親のガラケーをスマホに変えるか変えないか。子世代と一緒に考えてみた。

高齢者とスマホ
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親の携帯、スマホに変えた方がいいのかな?

スマホにして使いこなせるんだろうか…

わたしと同世代の友人たちとの会話の中でしょっちゅうでてくるのがこの話題。中には、自分もスマホを使いこなせているか不安なのに、親に聞かれても困ってしまうかも…という声もありました。

初めに個人的な考えを書くと、親世代、60代以上の人でもスマホの基本的な操作ができればOKというのであればスマホに機種変更しても大丈夫じゃないかと思っています。

スマホというのは、それ単体ではそこまでできることは多くありません。スマホに「アプリ」を入れて初めてたくさんの機能が使えたりサービスを受けられたりします。

もし今、親が使っている携帯電話(ガラケーとします)でできることができさえすればいい、というのであればわざわざスマホに機種変更しなくてもいいかな、と思いますが、スマホに機種変更したことでできること、たとえば自分たち子世代や孫世代とのやり取りを「LINE」でできるようになったり、オンラインサービスを使って顔を見ながらやり取りができたりすれば、それはそれでコミュニケーションの幅が広がっていきます。

シニア世代を対象としたパソコン教室の生徒さん、ほぼ60代後半以上の方々ばかりですが、全員スマホに機種変更され、スマホは難しいねと言いつつ、楽しんで使われているようです。

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スマホにすると毎月の支払料金が高くなる

格安スマホが登場し、選択肢が広がった

数年前から、大手携帯電話会社以外の企業が通信事業に乗り出し、楽天モバイルUQモバイルワイモバイルなどの格安でスマホを使えるようになる「格安スマホ」というのが登場しました。

2021年3月には、三大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)が揃って格安プランが使えるブランドを立ち上げました。
参考 月々税抜き2980円で20GB!携帯電話各社が打ち出したスマホの新料金プランについて

有名な格安スマホの会社では料金シミュレーションができるようになっているので、今使っている携帯電話の請求書を見ながらシミュレーションしてみると失敗がないように思います。

格安スマホはオンラインでの契約・サポートしか受けられないことがある

最近では、街中の携帯電話ショップや家電量販店で楽天モバイル、UQモバイル、ワイモバイルなどのいわゆる「格安スマホ」の契約やサポートが受けられるようになりましたが、地方に行くとショップ自体がなく、オンラインでのやり取りしかできないことがあります。

2021年3月に三大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)が始める新しい料金体制のブランドはそれぞれオンライン契約・サポートのみとなり、店頭でのサポートが受けられません。

オンラインでのやり取りと聞くと、対面ではないため、こちらの質問の意図が伝わりづらい、また、どう質問していいか自体が分からないといったことがあるようです。

親世代と離れて暮らしている、すぐに駆け付けられないとなると、何かあったときにサポートできない環境だと格安スマホはハードルが高いかもしれません。

格安スマホの場合、料金プランを選択する必要があり、自分がどのプランを選択すればいいか迷ってしまうこともあるようで、店頭で分かるようにスタッフさんに教えてもらいながら選ぶということができないのも不安に感じてしまうところでもあるようです。

機種選びも自分でとなるとますますハードルが高くなる

スマホとひとくちにいってもたくさんの種類がありますし、新しいスマホがベストであるとも言い難く。シニア向けとして発売されているシンプルスマホやかんたんスマホにしたほうが親世代にとってはいいのかも…と思う方もいらっしゃると思います。

個人的には、子世代が使っているスマホと同じものもしくは似た仕様のものを選んであげるといいのではないかと思います。

スマホにはAndroidとiPhoneという2つのタイプがありますが、OSが違うと操作が異なるため、教えるとなると難しいところがあります。特に、Androidは多くのメーカーが製造しているため、スマホによってできることが若干違ってきます。

個人的な印象で言えば、Androidは機種本体が持つ機能も多く、できることが多いように思います。反対に、iPhoneは機種本体が持つ機能はシンプル、機種が新しくなるたびに新しい機能が搭載されますが、製造しているのは「Apple」という会社だけなので、バージョンが違っても大きな変更はされないように思います。

なので、できれば子世代・孫世代が使っているスマホと同じもの、最低でもOSを揃えてあげると困ったときや操作で分からないことがあったとき、何か聞かれても教えてあげることができるので親世代・子世代ともに安心ではないかと思います。

格安スマホや新しい料金ブランドの場合、使える機種に制限があります。最新機種が使えないことがあるので必ず確かめてから契約するようにしましょう。

スマホの操作はガラケーより難しい?

今ではパソコン教室の生徒さん全員がスマホに機種変更されましたが、機種変更するかしないかを迷っておられるとき、よく聞かれたのが「スマホは難しい」という声でした。

休憩時間などにわたしのスマホを触ってもらっていましたが、最初は触るのもそーっと触れる感じで何か画面が変わるたびにビクッとされる人も多かったです。

ただ、何度かスマホに触れると基本的な操作は

  • 目的のものを指でタッチ(タップといいます)する
  • 画面上を指でなぞる
  • 画面が見づらいときは指2本で画面表示を拡大する
  • 文字打ちはガラケーと同じようにできるし、パソコンと同じ打ち方もできる

と気づかれ、思ったより難しくないねという声が多く聞かれるようになりました。中にはどこを触っているかが分からないから不安だとか指が太いからタッチしづらいなどという声もありましたが、それも「慣れ」だと気づいていただけたようです。

生徒さんの場合、パソコン教室に通っておられるくらいなのでITという技術にいくらかの興味関心がある方々ばかりです。こういったものに触れる経験を受け入れることができる環境にあるのだと思いますが、それでも「慣れ」れば怖いながらも触れるという体験が後押ししているように見えます。

もし、家に使っていないスマホがあれば、Wi-Fiにだけ接続できる状態にしていろいろ触って慣れてもらうのもひとつの手だと思います。

スマホの操作を教えるにはどこからやればいい?と聞かれますが、オセロゲームなど普段の生活でやったことがあるゲームは抵抗なく操作できているように思います。また、脳トレとかナンプレとかもお勧め。あとは地図アプリとか、動画が見られるアプリ(YouTubeとか)もお勧めです。

パソコンを使ったことがあるシニア世代からよく言われるのが「どこで終わればいい?」というもの。パソコンだと「×」ボタンがあってそれをクリックしたら画面を閉じることができるのを知っているので、スマホの画面に「×」ボタンを探すけれど見つからない、どうやって閉じればいいかと。

Androidの場合、機器の家のマークを押せば画面が消えますし、iPhoneの場合、機器の丸いボタンを押すか画面をすっと指で上のほうにスライドすれば画面が消えます。このことはそれぞれの機器で初めに教えてあげるといいと思います。

スマホの操作で分からないことや困ったことを聞くのが…

スマホの操作が分からない時、子世代に聞いたとします。子世代はまだ「直感的」なものに少しは慣れているので、「ここをこうして、そこをタッチして…」と伝えますが、「直感的操作」に慣れていない人からすれば「なぜここをこうするのか、なぜここをタッチするのか」、理由が分からないと戸惑います。

子世代からすれば、いくら説明しても納得いかないような表情を見ると、「もう貸して!」とスマホを受け取り、ささっと操作して「はい」と渡す。こんな経験ありませんか?

確かに分からなかった操作は完結できているはず、なのですが、親世代からすればどうなってこうなったかが分からないんですよね。この「どうなったかが分からない」が「分からない」となると、また同じ状況になった時、どうすればいいのかが「分からない」わけで。

なぜこうなったのかという原因も、どうやって解決したのかという流れも「分からない」ということは、不安が残るんですよね。不安があると、また同じ画面になると恐いから使わないようにしようと考える人もいらっしゃるようです。

以前、記事(高齢者にスマホの使い方を教えるときに気を付けていること)にも書いたことがありますが、高齢者に限らずスマホの利用に少なからず不安を感じている人には周りのサポートが必要です。

ただし、サポートといってもなんでもかんでも教えればいいというわけではなく、聞かれたことに答えておけばいいというわけではありません。

たとえば、スマホの画面に広告がドンと表示されて他の操作ができなくなった(ように見える)と言ってきたとします。わたしは「この画面消せばいい?」と先に聞いてしまいます。たいていの人は「消して!」とおっしゃいますのでとりあえずこの画面を消します。

ここで終わる場合もありますが、中には

なんでこんな画面でたの?出たらどうしたらいい?

と理由を最初に聞いてくる人がいます。画面が出た時の対処方法を一緒に操作してもらって、それから理由をお話しするようにしています(前後する場合もあります)。

スマホを使うことを決めるのもスマホを使わないことを決めるのも「親」であってほしいと思う理由

以前、知り合いから「親がスマホを解約したい、元のガラケーに戻したいといってきかない」と相談されたことがありました。

これはいろんな原因があると思いますが、その知り合いの親御さんの言い分としては「息子がスマホに変えろって言うから変えたのに教えてくれない」と何度も何度も繰り返されているのが気になりました。

売り言葉じゃありませんが、「変えろって強制したわけじゃない」と買い言葉を口にしてしまう知り合いの一言にまた気分を損ねられてしまう…、途中から相談ではなく喧嘩の仲裁のようになってしまいました。

とにかく落ち着いていただいて、どこが分からないのかという点からゆっくりお話ししていく中で何が分からなかったのかがこちら側(知り合いも含め)も分かり、解決方法をお話ししていくと「なんだ、そんなことか」とお二人ともが同時におっしゃったところで笑って終わり、となりました。

この経験があって、「自分で決める」ことをしないとうまくいかないことが起これば誰かのせいにしたくなる。誰かのせいにするとその誰かを責めることになる。責められたほうは嫌な気持ちになる。嫌な気持ちになると対応したくなくなる。対応しないからますます責められる…。

負のスパイラルだと思いました。そうならないように、大変かもしれませんが、よく話し合うこと。そして自分で決める手助けをしてあげること。説明が難しいと感じるならそれに詳しい人に説明してもらうようにする。それを聞いて総合的に判断して決めてもらうようにしましょう。

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