AVERAGE関数を使って平均を出したら端数(小数点以下の値)が出る。この端数を切り捨てる計算式の入れ方を教えてほしいと問い合わせいただきました。
Excelの計算結果で小数点以下の値が出た場合、別の記事に書いたExcel(エクセル)で小数点以下の値をどう見せる?指定した桁数で表示する方法では、見せ方を変えることで四捨五入する方法をご紹介しましたが、今回は、小数点以下の値を切り捨てたいとのことですので、ROUNDDOWN関数とAVERAGE関数を使った小数点以下の値を切り捨てる計算式の入れ方をご紹介します。
Excelで平均の小数点以下の値を切り捨てる計算式の入れ方は?
下の図は、A列からC列までの値の平均をD列に求めたものです。D列にはAVERAGE関数が入っています。平均は小数点以下の値が出ています。
この小数点以下の値を切り捨てて小数点第1位まで表示させるよう、計算式を入れていきます。
一旦、D列に入れたAVERAGE関数を削除してから計算式を入れていきます。
ROUNDDOWNを入れる
セルを選択し、切り捨てに使用するROUNDDOWN関数を入れます。数式バーの「関数の挿入」ボタンをクリックします。
ROUNDDOWN関数は、数式バーにある「関数の挿入」ボタンをクリックして関数の画面を開いて、関数の分類を「数学/三角」にし、関数名の一覧から「ROUNDDOWN」をクリックして選択、OKボタンをクリックします。
ROUNDDOWNの数値の枠にAVERAGEを入れる
関数の引数画面でROUNDDOWNになっていることを確認し、名前ボックスの横にある▼をクリック、
「AVERAGE」をクリック、
▼をクリックしてもAVERAGE関数が出ていないときは、「その他の関数」をクリック、
関数の分類を「統計」にし、関数名の一覧から「AVERAGE」をクリックして選択、OKボタンをクリックします。
関数の引数画面がAVERAGEになっていることを確認、平均を求めるセルが選択されていることを確認します。
AVERAGEからROUNDDOWNに戻って少数点第何位まで表示するかを出す
数式バーの「ROUNDDOWN」の文字の上にマウスポインタを合わせてクリック、
関数の引数画面がROUNDDOWNになったことを確認し、小数点第1位の値まで表示したい(小数点第2位以下は切り捨てる)ので、桁数の枠内に「1」と入力してOKボタンをクリックします。
小数点第2位以下の値は切り捨てられ、小数点第1位まで表示させることができました。
小数点第1位まで表示したいので桁数は「1」と入力しましたが、小数点第2位まで表示したいのであれば桁数には「2」と入力、小数点以下の値を表示しない(整数で表示)のであれば桁数には「0」と入力します。
この記事では平均(AVERAGE)で求めた値を小数点第2位以下の値は切り捨て、小数点第1位まで表示する計算式の入れ方をご紹介しました。
今回は切り捨てたいとのことでしたので、ROUNDDOWNを使用しましたが、切り上げたいのであればROUNDUP関数を使います。
ポイントとしては、小数点以下の値をどこまで見せたいか(ROUNDDOWN、ROUNDUPの桁数)、小数点第何位以下の値を切り捨てたいのか(ROUNDDOWN)、切り上げたいのか(ROUNDUP)を間違えずに入れることです。