高齢者にスマホやタブレットの操作を教えるときに気を付けていること。

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高齢者を対象としたパソコン講習やスマホ・タブレットの操作をお話しする仕事をしていると、教えるのは大変じゃない?とよく聞かれます。が、事前の聞き取りと教え過ぎないことに気を付けているからか、そんなに大変だと感じたことはありません。

相手が高齢だからというのではなく、あくまでも「教える」ということは難しいものだということも合わせて、スマホやタブレットの操作を教えるときにわたし自身が気を付けていることを書いてみたいと思います。

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高齢者にスマホやタブレットを教えてほしいと言われたら

高齢者が言う「教えて」の意味を見極める

これは高齢者に限らず、「教えて」には2つの意味があると思うのです。

ひとつは、一から十まで教えてほしいという「教えて」。もうひとつは分からないことだけを教えてほしいの「教えて」です。

この2つの教えてのどちらか。これを見極めないとお互い不満が残るようなやり取りになってしまうのではないかと考えます。

なので、事前にどちらの「教えて」なのかを見極めるために聞き取りに時間をかけるようにしています。

たとえば、スマホやタブレットを使っていて変な画面が出た場合。変な画面が出た状態を解消してほしいだけなのか、なぜ変な画面が出てしまったのかということと解消方法を知りたいのか、どちらを望んでいるのかを聞く。

解消してほしいだけなら解消すればいいし、なぜ変な画面がでてしまったのかという理由を知りたい人には理由を説明し、解消方法もお伝えします。

相手が望んでいる情報以上の情報をお伝えしない。その割り切り、みたいなものは教える側には必要なのかもしれない、と教えることを仕事にしていると考えるようになりました。

今、目の前で「教えて」と言っている人はこのどちらのタイプでしょうか?

教える側にもタイプがある。一から十まで話した方がいいと考える人とそれだけを伝えればいいと考えるタイプ。

教える側としては、教えるからにはしっかりと理解してほしいという思いから基本の「き」からお話したいと思うかもしれません。これが前者のタイプの人だとありがたい話、なのですが、後者の場合だと「そんなことはいいから」とその話を聞こうとはしません。

需要と供給がマッチしていませんね。そうなると教える側は「なぜ話を聞かない」と思うだろうし、教えられる側は「早く本題に入って」と思うでしょう。

この状態はお互いのためにはなりません。

インストラクターの場合、一斉に複数の人に対して講習を行いますので、一から教えるというスタイルを取ることが多いですが、一対一であれば教えられる側の望む形に教える側が寄せる必要があります。

確かに、基本の「き」は大事です。が、それを望んでいない人に対していくら時間を費やしてもお互いの中に不満が蓄積する。

であるなら、教えられる側がどのような形で教えてほしいと思っているのかに合わせるほうがお互いのためになるのでは、と思います。

できるだけお互いに不満や負担を感じず、時間を有効に使って望む形に近づけていく方がいいような気がします。なかなか難しいですが…。

高齢者にスマホやタブレットの操作方法を教えるときにチェックしておくとよいこと

携帯電話、パソコンの使用状況を聞いておく

どれくらいデジタル機器を使っているか、その現況を確かめておくといいと思います。

携帯電話を使用しているなら、携帯電話でどんなことをしているのかを聞いておきます。高齢者は「今まで出来ていたことが出来なくなる」ということに大きな不安を感じるのです。

例えば、

  • メールの送受信やメールに写真を添付したやり取りをしているか
  • 携帯電話のカメラを使って写真を撮影しているか
  • 撮影した写真をどうしているか(パソコンに転送しているかが一番聞きたいこと)

などです。

高齢者がスマホを使っていて最初の課題、「電話に出る」

実は、携帯電話からスマホに移行した高齢者に一番多い課題というのが「電話に出る」ことなのです。

携帯電話だと受話器のボタンを押せば電話に出ることができますが、スマホの場合、スマホの画面がロックされていると画面に出てきた通話または応答をスワイプすることがあります。このスワイプがうまくいかない人が意外と多いのです。

恐々触るのでスマホが反応しない

それと携帯電話だとボタンを押している感覚が指に伝わってきますが、スマホだと反応がない(シニアスマホの場合は反応があります)ので不安を感じることがあるようです。

違うものに指で触れてはいけないと思うのか、そーっと指を当てるのでスマホが反応しないということもあります。違うものに触れても「ホーム」を押せばいいんだよ、Androidなら戻るボタンをタップすればいいんだよ、とお伝えする。

スマホやタブレットの文字入力も難関

スマホの場合は携帯電話と同じ入力方法で文字を入力することができますが、タブレットだとローマ字入力が初期値になっています。パソコンで文字入力ができているならローマ字入力の可能性があるので、タブレットで文字を入力するのもさほど困ることはないと思います。

ただ、キーボードの切り替え方法はしっかりとお話しておかれたほうがいいと思います。

”キーボードで入力するのが難しいなら音声入力”という話がよく聞かれますが、高齢者にとって画面に向かって話しかけるというのは難関です。というのも、画面に向かって話しかけようとすると「えー」とか「あー」とか、つい口にしてしまう。スマホやタブレットの音声入力はそれも拾ってしまいます。

キーボード入力が苦手なら音声入力!と思いがちですが

意外と音声入力には慣れを必要とします。いつもどおりに話していいんだよとお伝えしても緊張するという声をよく聞きます。

できないのではなく慣れていないだけなのですが、スマホに話しかけても音声入力が拾ってくれないと、出来ないと思い込んでしまうことがあります。

なので、

  • スマホなら携帯電話と同じように文字入力ができること
  • 英文字を入力するならキーボードの切り替えが必要なこと
  • タブレットなら画面を横にしてもらうとキーボードが大きくなるものもある

ことをお伝えするのがいいのではないかと思います。

意外と見落としているのがパケット通信への理解

それから、高齢者の中にはパケット通信がどういうものかを理解されていない人がいらっしゃいます。

高齢者本人が窓口に行って自分で契約している人ならこのあたりは窓口の人にしっかりと聞いているでしょうが、家族が代わりに窓口で契約していたり、テレビ通販で購入する人もいたりするので、自分がどんな料金プランに入っていてどれくらいパケットを使うことができるのかというのを知らないあるいは理解できていない人がいます。

高齢者の中には動画サイトや地図アプリなどパケットを大量に使うものを使いたいという人がいます。動画サイトをパケット通信で見るとあっという間に制限を超えてしまいます。地図アプリも同様です。

最近、家族とパケット通信の容量を共有(シェア)できるプランもあります。これはご家族が契約している場合が多いのですが、急にパケット通信量がぐんとアップしたなと調べてみたら両親がガンガン使っていたという事例もあります。

アプリの中にはパケット通信が必要なものとそうじゃないものがある、このことはしっかりとお伝えしておいた方がいいと思います。

とはいえ、家庭にWi-Fi環境(無線LAN)があるなら、家でスマホやタブレットをWi-Fiにつないでおけばパケット通信は不要ですので、そのこともあらかじめ確認しておくとよいかもしれません。

著者情報
パソコン教室の先生

市内の60歳以上の方を対象としたパソコン教室でインストラクターをしています。授業の中でお話している内容やパソコン相談会でお受けするご相談などについて書いています。

高齢者のためのICT教室については本サイト「高齢者のためのICT教室」についてお読みください。お問い合わせには随時対応させていただいておりますが、時間がかかりますことをあらかじめご了承くださいませ。

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