パソコンを起動すると「ウイルスに感染している。パソコンのスキャンを実行するように」という画面が出たのでスキャンを実行すると駆除するにはお金を払ってという画面が出たと問い合わせがありました。
スキャンとは、パソコンにウイルスなど有害なファイルが入っていないかチェックすることをいいます。
ウイルス対策ソフトやセキュリティソフトなどがインストールされていればスキャンを促す画面が表示されてもおかしくないのですが、どうもこの画面が出てくるのはおかしいと思いました。
おかしいと思った理由は、画面の上部に出ているソフトが聞いたことがない名前だったから、でした。
そこで、そのソフトの名前をインターネットで検索してみると、ウイルス感染を装って不安を煽り、フリーダイヤルに電話をさせ、有償のライセンス契約をさせようとする詐欺のひとつでした。
タスクバーにある常駐プログラムを確認してみると、表示されたソフト名以外にいくつか怪しげなソフトが常駐していました。
- Driver Tonic
- Driver Updater
- OneSafe PC Cleaner
- Smart PC Care
常駐プログラムに不審なソフトやアプリが常駐していたら
常駐プログラムとはパソコンが起動するのと同時に動作し、パソコンの電源が入っている間、ずっと陰で動作し続けるものです。常駐プログラムの中には動作を止めないほうがいいものもあるので、明らかに不審なソフトやアプリ出ない限り常駐を止めるのは避けたほうがいいです。
購入した店舗やパソコン修理に出すのが一番安心
これらはアンインストールするだけで大丈夫なものもありますが、中にはアンインストールだけでは削除しきれないものもあります。できれば、パソコンを購入した店舗やパソコン修理の店に持ち込み、不審なプログラムを削除してもらったほうが安心です。
不審なソフトやアプリがインストールされてしまったのはなぜ?
特定のホームページを開いたり、ダウンロードなど表示されたボタンをクリックしたりしたから
ホームページ上に表示されているボタンをクリックすれば次のページが見られるような仕組みを利用して、悪意のあるホームページに誘導しようというものがあります。クリックしなければいいのですが、次を見たいとクリックしてしまうことが原因のひとつになります。
また、インターネット上で配布されているソフト(フリーソフトといったりする)をインストールする過程で不審なプログラムも合わせてインストールしてしまうことがあります。
もうひとつは、メールに添付されているファイルを開いたことで不審なプログラムのインストールを許可してしまうというもの。
不審なプログラムやアプリをインストールしないためにはどうすればいい?
許諾を得ようとする画面が開いたら、本当に必要なものかをもう一度考えるようにしましょう。できれば、その画面に表示されたソフトやアプリの名前を検索して不審なものでないか確認するとより安心です
このボタンをクリックすれば次のページが見られるという仕組みも同様です。本当に見る必要があるのか、よく考えましょう。また、その画面に小さな文字で何か書かれていないかも合わせてよく見るようにしましょう。
あと、有償にはなりますが、ウイルス対策ソフト(【ウイルスバスタークラウド】 や定番のセキュリティソフト ノートン 360 など)を導入することも検討していただけたらと思います。