携帯電話やスマホなどを利用する際、本体の中にSIMカードというのが入っていますが、このSIMカードには種類がいくつかあるのをご存じでしょうか。
SIMカードにはいくつかの種類がある
携帯電話番号や固定電話番号に電話をかけて通話ができ、さらにパケットを使ってデータ通信ができる、いわゆる音声通話SIMカードと、データ通信のみに使えるデータ通信SIMカード、さらに、SMSといって携帯電話番号宛にメールを送ることができ、データ通信が可能なSMS付きのデータ通信SIMカードです。
音声通話SIMカードとは
音声通話SIMカードだと携帯電話番号や固定電話番号にも電話をかけることができますし、もちろん電話を受けることも可能です。さらにパケットを使用したデータ通信も可能です。
データ通信SIMカードとは
データ通信SIMカードには「データ通信専用SIM」と「SMS付きデータ通信SIM」の2種類あり、「データ通信専用SIM」は電話できないということが分かるのですが、ややこしいのがSMS付きデータ通信SIM。
SMS付きデータ通信SIMカードとは
SMSとは、携帯電話番号宛にメッセージを送信するもので、最近は本人確認のために利用されるようにもなりましたが、SMSのやり取りには電話番号が必要です。
SMS付きデータ通信SIMには、SMSでのやり取りに必要な電話番号が与えられるのですが、この電話番号はSMSでのみ利用できるもので、音声通話はできないのです。
このことをご存じない方がいらっしゃるようで、電話くださいと教えられた番号に電話をかけると「この番号はデータ通信専用~」な感じでアナウンスされたことがありました。
もし、できるだけスマホの月々負担を減らしたいから格安スマホや格安SIMを考えておられて、通話も必要ということであれば音声通話SIMのプランを選択するようにしてください。
ちなみに、LINEモバイルの音声通話SIMのプランにはデータ通信容量ごとに料金が設定されていて一番小さいプランで500MB、一番大きいプランでは12GBとなっています。
SIMカードの変更には手数料がかかったり新しく契約し直したりしなくちゃいけないことがある
それとこれも多いご質問なのですが、格安スマホで音声通話SIMカードを契約したけれどデータ通信SIMカードに変更したい、逆にデータ通信SIMカードから音声通話SIMカードに変更したいというものですが、これは各社いろいろで中には変更自体ができず、新しく契約し直さなければならないところもあるようです。
データ通信SIMカードでは通話ができない?
データ通信SIMカードやSMS付きデータ通信SIMカードでは通話ができないと先ほど書きましたが、通話する方法はあります。ただし、それには条件があります。
たとえば、お互いLINEやFacebookなどを利用しているならLINE電話やFacebook Messengerでの通話が可能です。
また、050 plus(NTT)などのIP電話サービスを利用することで通話が可能になります。※050 plusの月額利用料は330円(税込)です。
データ通信SIMカードとは、のまとめ。
データ通信SIMカードとは、データ通信のみで利用できるSIMカードのこと。最近はデータ通信SIMカードにSMSがついているSIMカードもありますが、SMSでのやり取りだけができる電話番号のため、この電話番号を他の人に伝えても通話ができないので注意しましょう。
データ通信SIMカード、SMS付きデータ通信SIMカードでは、通常の携帯電話のように携帯電話番号や固定電話番号宛に電話をかけることも受けることもできませんが、お互いがLINEやFacebookなどを利用しているならLINE電話やFacebook Messengerなどで通話が可能です。
LINEやFacebookなどを利用していないのであれば、IP電話(有料・無料があるようです)を利用することで通話はできると思います。
データ通信SIMカードをお勧めするならどんな人か。
たとえば、タブレットを使っている人で自宅にWi-Fi環境がなくて、外でも使いたいという人。1台、音声通話が可能なスマホを持っていて、2台目はデータ通信のみで使用したい人、でしょうか。
注意点がひとつ。音声通話SIMからデータ通信SIM、データ通信SIMから音声通話SIMへの変更ができない場合があります。変更しなくても済むように契約前に、自分に必要な契約はどんな契約なのか、きちんと説明を聞いて判断するようにしましょうね。