Wordに挿入した写真が移動できないのは行内に配置されているから

高齢者のためのワード教室

Wordで写真を挿入しても思ったところに移動できないと相談されることがよくあります。これは、Wordの初期設定にもよりますが、Wordに挿入された写真と文字(テキスト)の関係性が「行内」になっているから思ったところに移動させられないのです。

Wordに写真やイラスト(以下、画像)を挿入するとき、画像が挿入される位置というのはカーソルがある場所。つまり、画像を挿入したい位置にカーソルを置いておくというのが基本操作なのです。

そして、Wordの初期設定にもよりますが、Wordに挿入されると「行内」に配置されます。行内とはどういうことかというと、Word側からすれば入力されている文字と挿入した画像は同じもの、つまりカーソルがある行の中に文字と同じように配置するものになっているのです。

上の図は1行目の先頭にカーソルを置いた状態で画像を挿入した画面です。1行目の高さが画像の高さになっていますね。これが「行内」に配置されている状態です。

Wordで「行内」に配置された画像はカーソルが移動できる位置であれば移動させることができます。でも、どこにいても1行の高さが画像の高さになってしまいます。

画像の配置が行内であるときは、カーソルが移動できる位置と左揃え、中央揃え、右揃えが使えます。

では、以下の図のようにカーソルが移動できない位置に画像を配置したい場合はどうすればいいのでしょうか。

図をよく見てもらうと画像の場所にはカーソルがありません。カーソルがないところに画像を配置したい場合は「文字列の折り返し」を使って「前面」という配置に切り替える必要があります。

Wordの文字列の折り返しを使って画像を自由な位置に配置する方法は、画像を選択した状態で表示される図ツールの書式を使います。

図ツールの「書式」をクリック→「文字列の折り返し」をクリック→「前面」をクリック

また、Word2016の場合だと画像を選択(クリック)した状態で表示される「レイアウトオプション」からも設定できます。

レイアウトオプションを使って文字列の折り返しを設定するには、

画像を選択(クリック)→文字列の折り返しの「前面」をクリック

文字列の折り返しを「前面」にすると画像と文字の関係が変わり、文字の上に画像が重なった状態になります。

文字列の折り返しを「前面」にした画像にマウスポインタを合わせると上下左右の矢印に白い矢印のマウスポインタになります。

画像にマウスポインタを合わせて希望の位置までドラッグすれば、画像を好きな位置に移動させられるようになります。

Word2016では文字列の折り返しですが、Word2010以下のバージョンの場合は「テキストの折り返し」という操作になります。
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Word2016の文字列の折り返しについて

Wordの文字列の折り返しには初期設定である「行内」と「前面」以外に

  • 四角形
  • 狭く
  • 内部
  • 上下
  • 背面

があります。

画像に文字を回り込ませるなら文字列の折り返しで「四角形」を使う

画像の周りに文字を回り込ませるような配置にしたいのであれば、文字列の折り返しの「四角形」を使います。

文字列の折り返しを「四角形」にすると、こんなこともできます。

周囲に白い部分がある画像なら「狭く」を使ってみるとおもしろい

今回サンプルで使用している画像は画像の周りに余白(白い部分)があります。

このサンプル画像のようにイラストの周りに余白がある場合に使ってみるといいのが、文字列の折り返しの「狭く」です。

文字列の折り返しの「四角形」とは違って、「狭く」を使うと人の周りにまで文字が周り込んでいますね。

この文字列の折り返しの「狭く」は、画像の周りに余白がないと変化はありません。この画像を余白のない画像に変えてみるとこんな感じです。

今回使用したサンプル画像はPNG画像です。
PNG画像の中には周囲が白く見えていても「透過(透明)」という処理がされているものがあります。透過処理されている画像に文字列の折り返しの「内部」を設定すれば上のようになりますが、余白が透過処理されていない場合は文字列の折り返しの「四角形」と同じ動きになります。

 

ところで、文字列の折り返しの「内部」なのですが、「狭く」とあまり変わらない印象が…。たぶん、画像によってはガラッと様子が変わるんだと思いますが、ガラッと様子が変わる画像を見つけられませんでした…。

段落と段落の間に挿絵のように画像を配置するなら「上下」がおすすめ。

たとえば、段落と段落の間に画像を配置したい場合、段落と段落の間に空行を入れ、そこに画像を配置する人が多いのではないでしょうか。

この場合、画像は行内の配置ですので自由に移動させることができませんね。こういうときは、文字列の折り返しの「上下」を使ってみてください。

 

文字列の折り返しを「上下」に設定すると、画像を自由に移動させられるだけでなく、文字がある場合は、その文字を行単位で周り込ませることができます。

文字の下に画像を回り込ませるなら「背面」+「色の変更」を使おう

今回サンプルで使用した画像だとあまり効果を感じることはないかもしれませんが、透かし画像のように画像の上に文字をのせることができるのが文字列の折り返しの「背面」です。

このサンプル画像だと文字が読みづらくなってしまいますね。こういうときは画像自体の色の濃さを変更することで文字を読みやすくすることができます。

画像を選択した状態で

図ツール→書式→「色」をクリック→「色の変更」から「ウォッシュアウト」をクリック

少し薄すぎますかね…。この辺りは「色の変更」をいろいろ試してみてください。

文字列の折り返しの「背面」を設定すると、後から画像を選択しづらくなります。背面に配置した画像が選択しづらいときは、「ホーム」タブをクリック→「選択」をクリック→「オブジェクトの選択」をクリックし、画像の上にマウスポインタを合わせてクリックすれば選択できるようになります。

Wordに挿入した画像を自由に移動させたいなら文字列の折り返しを「前面」にしよう

Wordに挿入した画像は、はじめは行内に配置されます。行内に配置された画像はカーソルの移動できる範囲だけ移動させることができます。

Wordに挿入した画像を自由に移動させられるようにするには、文字列の折り返しの「前面」を使います。文字列の折り返しを前面に変えれば用紙内のどこにでも移動させられるようになります。

Wordの文字列の折り返しには他にもいろいろあるので使い方を工夫するとより見栄えのいいものが作成できるようになりますよ。いろいろ試してみてくださいね。

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この記事を書いている人
パソコン教室の先生

市内の60歳以上の方を対象としたパソコン教室でインストラクターをしています。授業の中でお話している内容やパソコン相談会でお受けするご相談などについて書いています。
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