今日は二週間ぶりの授業の日。開始前、生徒さんからこんな質問が。「数値を入力すると小数点になるの。なにもしていないのに」と。
「Excel2016で数値を入力すると小数点になる」とは
さっそく、数字の「1」を入力してみました。
セルを確定するまではしっかり「1」です。が、セルを確定させると、「0.01」と表示されてしまいます。
ん?これはおかしいですね…。
このセル以外でも試してみましたが、すべてのセルで同じように整数で入力した数値が小数点になってしまいました。
Excel2016で入力した数値が思ったように表示できなくなったときは、セルの書式設定を疑うのがセオリーです。
セルを選択した状態でセルの書式設定を確認してみます。
セルの書式設定の分類は間違いなく「標準」になっています。サンプルも小数点のままです。
ということはセルの書式設定は関係ない、問題ないことが分かりました。
もう一度Excelの画面をよく見てみると、Excelのステータスバーに「小数点位置の固定」という文字が確認できました。
Excelのステータスバーに「小数点位置の固定」という文字が表示されているのは見たことがない。もしかしたらこれが原因かもしれない。
そこでExcelのオプションを確認してみることにしました。Excel2016のオプションを確認するには、ファイル→オプションをクリックします。
詳細設定をクリックし、編集設定を見てみると怪しい文言を見つけました。「小数点位置を自動的に挿入する」のチェックが入っていたのです。入力単位にも「2」とあります。
先ほどの小数点表示は「0.01」、小数点以下は2桁表示されていました。この設定がオンになっている(チェックがはいっている)せいで小数点が固定されてしまったのですね。
詳細設定の中にある「編集設定」の「小数点位置を自動的に挿入する」のチェックを外し、Excelのオプション画面を閉じ、Excelの画面に戻って再度「1」と入力したところ、セルを確定しても「1」と表示できるようになりました。
先ほどステータスバーに表示されていた「小数点位置の固定」という表示も消えました。
何らかのタイミングでこの小数点位置の固定という設定がオンになっていたため、「1」と入力しても「0.01」と表示されてしまったというわけでした。
Excel2016で数値を入力すると勝手に小数点になってしまうのを解除するには、のまとめ
ファイル→オプション→詳細設定→編集設定→「小数点位置の自動的に挿入する」のチェックが入っていると、入力した数値が勝手に小数点になるようになります。
この機能は、小数点を加えた数値を入力する際、いちいち小数点を入れながらの入力が面倒なときに、小数点位置を固定すれば数値を入力するだけで小数点が入った状態で入力できる、というものらしいです。
小数点の入力が多い人ならこの小数点位置の固定は有効ですが、そうでない場合は困りますよね。
というわけで、Excel2016で数値が勝手に小数点表示になるときの解除法について書いてみました。
今回の件とは関係ありませんが、Excelの表示でおかしくなる事例として列番号がアルファベットではなく数値になってしまったということもあります。

またExcelで数値を入力したのに勝手に日付になってしまうこともあります。そういったときにはセルの書式設定を確認してみましょう。
