Windowsのバージョンアップをしたらメールアカウントが消えた?!

CrafCraf / Pixabay

久しぶりにパソコンを起動したら「バージョンアップ」が始まった。次に起動したらメールの送受信ができなくなったと相談に来られました。

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Outlookを起動しメールの送受信を確認してみる。問題なし…がしかし

そのパソコンはWindows10でした。Windows10のバージョンアップ?アップデートじゃないのかと内心思ってはいましたが、まずは、現象を確認するためパソコンを起動し、メールソフトを起動してもらいました。

相談者はタスクバーにあるOutlookのアイコンをクリックされました。Outlookが起動するとパスワードを要求する画面が表示されました。手持ちのメモに書かれていたパスワードを入力するとメールの送受信は問題なく完了しました。

ん?問題ない…。(もしかしたらパスワードがうまく保存されていなかっただけなのか?)と内心思っていると…。

メールアカウントの設定が無い?!Windowsのバージョンアップで消失した?!

カバンの中から書類のようなものを取り出された相談者。

「このメールが送受信できない」

とおっしゃる。書類を見せていただくと、それはプロバイダからのメールアカウントの設定資料でした。

再度、画面を確認するとそのメールアドレス自体がOutlookに設定されていませんでした。そのことをお伝えすると、設定した!とおっしゃる。

画面を指差しながら、メールアカウントが設定されていないということをお伝えしたのですが、メールの送受信ができていた!Windowsのバージョンアップが終わったらメールが受け取れなくなったんだと…。

Outlookにはメールアカウントを複数設定することができます。そのうちのひとつだけがWindowsのバージョンアップによって消えたということなのか…。

そんな事例を耳にしたことはありません。

Windows10の標準アプリ「メール」にメールアカウントが設定されていないかを確認

Windows10には標準アプリとして「メール」がインストールされています。念のため、Windows10のメールアプリにメールアカウントの設定がされていないかも確認してみましたが、設定はされていませんでした。

メールアカウントの再設定で解決したが…。Windowsのバージョンアップが原因なのか…。

とりあえず、プロバイダのメールアカウントをOutlookに設定し、メールの送受信が問題なくできることを確認して相談終了とさせていただきました。が、なんとも腑に落ちない話です。

Windowsのバージョンアップ後、パソコンが起動しなくなっていた

実は相談を受けている間、バージョンアップという言葉を何度も口にされたので、もしかしたらと思い、「バージョンアップの最中に何か問題が起きませんでしたか?」と尋ねました。

すると、「バージョンアップしているときにおかしくなってパソコンが起動しなくなったから、知り合いに直してもらった」と。

こういうとき、パソコンが得意な”知り合い”にみてもらうことってよくありますよね。ただ、パソコンが起動しなくなるといった「大事」の場合、できれば業者さんかパソコンメーカーにみてもらったほうがいいと思います。何かあった時、関係がこじれかねないですから…。

Windowsのバージョンアップとアップデートの違いについて

さて、バージョンアップがメールアカウントの設定が消えた原因かどうかは、バージョンアップ前の状態を見ていないので何とも言えないのですが、そもそもこのバージョンアップというのは、分かりづらいものですよね。

似た言葉で「アップデート」というものがあります。バージョンアップとアップデートというのはまったく違うものです。

一般的には、バージョンアップとはプログラム自体を新しくすること。アップグレードも同じ意味で使われます。

そして、アップデートというのは、プログラムの一部分を更新すること。たとえば、ウィルス対策ソフトの定義ファイル(新しいウィルス情報など)を更新する、というと分かりやすいでしょうか。

今回、相談者のパソコンで起こったものはお話の内容からすれば、Windows10のバージョンアップが行われたということなのだろうと思われますが、Outlookに設定してあったメールアカウントが相談者のいうとおりOutlookアカウント以外にプロバイダのメールアカウントも設定されていたとするなら、それだけが”消えた”というのは聞いたこと、見たことはなくて戸惑いました。

メールの送受信がある日突然できなくなることはよくある

とはいえ、メールの送受信がある日突然できなくなるということはよく耳にするトラブルです。

Outlookはメールアカウントの設定をバックアップしておくことができないので、メールの送受信にOutlookを使っているなら、メールアカウントの設定を失くさないようにしておかなければなりません。

ちなみに、Windows10の標準アプリである「メール」にも、このメールアカウントのバックアップ機能はついていません。

メールの送受信ができなくなったときには、メールアカウントの設定自体をやり直す必要がありますので、くれぐれもメールアカウントの設定(メールアドレス、アカウント、パスワード)は失くさないようにしてくださいね。

Windowsパソコンには複数のメールソフトがインストールされている

Windows10に限ったことではないのですが、Windowsパソコンというものには、メールソフトが複数インストールされている場合があります。

たとえば、今回のOutlook。これはMicrosoft Officeという製品がインストールされるときに一緒にインストールされることが多いメールソフト。

他に、Windows8以降に登場した「メール」というアプリ、Windows7以前のパソコンにインストールされていることが多かったWindows メールやWindows Live メールもそうです。

実はメールの送受信ができなくなったと相談に来られる人の半分はこの事実を知らないもしくは忘れています。

たとえば、Windowsの標準アプリである「メール」にMicrosoftアカウントで使用しているメールアドレスを設定し、Outlookにプロバイダのメールアカウントを設定。これ自体を忘れている、ということがよくあります。

できれば、メールの送受信に使用するメールソフトはひとつにされたほうがいいです。慣れてくればメールソフトをメールアカウントごとに使い分けるということもできますが、慣れるまではひとつに。

ちなみに、Windows10にMicrosoft Office(WordやExcelなどと合わせた総称)がインストールされているなら、タスクバーに表示されているメールのアイコンは、Windows10の標準アプリ「メール」です。

Outlookはスタートメニューからじゃないと起動できないことのほうが多いので注意してくださいね。

メールの送受信はいきなりできなくなることがよくある。メール設定は紛失しないように!

さて、今回のご相談についてはWindowsのバージョンアップがきっかけでメールアカウントが消失したというようなものでしたが、調べてみた限りではそのような事例は見つかりませんでした。

ただ、Windowsのバージョンアップとメールソフトの不具合が同時に起きたことも考えられなくはありません。なので、このようなことが起きた時にもメールアカウントの再設定ができればメールの送受信はできるようになりますので、メールアカウントの設定事項は紛失しないように気を付けてくださいね。

パソコン教室の先生
パソコン教室の先生

市内の60歳以上の方を対象としたパソコン教室でインストラクターをしています。授業の中でお話している内容やパソコン相談会でお受けするご相談などについて書いています。

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