかというと受講される方の多くは30~40代の人がほとんどで、高齢者が受講されることはあまり多くありませんでした。

それから3年ほどが経過したころからでしょうか、高齢者の受講がそれを上回るようになりました。そのころ、「うちの母親(父親)がパソコン習いたいっていうんや、そんなもん操作できるわけないやろ、て反対したんやけど、実際、パソコンを使いこなすなんてことはできるんか?」とよく聞かれました。

今の、「スマホを使いこなせるんか?」と相談されているのとよく似た状況だなと思うのです。なぜ、スマホを使いこなせるかどうかにそこまで疑念や疑問を抱くのか、もう少しそこを掘り下げて考えてみると、たぶん「コスト」と「環境の違い」なのではと考えました。

使い続けるためにコストがかかるのがスマホ。毎月かかるコストに見合う使い方ができるのかと考えてしまうのではないか

まず、費用面です。パソコンとスマホでは、どちらのほうが費用負担が大きいでしょうか。購入する金額だけ見れば、初期投資額だけを見ればパソコンのほうが費用がかかります。でも、それを維持するために支払う金額、ランニングコストはというと、スマホのほうが費用がかかります。

パソコンを購入したら発生する費用について

パソコンを購入する代金と、インターネット接続の費用がかかります。インターネット接続の費用とは、通信回線にかかる費用とプロバイダに接続する費用のことです。

パソコンが12万円前後、インターネット接続費用となると3,000円前後が相場でしょうか。光回線となるともう少しかかるかもしれません。

スマホを購入したら発生する費用について

スマホは1つのスマホに1つの通信回線を契約すると8,000円前後かかる場合もありますが、家族と回線をシェアするプランもありますね。

ただ、パソコンと違うのは1つのスマホに1つの通信回線契約。つまり、家族全体の支払い金額を見ればパソコンにかかる費用に比べて高くなります。

「電話とメールくらいができればいい」、となるとこの金額を支払って元が取れるのかと考えるのは自然なことですよね。

わたしが担当する高齢者を対象としたパソコン教室に通う人たちに、月々に支払っている金額を聞いてみると、ガラケーの場合は2,000円前後の人がいました。スマホに乗り換えれば3倍くらい負担が増えるとなれば、躊躇される気持ちもよく分かります。

格安スマホを手にする高齢者も増えた

最近よく耳にするようになったのが格安スマホも選択肢に入るようになり、質問されることが多くなってきました。

格安スマホには、有名どころでいうとLINEモバイルUQモバイル楽天モバイルmineoといったところでしょうか。月々の利用料金を抑えたい人にはおすすめできる格安スマホですが、携帯電話会社の通信プランとはまた違ってきますし、携帯電話会社のように実店舗が近くにないという場合もあるので、乗り換えは慎重に行うようにしてくださいね。

スマホを手に入れる選択のひとつ「格安スマホ」について

スマホを使っているときに困ったことが起きたら…という不安

わたしの担当する高齢者を対象としたパソコン教室に通う生徒さんに「料金以外でスマホに乗り換えない理由はある?」と聞いてみました。

一番多かったのはスマホを使い始めて分からないことがあるたびに聞かれると困る、覚えられないと家族に言われてしまったから、というものでした。

フォローする人が周りにいるか、フォローする人に時間的余裕があるか

これ、実は二分化するんです。「聞かれたら困る」「覚えらない」と言って反対する家族と、「教えてあげるからスマホに替えて」と言う家族。

何かあるたびに聞かれるのが面倒だと感じる人もいるし、毎回聞くのが申し訳ないと感じる高齢者もいる。覚えられないのに教えるのは嫌だという人もいれば、教えてもらっても覚えられそうにないからやめておくと考える高齢者もいる。

困ったことを解決することが自分でできる、分からないことを聞くことができる人が周りにいるという高齢者は、自発的にスマホに乗り換える傾向にある。

あとは周りがフォローする前提で、周り主導でスマホに乗り換えるという高齢者。

そうなんですよね、分からないこと、困ったことがあったときに聞くことができるかどうか、聞かれて分かるかどうか、それに割ける時間的余裕があるかどうか。

スマホは使い方が画一的ではない。使うアプリによって変わってくる

パソコンというのはだいたいできることが同じだと思いませんか。Wordが入っていてExcelが入っていてインターネットにつなげば検索が出来て地図も見られる。

ところが、スマホというのはスマホごとにできることが違います。

というより、スマホ本体はできることが同じなのですが、スマホにインストールするアプリによって文字入力の方法が違ったり、出来ることは同じだけどアプローチが違ったりしてしまいます。

まったく同じOSで、同じアプリなら何か聞かれても答えることができますが、同じOSでもバージョンが違えば表現される言葉が違ったり、アプリもバージョンが違えば操作が変わっていたりします。

結果。「高齢者だからスマホが使えない」と決めつけなくてもいいのでは?

スマホにアプリを入れれば入れただけできることは増えます。スマホは自分に必要なこと、自分がやりたいことを実現するためにアプリを追加していきます。アプリごとに操作方法を覚える必要がありますね。それが複雑だと感じる人がいるのかもしれません。

ちなみに、スマホを購入した時点でできることをざっと上げると、電話、メール、ブラウザ、地図、カメラくらいじゃないでしょうか。これらを使いこなす、誰にも聞かずに操作できればいいと割り切ることができれば、それはそれでいいのではないかと個人的には思います。

なので、高齢者であろうとなかろうと物理的にスマホを使えるかといえば、わたしは使えるということができますが、アプリが増えればアプリごとに操作を覚える、誰にも聞かずに操作できるようにならないと「使いこなしている」感はないかもしれません。

わたしの周りの人も年齢に関係なく分からないことがあれば聞いてきます。高齢者だからというのではなく、どんな世代・性別であっても使い慣れるまでにはある程度時間を要するんじゃないかと個人的に思います。

スマホを使えるというのはどういう状況?自分は使っているけど「使いこなせているか」は「?」

それでは、わたしはこういう仕事をしているから何でも知っているかといえばそうではないです。ただ、わたしはスマホを使ってやりたいと思うことは誰にも聞かずに操作できているので、使いこなしている感はあります(笑)

使いこなしている感はありますが、これはあくまでも個人的感覚であって、自己満足の世界でしかありません。多少、こういう仕事をしているのでスマホのトラブル事例や対処した経験があるだけ。

使いこなしているかどうかはスマホに限っては自分の思い次第

使いこなしているかどうかは、ここまでくると個人的な自己満足の世界なのかな、と。ひとつめに書いたコスト面さえ折り合いが付くのであれば、高齢者であろうとなかろうとスマホを使ってもいいんじゃないかと思うのです。

日々、高齢者と接しているなかで高齢者だからといって、絶対にスマホを使うことはできない、とは言えないと思うのです。設定やアプリをその人ごとに合わせてあげることができれば、そして最低限必要なことをお伝えすることができれば、半年ほどサポートするとスマホの基本機能は使えるようになられています。

パソコンを習いたいというくらいですから、比較的ITやデジタル機器に対する心のハードルは低いのかもしれませんが、周りが気長に付き合うことができれば、家族以外にもサポートする人がいればスマホを安全に安心して使ってもらうことは可能なんじゃないかなと思います。

いろいろ書いてしまいましたが、高齢者にスマホの使い方を教える方法についても合わせて読んでいただいて、参考にしていただければと思います。

パソコン教室の先生
パソコン教室の先生

市内の60歳以上の方を対象としたパソコン教室でインストラクターをしています。授業の中でお話している内容やパソコン相談会でお受けするご相談などについて書いています。

高齢者のためのICT教室については本サイト「高齢者のためのICT教室」についてお読みください。お問い合わせには随時対応させていただいておりますが、時間がかかりますことをあらかじめご了承くださいませ。

お問い合わせ

にほんブログ村のブログランキングに参加しています。良かったらクリックお願いします




スポンサーリンク
レクタングル広告大
レクタングル広告大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする