パソコン教室でExcelの授業をしていたときのことです。
セルの幅を調整するときは列番号の境界線にマウスポインタを合わせてドラッグします、とお話したところ、「ピクセルって何?」と質問が挙がりました。
ピクセルとは単位のひとつですよ、とお答えしたところ、ピクセルがどれくらいかイメージしづらい、cm(センチメートル)だったら分かりやすいのに…という意見が出てきました。
確かに、セルの幅をドラッグで調整すると吹き出しに「ピクセル」という単位が出てきますが、ピクセルよりもセンチメートルで指定できたら調整しやすいかもしれません。

ちょっと手間はかかりますが、Excelでセルの幅や行の高さをセンチメートルで調整できるようにすることはできます。
この記事では、Excelでセルの幅や行の高さをセンチメートルで調整できるようにする操作方法について書いています。
Excelでセルの幅や行の高さをピクセルではなくセンチメートルで調整するには?
Excelでセルの幅や行の高さを調整しようと列番号の境界線にマウスポインタを合わせてドラッグし始めると、幅:〇〇(〇〇ピクセル)と吹き出しが出てきます。

幅:〇〇とは、ポイントという単位、かっこの中はピクセルという単位で表示されます。
表示タブをクリック、ページレイアウトボタンをクリックして表示方法を変更すればセンチメートルで調整できるようになる
Excelで列の幅や行の高さをセンチメートルで調整するには、「表示」タブをクリック、「ページレイアウト」ボタンをクリックしてページレイアウト表示に切り替えます。

列番号の境界線にマウスポインタを合わせてドラッグしてみましょう。
表示モードが「標準」のときはピクセル表示でしたが、「ページレイアウト」になるとセンチメートル表示になったのが確認できました。

直接センチメートルの値を入力して列の幅や行の高さを調整するには
「ページレイアウト」表示に切り替えた状態で直接センチメートルの値を入力すればセンチメートルで調整できる
ドラッグではなく、直接センチメートルの値を指定して調整したいときは表示をページレイアウトに切り替え、以下の操作を行います。
Excelで列の幅や行の高さをセンチ(cm)やミリ(mm)で数値を指定するには、調整したい列や行に含まれるセルを選択、「ホーム」タブにある「書式」ボタンをクリック→「列の幅」をクリックします。

行の高さをセンチやミリで調整するには、「書式」ボタンをクリック、「行の高さ」をクリックします。

列の幅を10cmにしたいなら10cmと入力し、OKボタンをクリックします。

列の幅や行の高さの調整が終わったら「表示」タブをクリックし、「標準」ボタンをクリックして表示を元に戻しましょう。
この記事では、Excelでセルの幅や行の高さをピクセルではなくセンチメートルで調整する方法と、直接センチメートルでセルの幅や行の高さを調整する方法をご紹介しました。
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