先日、パソコン教室の授業で家計簿を作成したときのこと。生徒さんから「支出全体に対する各費目の割合を計算する方法は?」と質問いただきました。
確かに、各費目の割合が分かれば何に一番お金がかかっているか分析できます。
Excelで割合を求めるには、割合をどう表示したいかによって計算式の入れ方が変わってきます。割合をどう表示するかとは、求めた割合の計算結果に%をつけるかつけないかになります。
この記事では、Excelで割合を計算する時、計算結果に%をつけるときとつけないときの計算式の入れ方について書いています。
Excelで割合の出し方は?
例として、家計の支出総額と各費目の支出額が分かる表を作成して、各費目の割合を求める計算式の入れ方から始めていきます。
Excelで割合を計算するときは、計算結果に%をつけるかつけないかで割合を求める計算式の入れ方が変わります。
そしてもうひとつ、Excelで割合を計算するときに押さえておきたいのが「絶対参照」です。絶対参照とは計算式の引数などを入力する際、参照するセルまたはセル範囲を固定する参照方式です。
この「絶対参照」をうまく使えると、計算式を1つ入れるだけ、あとは入力した計算式をオートフィルでコピーすれば同じ計算式を何度も入れずに済みます。
Excelで割合に%を付ける割合の計算式の入れ方は?
先に、絶対参照を用いた割合の求め方について紹介します。
まず食費の割合を出したいセルを選択、キーボードのShiftキーを押しながら=のキーを押して「=」を入力、食費の金額が入っているセルを選択します。
続けて、割り算をするためにキーボードの/キーを押します。
次に、支出計の金額が入っているセルを選択し、キーボードのF4キーを押して「絶対参照」にします。
Enterキーを押してセルを確定すると、支出計に対する食費の割合を求めることができます。
食費の割合を求めたセルをクリックし、「ホーム」タブをクリック、「パーセントスタイル」ボタンをクリックすると、求めた割合に%を付けることができます。
このままでもいいのですが、割合を求めたら小数点第1位までは表示させたほうがいいので、「パーセントスタイル」ボタンの右側にある「表示桁数を増やす」ボタンをクリックして、小数点第1位まで表示させておきます。
日用品費以下は、食費の割合を求めた計算式をコピーするだけ。計算式をコピーするだけで他の費目の割合を求めることができたのは「絶対参照」を使っているから、なんです。
Excelで割合に%を付ける割合の計算式の入れ方は?
上の方法では、計算結果に「パーセントスタイル」を使って%を表示させました。
次は、計算結果に%をつけたくないときはどうするか、計算式の入力は次の通りです。個々の数値÷全体の数値、全体の数値には絶対参照を付けるまでは上と同じ操作になります。
このままキーボードを使って「*100」と入力してEnterキーを押すと割合を求めることができます。
計算結果によっては小数点以下の桁数が多くなってしまうことがあります。表示されている桁数を調整するには「ホーム」タブにある「表示桁数を増やす」または「表示桁数を減らす」をクリックして調整してください。
あとは、上の%を付けた計算式の入れ方と同じように、割合を求めた計算式が入っているセルを選択し、オートフィルで計算式をコピーし、すべての費目の割合を求めてみましょう。
割合を求め、表示桁数を増やすまたは表示桁数を減らすボタンで桁数を調整した場合、表示される桁数は四捨五入されています。もし、小数点以下の桁数を切り捨てたり切り上げたりしたいなら、関数を使います。