【Excel】カレンダーを作りながらExcelの基本操作を学ぼう

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高齢者のためのエクセル教室
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Excelの基本操作に慣れるには繰り返し操作することになるのですが、普段の生活でExcelを利用するシーンが思いつかないという生徒さんの意見もあり、Excelで月ごとのカレンダーを作成し、Excelの基本操作を学ぶ授業をすることになりました。

この記事では、Excelの基本操作でできるカレンダーづくりを通じてExcelの操作に慣れるための授業の内容をまとめています。

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Excelでメモもできるカレンダーを作りながら基本操作を学ぼう

本来、Excelは表などを作成してから印刷が必要になった時点で印刷に関する設定を行うのですが、今回は用紙設定の確認をしてから操作していきます。

カレンダーを印刷する用紙の設定をしよう

今回は、A4用紙を横置きで印刷できるよう設定していきます。

[ページレイアウト(またはレイアウト)]タブをクリック→「サイズ(または用紙サイズ)」ボタンをクリック→「A4」をクリックします。

次に、印刷の向きを縦に設定します。[ページレイアウト(またはレイアウト)]タブをクリック→「印刷の向き」ボタンをクリック→「横」をクリックします。

このカレンダーはA4用紙ぴったりになるよう作成したいので、Excelの表示モードを「ページレイアウト」に切り替えます。

Excelの表示モードを「ページレイアウト」に切り替えるには、「表示」タブをクリック→「ページレイアウト」ボタンをクリックします。

Excelの表示モードを「ページレイアウト」に切り替えることでWordのように用紙サイズを意識しながら作成していくことができます。

曜日の入力はオートフィルを使う

B2のセルに「年」、D2のセルに「月」、A2のセルに日曜日の「日」を入力します。

カレンダーの上部に曜日を入力するために日曜日の「日」を入力しましたが、月曜日以降は入力せずに「日」と入力したセルを選択し、

「日」と入力されたセルの右下にある■にマウスポインタを合わせます。マウスポインタが■に合わせられるとマウスポインタが白い十字から黒い十字に切り替わります。これを「オートフィル」といいます。

この黒い十字の状態でマウスポインタを、今回は右方向へドラッグすると「土」と吹き出しが出るタイミングがあるのでそこでマウスから指を離してみると

日から土まで曜日が入力できたと思います。

A4用紙の幅いっぱいになるよう列幅を調整しよう

Excelの画面表示を「ページレイアウト」に切り替えると、用紙に対して表の幅が小さいのが分かりますね。設定した用紙サイズの幅いっぱいに表を広げていきます。

Excelには「A」から始まる「列番号」と呼ばれる場所(下の赤枠で囲った部分)があります。列番号「A」にマウスポインタを合わせ、列番号「G」までドラッグし

選択された列番号の境界線(下の図では列番号「G」の右側の境界線)にマウスポインタを合わせて右方向にドラッグすると、選択されているそれぞれの列幅を同じにしながら広げていくことができます。

列番号を選択したままなら微調整が可能です。用紙に収まるように列幅を調整してみてください。

第1週目の日付は手入力。第2週目以降は計算式で求めよう

次に、日付を入力していくのですが、第1週目は手入力します。

7月1日は金曜日なので「金」の下に「1」、「土」の下に「2」と入力します。

ここからは1行下に「3」・「4」…と入力していってもいいのですが、第2週目以降は第1週目の土曜日に入力した値に「1」足す計算式を入れておくと、第1週目だけを入力し直せば第2週目以降は自動入力できるようにすることができます。

日曜日の第2週目のセル(A4)をクリックし、計算式の始まりであるキーボードののキーをShiftキーを押しながらクリック(G3と入力される)。次に、土曜日の「土」の下のセル(G3)をクリック、キーボードの、数字の1を入力してEnterキーを押すと

土曜日の「土」の下に入力されていた数値に1を足した値が日曜日の第2週目に入りました。

次に、第2週目の月曜日は、第2週目の日曜日に入った値に「1」を足せばいいので、第2週目の月曜日のセルをクリック。計算式の始まりであるキーボードののキーをShiftキーを押しながらクリック(A4と入力される)。次に、キーボードの、数字の1を入力してEnterキーを押すと

第2週目の月曜日に「4」と計算された結果が入力されます。

あとは、先ほど使用した「オートフィル」を使って第2週目の火曜日以降の値を入力するため計算式をコピーしていきます。

第2週目の月曜日の値が入力されたセルを選択。右下の■にマウスポインタを合わせ、マウスポインタが黒い十字になったのを確認して、土曜日の「土」が入っている列までドラッグしていきます。

これで、第2週目の計算式が入力できました。続いて第3週目ですが、こちらは上に入力されている第2週目の計算式をオートフィルを使ってコピーすればOKです。

まず、第2週目の日曜日のセルをクリック。右下の■にマウスポインタを合わせ、マウスポインタが黒い十字になったのを確認して、ひとつ下のセルまでドラッグします。

第2週目の月曜から土曜日までは同じ計算式なので、第2週目の月曜日から土曜日までをドラッグします。※この時のドラッグはマウスポインタは白い十字です

選択できたら、土曜日のセルの右下にある■にマウスポインタを合わせ、黒い十字になったのを確認して下1行分ドラッグします。

あとは、必要な週数分だけ上の操作を繰り返していけば、日付の入力は完了です。

表の高さを用紙の高さいっぱいに広げよう

このままでは、用紙の縦方向に対して表が小さいので行の高さを調整し、用紙いっぱいになるように調整してみましょう。

画面左側にある数字の1が入っている部分を「行番号」といいます。この行番号にマウスポインタを合わせてドラッグして表に使っている行番号を一度に選択します。

選択されている行番号のどの部分の境界線でもいいのでマウスポインタを合わせ、上下に開いたマウスポインタに変わったのを確認し、下方向へドラッグすると行の高さを同じに保ったまま、表の高さを調整することができます。

カレンダーがほぼ完成しました。

あとは、文字の大きさを調整したり

罫線を引いたり

セルに色を付けたり

文字を太くしたり

好きなように書式を設定していきましょう。

セルの高さに対して文字の位置が真ん中に設定してあるのもいいのですが、セルの高さに対して上のほうに文字を置きたいなら、「ホーム」タブにある「上揃え」ボタンをクリックしましょう。

最後に、Excelの画面表示を「標準」に戻しておきましょう。

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Excelで表が用紙の左に寄っているときの解決方法

ページ設定で「ページ中央」の「水平」にチェックを入れれば用紙の幅に対して表が中央に配置される

最後に印刷です。「ファイル」をクリック→「印刷」をクリックするとどのように印刷されるかが確認できます。これでよし!と言いたいところですが、カレンダーが若干、用紙の左側に寄っているように見えます。

Excelは基本的に用紙の左上角を基準に表を印刷するようになっているので、用紙ぴったりに作ったとしても若干ずれることがあります。Excelで印刷しようとした表が用紙の左側に寄っているのを調整するには、「ページ設定」という文字をクリック

「ページ設定」画面が開いたら「余白」タブをクリック→ページ中央にある「水平」にチェックを入れてOKボタンをクリックすると

作成した表が左に寄らず、用紙の中央に印刷できるようになります。

来月になったらどうやって更新する?

最後に、来月(8月)になったらどうやってこのカレンダーを更新すればいいかを簡単に。

まず「月」の左側のセルに入っている「7」を「8」と入力し直し、

2022年の8月は月曜スタートなので、第1週目の「月」の下のセルに「1」と入力し、「1」と入力したセルを選択して右下の■にマウスポインタを合わせて黒い十字になったのを確認してから、「土」の下のセルまでドラッグします。

ところが、第1週目の日付がすべて「1」になってしまいました!

実は、Excelでは1つのセルを選択しオートフィルを使うと、選択していたセルをコピーするだけなんですね。この場合だと、セルに入っていた「1」という値をただコピーしただけ、となるんです。

いやいや、1の次は2、3と入力したいんです。こういう場合はドラッグした右下に表示される「オートフィルオプション」をクリック→「連続データ」をクリックしてみてください。

ちゃんと1、2、3…と入力されましたか。

これで翌月分のカレンダーも作成することができました。

これはあくまでもExcelの基本操作だけを使って作成したカレンダーです。関数などを覚えることによってもっと手順を省いたり自動化したりすることができます。

今回はカレンダーを自作しましたが、Excelには「テンプレート」といってすでに作られたものをダウンロードして使用することができます。このテンプレートにはカレンダーも含まれていますので、気になる方はチェックしてみるといいとおもいます。