Excelで計算した結果、小数点以下の値が出てくるときがあります。計算した結果なので間違いではないのですが、小数点以下の値があるとないのとでは見た目がばらついてしまい見づらいと感じることがあります。
この記事では、Excelで計算した結果、小数点以下の値が出たときに見た目がばらついてしまわないようにする方法をいくつかご紹介します。
Excelで計算結果で小数点が出ているときは列幅を調整することで表示桁数を揃えることができる
たとえば、A列に入っているセルの値をB列に入っている値で割ってみました。
計算式が入っているC列の幅を広げてみると、小数点以下の隠れた値が表示されます。
今度は、C列の幅を狭くしてみると、小数点以下の値が列の幅に合わせて隠れてしまいました。
値を見てみると、列幅に合わせて小数点以下の値が隠れてしまうことに加えて、小数点以下の値が四捨五入されています。
Excelでは、小数点以下の値は列の幅に合わせて表示する桁数が変わって、値が四捨五入されることが分かりました。
ただ、今回は列の幅を自由に調整できますが、作成した表によっては列幅を調整することができないときもあります。その場合はどうすればいいのでしょうか。
列幅を調整せずに小数点以下の表示桁数を変更するにはどうする？
上のように列幅を調整すれば小数点以下の表示桁数を調整することができますが、列幅を調整することができない場合もあります。そのときには以下の方法で小数点以下の値の表示を調整することができます。
「ホーム」タブにある「小数点以下の表示桁数を減らす」「小数点以下の表示桁数を増やす」ボタンで調整する
列幅を調整せず、小数点以下の値の桁数を調整するには、小数点以下の表示桁数を減らしたり増やしたりするボタンを使います。
ひとつめの計算結果が出ているセルを選択し、小数点以下の値の表示を減らしてみます。
「ホーム」タブをクリック、数値のところにある「小数点以下の表示桁数を減らす」ボタンをクリックすると、表示されている小数点以下の桁数がひとつ減り、四捨五入された値が表示されます。
表示形式の設定にある「数値」を使う方法
小数点以下の桁数を任意の桁数に調整して表示するには、小数点以下の桁数を「セルの表示形式」を使う方法があります。
小数点以下の表示桁数を指定したいセルを選択した状態で、「ホーム」タブにある「数値の書式」（何も設定していなければ「標準」となっているところ）の横にある▼をクリック→「その他の表示形式」をクリックします。
分類から「数値」をクリックし、「少数点以下の桁数」を「2」にしてOKボタンをクリックすると、
小数点以下の桁数で指定した桁数で表示されました。※このときも四捨五入されています
画面を大きくしないと気にならないかもしれないのですが、セルの表示形式にある「数値」を設定するとセルの右端に少しすき間ができます。
このすき間が気になるなら、セルの書式設定の画面を開き、「ユーザー定義」をクリック、「0.00_」の「_ 」を削除するとすき間がなくなります。
上の方法では、計算結果に小数点以下の値が出た時に、表示桁数をセルの幅などを調整しましたが、これはあくまでもセルの幅に合わせて、またはクリックした数だけ値を四捨五入して表示します。
それとは別に、計算結果自体を指定した桁数で切り上げたり切り捨てたりする方法も覚えておくと、小数点以下の値が出た時にどうすればいいかの選択肢が増えます。
