パソコンを購入し、電源をポチッと入れたらすぐに使い始められるかと言うとそうではなく、何をするにも初期設定が必要になりますね。
パソコンのセットアップは簡略化されたとは聞くけれど…
Windows95の時代に比べれば初期設定(セットアップといいます)は非常に簡略化されました。聞かれたことに答えていくだけでセットアップ自体は完了させることができるようになりました。
が、なんでもかんでもハイハイと進めていけばいいかというとそうではなく、推奨されているだけで設定しなくてもいいものというのも存在しています。
そんなこと言われてしまうと自分でセットアップするのは難しいんじゃないかと思われる方がよく利用されるのが、パソコンを購入したお店が提供する訪問サポートではないでしょうか。
パソコンの初期設定を含む訪問サポートを利用する人は多いのか
以前は、デスクトップ型のパソコンを購入する人が多かったため、配達と同時にセットアップまでお願いするということもありました。ネットに接続したりメールの送受信設定なども複雑でしたから、一切合切お願いします!という人のほうが多かった。
ところが今はノートパソコンやタブレット型のパソコンのほうが売れ行きがよく、店頭で購入しそのまま自宅に持ち帰ることも可能になったことやWindowsのセットアップ自体が簡略化されたこともあって、パソコンのセットアップは別料金というところが多くなりました。
パソコンに詳しくない、いろいろと設定が面倒だという人や、パソコンの買い替えでデータ移行などが必要な人が多くなったからか、訪問費用いくら、設定ごとにいくらという料金体制を採用する店舗が多くなりました。
それと、購入したパソコンに同梱されている取扱説明書。ずいぶん薄くなったと思いませんか?これはプリンタやスマホ、タブレットも同じですよね。
あの分厚い取扱説明書を読んでいた世代からすれば、こんな薄くて大丈夫なのかと不安に思う人が多いとよく耳にします。
パソコンに詳しくないとセットアップできないのかというと決してそうではないのですが、やはり画面上に表示される様々な設定項目の意味が分からず、そのまま進めてもいいものかと思ってしまいます。
いろいろ難しい設定がありそうなパソコンのセットアップ。多少お金がかかってもお店にお願いしたほうがいいと考える人がいてもおかしくないと個人的には思います。
そこで、大手家電量販店が行っているパソコンの初期設定費用とオプションについて見てみようと思います。
大手家電量販店のパソコン初期設定のページを集めてみた
有名どころの家電量販店のパソコン設定に関するページを集めてみました。
パソコンの初期設定とはどこまでやってくれるのか?
どの家電量販店のパソコン設定に関するページを見ても、パソコンの初期設定というのは割と低価格に設定されていますが、パソコンの初期設定とあるのは、Windows10のセットアップ、つまりパソコンを買って初めて電源を入れていくつかの設定を行いデスクトップが表示されるまで、と考えられます。
利用したことがないのでなんとも言えませんが、パソコンを起動させるまでを初期設定というのであるとすれば、インターネットに接続する設定やメールの設定は含まれないようですね。
ということはパソコンを起動するまでの設定ではメールもネットも出来ないというわけですから、オプションを追加していくことになるわけですね。
パソコンの設定をお願いするにはオプションから選択していく
オプションを見ていくと、
- ソフトのインストール(業務用ソフトは行わない)
- データ移行
- リカバリディスクの作成
- WindowsやMicrosoft Officeのアップデート
- メール設定
- 無線中継機設定(無線LAN)
- Microsoft Officeのセットアップ(Microsoftアカウントの取得代行も合わせて行う?)
- プリンタ設定(無線LANへの接続は別途料金?)
などがあるようですね。
たとえば、パソコンを初めて購入したというならインターネット回線を開通させなくてはいけないし、開通した回線に接続しなくちゃいけない。
インターネットへの接続を無線LAN(Wi-Fi)でと考えるなら無線LAN機器との接続もしなくちゃいけない。プリンタも一緒に買ったならプリンタも設定して使えるようにしてもらわなくちゃいけない。
インターネットに接続できるようになるとメールも送受信できるようにメールソフトにメールの設定をしなくちゃいけない。
物理的にパソコンを使えるようにするまで結構なお値段になりそうですね…。
個人的な感覚で言えば、パソコンのセットアップ自体はそんなに手間も時間もかからないと思いますが、いろいろ面倒な設定を代行してもらったほうが安心してパソコンを使うことはできるかなと思います。
ただ、パソコンの初期設定だけというのはあまりお勧めしません。結局後から分からないことができたり、設定されていないことがあってよく分からない表示が出てしまったりします。
かといってすべてお任せしてしまうと結構なお値段になる…悩ましいところですね。
分からないところだけパソコンメーカーのサポートデスクに聞きながらやるという手もなくはないですが、なかなかつながりにくいのがサポートデスクですしね。
ソフトのインストールといえばセキュリティ対策ソフト
ソフトのインストールというといろいろ思いつきますが、パソコンを購入してすぐにインストールが必要になるソフトといえばセキュリティ対策ソフト。設定でつまづくとすればインストールがうまくいかないことや更新設定の意味が分からないという話をよく聞きます。
Microsoft Officeのライセンス認証にはMicrosoftアカウントが必須
あとは、Microsoft Officeが入ったパソコンを買った場合は、Microsoft Officeのライセンス認証を完了させないといけないし、そのためにはMicrosoftアカウントが必要なのですが、アカウントを持っていない場合は新たに取得しないといけません。
WindowsやMicrosoft Officeのアップデートは時間がめちゃくちゃかかる…
WindowsやMicrosoft Officeのアップデートに関しては、パソコンをインターネットに接続すれば自動的に始まります(ものすごく時間はかかりますがこちらで何かを設定しなくちゃいけないことはないので基本放置)。
インターネットに無線LANで接続するなら無線LAN機器の設定が必須
インターネットにケーブルで接続するならネット設定は不要ですが、無線LANに接続するとなると無線LANの設定が必要。最近の無線LAN機器にはボタンを長押しすれば無線LAN設定を完了させられる機能を持ったものもあるので、そこまで手間はかからないかなと思います。
参考 【動画FAQ】WXR-1750DHP2/WXR-1900DHP3 初回設定(無線接続、インターネット設定)Windows 10編 BUFFALO
メールの設定にはプロバイダからもらっているアカウントとパスワードが必須
メールの設定に関しても、プロバイダからもらっているメールアカウントの設定に必要な情報があれば可能。数分もあれば設定できるかと思います。
ただ、メールの設定に必要なアカウントやパスワードが書かれている紙を失くしてしまう人は意外と多いです。なので、パソコンを買う前にメール設定に必要なものが手元にあるかを必ず確認し、なければプロバイダに再発行を依頼(これもめちゃくちゃ時間がかかるプロバイダがある)。
プリンタをパソコンに直接接続する?それとも無線LAN経由?
プリンタもインターネットに接続したパソコンがあればドライバはネットから入手できますので指示通りに行えばプリンタの設定はできるんじゃないかと…
ただし、無線LAN経由で印刷することができるプリンタの場合はちょっと面倒なことがあるかもしれません。

パソコンを買い替えるときに一番手間がかかるのが「データ移行」
パソコンの買い替え時に一番時間がかかるのが「データ移行」。これは古いパソコンと新しく買ったパソコンのメーカーを同じにすれば「データ移行ツール」が使えることが多いので、時間をかければ可能かなと思います。
パソコンを買ったら初期設定はお店に依頼する?それとも自分でやる?
パソコン購入時の初期設定についてあれこれ書いてきましたが、パソコンの初期設定というのはWindows10のセットアップのことで、すべての機能が問題なく使用できるようになるというものではないということをお伝えできたでしょうか。
パソコンを買って一般的に言うところの「使える状態にする」ということは、
- ネットやメールが送受信できるようにする
- セキュリティ対策ソフトを常駐させる
- Microsoft Officeが入っているパソコンならライセンス認証を完了させる
ことで、プリンタや無線LANなどへの接続、買い替えならデータを移す作業が別に必要になりますが、上の3つは最低限やらなくちゃいけないことになります。
パソコンの初期設定をお店にお願いするにしても上の3つは最低限お願いするとしてしっかりと見積を出してもらってくださいね。
初期設定+オプションをお願いしたときには設定に使ったアカウントやユーザー名、パスワードは必ず控えておきましょうね。