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「インターネット料金が安くなりますよ」とかかってくる電話。代理店の勧誘電話にご注意ください。

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高齢者とインターネット
高齢者とインターネット

月に2回のパソコン教室で、「家に勧誘電話がかかってきて困っている」という話になりました。どんな勧誘電話かというと「インターネットを使っていますか?契約を変えると今ならこんなにお安くなります!」。

ありとあらゆる時間に着信があるそうで。何度断ってもまた違う業者(らしき)から電話がかかってくるそう。

わたしのように「要らない!」ときっぱり言い切れる性分の人ならいいかもしれませんが、断りづらいと考える人もいるし、お得になるなら乗り換えようと思う人もいる。

本当に契約を変えればお安くなるのであればいいですし、速度が速くなったことを体感できればいいのですが、必ずしもお安くなるか、速度が速くなるかとは言い切れないのも事実です。

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光回線サービスの関する契約トラブルが報告されている

独立行政法人国民生活センターには、光回線サービスに関する契約トラブルが多数報告されていました。

光回線サービスの卸売に関する勧誘トラブルにご注意!第2弾−安くなると言われても、すぐに契約しないようにしましょう−(発表情報)_国民生活センター

相談事例にもあるように、

  • 契約している通信会社やプロバイダの契約を変更するだけだと思っていたら、まったく別の業者との契約になっていた
  • 話が違うからと解約しようとしたら連絡先が分からない
  • 光回線にしなくちゃいけないような口ぶりだったので契約をしてしまった
  • 説明には入っていなかったオプションが追加されていて料金が高額になっていた

というのが多いようですが、パソコン教室の生徒さんの中にはこの中の別の業者との契約になっていたというのがありました。

また、解約しようにも事業者の連絡先が分からなくて解約できないというのもありました。

どんな勧誘電話がかかってきたのか、生徒さんに聞いてみた

このような電話勧誘のトラブルに巻き込まれた人の話を聞くと、

  • 大手業者の代理店を名乗っている
  • 契約を変更しなければならないと説明された

と言っていました。

このうちの大手業者というのはアルファベット三文字で分かりますかね。そのアルファベット三文字だけは大きな声で言うけどその先の代理店…は小さな声で言うという話もありました。

ちょうどこの勧誘電話がかかってくるようになったころ、地域では電話回線なのか電気回線なのかは分かりませんが、電信柱に業者さんが登って工事をしているころでした。

それを目にしていた生徒さんたちは、もしかしたらその工事が関係しているのかも?と勘違いしてしまったのかと思ったりもしたのですが…。

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インターネット回線の料金にはプロバイダ料金が含まれていることがある

実は、わたしの暮らす地域はどちらかというとケーブルテレビ局のインターネット回線を利用している人が多く、インターネット回線といえばケーブルテレビ局一択しかないと思っている人がいらっしゃいます。

ケーブルテレビ局のインターネット回線を契約するとメールアドレスが回線に1つ付与されるようになっていますが、多くの人がこのメールアドレスはケーブルテレビ局と契約しているから使えているということをあまりご存じありません。

一昔前はインターネット回線とプロバイダは別の契約だった

一昔前は、インターネット回線とプロバイダは別々の会社であることのほうが多く、インターネット回線自体も大手企業(アルファベット三文字の会社)くらいしかなかったので迷うこともあまりありませんでした。

ちなみにインターネット回線というのは通信にかかる回線利用料、プロバイダとはインターネットを利用するために契約しなければならない会社。

プロバイダと契約しなければ、インターネットを利用することができないのです。

インターネット回線は大手企業一択、くらい選択肢がありませんでしたが、プロバイダはいくつも存在しました。その時代であれば、インターネット回線をそのまま使い続けながらプロバイダを変更することができました(今でも可能ですが)。

インターネット回線とプロバイダの契約がひとつの契約で済む契約も登場した

ただ、インターネット回線が大手一択だった時代は終わり、いろいろな業種が通信回線業界に参入してきました。ケーブルテレビやガス会社なんかも登場してきましたね。

たとえば、ケーブルテレビ局であれば各家庭にテレビを受信するための回線が引き込まれていますね。その回線を利用しインターネットも使えるようにしよう、というわけです。

ケーブルテレビ局でインターネット契約をすると、インターネット回線の契約もプロバイダの契約も一か所で済みますので、支払いをまとめることができます。

なので、わたしの暮らす地元ではケーブルテレビ局でテレビ回線もインターネット回線もプロバイダとしての役割もすべて担っているということもあり、ユーザーが多いと言えるのかもしれません。

ところが、この全部ひとまとめがもたらしたものはメリットだけではありません。もちろんデメリットもあります。

インターネット回線とプロバイダが一つになった契約だと回線だけを変更することができないときもある

それは「プロバイダ」という役割を認識する機会を失ったということ。一昔前なら認識されていたインターネット回線とプロバイダは別のもの、というのが認識されなくなったのです。

そのせいで、インターネット回線の契約を変更するということがプロバイダの契約も変更されることがあるという事実を知らない人が多くなってしまいました。

このあたりの説明がまったくなされておらず、契約を変更したことによって今まで使っていたメールアドレスが使えなくなったと窓口に怒鳴り込んできた人を見たことがあります。

携帯電話でもよくある話なんです。

ナンバーポータビリティという制度ができ、別の携帯電話会社に乗り換えても、今まで使っていた携帯電話番号を使い続けることができるようになりました。が、今まで使っていたメールアドレスは使えなくなるのです。

これも先ほどから書いている通り、プロバイダが変わったというのに似た状況です。

つまり、携帯電話番号を使っていることがインターネット回線、メールアドレスを使っていることがプロバイダと言い換えることができます。

インターネットの料金が安くなりますよとかかってくる勧誘電話には注意してください

インターネット回線が安くなるという触れ込みでかかってくる勧誘電話。電話だけで契約を変更するのはトラブルの元です。大手の代理店を名乗ってはいても代理店かどうかは電話だけでは分かりません。

ある人は「『家に説明に来い』と言ったら当方は●●県(九州のある県。ちなみにここは北陸地方です)ですので行けません」と言われたので、電話してくるなと言って電話を切ったそうです。

一番大切なことは、自分がどんなインターネット回線を使っていて、プロバイダの機能はどこを使っているのかを支払い状況などで確認しておくこと、です。

そして、もうひとつ。契約を変更するということ自体を電話だけで決めないでください。必ず一緒に住む家族やご子息、友人に相談するようにしてくださいね。

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