Excel関連の投稿が続いていますが、全体の何割かを計算する、割合を求める方法について質問いただきました。
Excelで割合を求める計算式の作り方
割合を求めるには、何割かを知りたい数を全体数で割ります。試しにこんな表を準備してみました。
「315」という値(SUM関数で求めています)が「全体数」、それぞれの果物の個数が「何割かを知りたい数」となります。
「それぞれの数」÷「全体の数」で割合は求められる
先ほどの計算式に当てはめていくと、いちごの個数である「65」を全体数「315」で割れば全体から見たいちごの割合を求めることができます。
割合は小数点以下をどう見せるかによって計算式の作り方が違ってくる
%を付けて割合の値を見せたいなら
ところが求められた割合の数値を見てみると、小数点を含んだものになっています。
これではパッと見て分かりづらいですよね。計算式自体はこれで間違ってはいないのですが、表し方がポイントになってくるんですね。
ところで、割合と聞くと「%」がついたものをイメージされる方も多いのではないでしょうか。
%という単位が付いた状態で割合を表したいなら、「ホーム」タブにある「%」のボタンをクリックしましょう。
先ほど求めた小数点を含む割合の値が「21%」となりましたね。
ただ、「%」のボタンをクリックすると小数点以下が四捨五入された値になります。
いやいや、もう少し細かい値、できれば小数点以下2桁くらいは見せたいねという時には、小数点以下の値を表示させるため、小数点以下の表示桁数を増やす必要があります。
それには、先ほどクリックした「%」ボタンの右側にある「小数点以下の表示桁数を増やす」ボタンを2回クリック。
すると、先ほどまで「21%」となっていた値が「20.63%」となりました。
実際には小数点以下の数値が含まれていましたが、それが小数点以下3桁以下を四捨五入した数値として表示されています。
割合を求めた計算式をこのままコピーすると「#DIV/0!」とでた?!
これでよければ計算式をコピーしてあげるとすべての果物の割合を求められる、と計算式をコピーすると「#DIV/0!」とエラーコードが表示されました。「#DIV/0!」とは、計算式で使用している参照先(セル)に数値が入っていないよという意味。
みかんの割合を求める計算式が入っているセルをクリックし、キーボードのF2キーを押してみましょう。全体数が入っているセルが選択されず、ひとつ下の空白セルを参照していますね。
みかん以下の割合を求めるには、いちごの割合を求める計算式をコピーしてもうまくいかない、ということは、みかん以下の割合を求めるためには、それぞれ計算式を入れていかなければならないのでしょうか。
計算式を入力する際、「絶対参照」を使っておけば、いちごの割合を求める計算式を入れて、その計算式をみかん以下のセルにコピーすることができます。
では、いちごの割合を求める計算式を入力する際、全体数の入っているセルを絶対参照にしてみます。
いちごの割合を求める計算式、途中までは同じです。
全体数の入っているセルをクリック(指定)したあと、キーボードのF4キーを1回押します。すると、先ほどクリックした全体数の入っているセル番地「B7」に「$B$7」と「$」が付きました。
このまま、Enterキーを押してみましょう。
では、この計算式をみかん以下にコピーしてみましょう。
割合が小数点以下2桁まで、%がついた状態で求めることができました。
求めた割合に%をつけたくないなら
%が付いた状態で表示形式を変更する方法をご紹介してきましたが、%を付けずに表示したいこともありますよね。そういう場合は、計算式に一工夫が必要です。
まず、割合を求めたいセルを選択し、計算式を入力していきます。計算式は「=B2/$B$7*100」となります。
割る数である全体数のセルをクリックした後、絶対参照にするためキーボードのF4キーを押すのを忘れずに。そのあと100を掛けます。
これで%を付かない割合を求めることができました。
が、これでは小数点以下の桁数が多くて見づらいですよね。そんなときは、先ほど使った「小数点以下の表示桁数を増やす」の右側にある「小数点以下の表示桁数を減らす」ボタンを見せたい値の形になるまでクリックします。これも小数点以下が四捨五入されていきます。
後はいちごの割合を求めた計算式をコピーします。
Excelで割合を求めるには、それぞれの数を全体の数で割って求めます。これで計算自体はできているのですが、%をつけるかつけないかで計算式の内容が少し違ってきます。
%をつけるのであれば、先ほどの計算式の入ったセルに対して「%」ボタンをクリック、表示桁数が思った形になっていないなら「小数点以下の表示桁数を増やす」ボタンを必要な数だけクリックします。
割合を計算式で求めた後、%をつけなくてもいいなら計算式のあとに「*100(*は×)」。表示桁数が思った形になっていないなら「小数点以下の表示桁数を減らす」ボタンを必要な数だけクリックします。
どちらの方法でも、計算式をコピーする前提であれば、計算式に含まれる全体数の入ったセルに対して絶対参照を使います。絶対参照を使うのを忘れがちなので注意してくださいね。